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保護地区利用許可に関する公聴会の進捗

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TMT建設予定地であるハワイ・マウナケア山頂域の保護地区利用許可の再審査が、ハワイ州土地・天然資源委員会により進められています。この手続きの重要なプロセスとして、地元での公聴会が進められています。公聴会は、TMT計画推進の当事者と反対者のそれぞれから証言者がたち、それに対する質問の形で進められています。(2016年12月上旬までの進捗については、12月14日の記事を参照ください。)

12月16日からTMT国際天文台(TIO)の証言者への質問が行われ、1月5日までに完了しました。TIOからはEd Stone 統括責任者、 Gary Sanders 計画マネージャーらが証言に立ち、TMT国際天文台の組織や予算状況、マウナケアでの環境保全対策、望遠鏡運用終了後の撤去計画などの多岐にわたる質問に答えました。

また、TIOの指名で、ネイティブハワイアンの祖先をもつ天文学者2名も証言を行いました。そのうちの一人でハワイ島出身の Heather Kaluna博士は、すばる望遠鏡などで観測を行う一方、マウナケアに対して強い結びつきを感じ、供物や祈りをささげたことを証言しました。「私にとって、マウナケアは自分たちの起源を調べ理解することができる特別な場所です。自身の起源と系譜はハワイ文化の重要な側面なので、マウナケアでの天文学は文化と科学の美しい融合だと思います」と自らの科学と文化のバランスについて証言しました。

これで計画推進の当事者であるハワイ大学とTIOの証言者について質問が完了しました。1月9日からは、反対者の証言とそれに対する質問が行われています。

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