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主鏡分割鏡の鏡材がインドへ送られました

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TMTの口径30メートルの主鏡を構成する574枚の分割鏡(蒸着交換用スペアを含む)は、日本、米国、インド、中国が分担して研磨を行ないます。インドの研磨担当分となる最初の鏡材が、昨年12月に日本を出発し、今年1月にバンガロールにある専用施設へ無事に到着しました。

鏡材の目視検査をする、インドTMT連携機構(ITCC) 光学・品質保証エンジニアの Sriram S. 氏(左)とJanani Varadhachari氏(右)

分割鏡の鏡材はすべて日本で製造され球面研削が施された後、研磨を担当する各パートナーへと送られます。今回、インドへ送られた18枚の鏡材は、船(東京-チェンナイ)、鉄道(チェンナイ-バンガロール)、トラックによる輸送を経て、2020年1月16日にインドTMT光学製作所(ITOFF)に到着しました。同日、国立天文台TMTプロジェクト、TMT国際天文台、ITCCのメンバーの立ち会いのもと、鏡材の検収が行われました。TMTの厳しい仕様をクリアしていることは日本からの出荷前に検査済みでしたが、インド到着後の検査で、輸送中に損傷など受けていないことが確認されたわけです。日本からの製品の 素晴らしさも伝わったようでした。

今回、インドへの輸送を手配した、国立天文台TMTプロジェクトの遠藤は、「輸送中に鏡材への衝撃がないか確認するため、梱包箱3段積みにつき1個ずつ衝撃計を搭載していたのですが、その記録から今回の輸送ルートに問題がないことが確認できました」と話しています。

インドは84枚(全枚数の約15パーセント)の分割鏡研磨・外形加工・支持機構搭載を担当する予定です。

1月16日の受渡し検査に立ち会ったメンバー

輸送トラックからITOFFへ運び込まれる鏡材。好天に恵まれ無事に搬入を終えることができました。

ITOFFへ運び込まれた18枚の鏡材。ITOFFはTMT主鏡の研磨、外形加工、支持機構搭載を行なうために新しく建設された施設で、インド宇宙物理学研究所科学技術研究教育センターキャンパス内にあります。

(写真提供:TMT国際天文台)
(Photo courtesy of TMT International Observatory)

参考:Successful Receiving Inspection of 18 Mirror Blanks in India(TIOウェブサイト)

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