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ハワイ・マウナケアでのTMT建設について

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(1)保護地区利用許可の承認手続きの状況

2015年12月にハワイ州最高裁判所は、2013年にハワイ州土地・天然資源委員会が出したTMT計画のための保護地区利用許可(建設許可)の承認手続きに対する異議申立を認め、承認を差し戻す判決を出しました(12月の記事を参照)。

2016年2月に正式に裁判所からハワイ州土地・天然資源委員会への差し戻しが行われ、これにもとづき、マウナケアの保護地区利用許可の再審査手続きが進められています。この手続きの重要なプロセスとして公聴会が開催されます。この公聴会を実施し、聴き取った意見のとりまとめを行う審査官(Hearing Officer)の選出が3月には進められました。承認手続きのスケジュールが今後明らかになります。

(2)ハワイ以外の建設地調査に関する報道について

TMT国際天文台は、設立の合意書でハワイでの建設を前提としております。ただし万一の事態に備え、他の複数の候補地での建設の可能性の調査をTMT参加の国・ 機関の研究者が始めています。これに関連して、ハワイ以外の建設候補地の調査を取り上げた記事が、ハワイおよび調査候補地においていくつか報道されました。調査は引き続き行われますが、TMT国際天文台および国立天文台としてはハワイでの建設を目指す方針には変わりはなく、ハワイの地元の方々の理解と協力を得る努力を続けています。

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