TMT国際天文台 前統括責任者のE. ストーン氏が逝去
TMT計画の萌芽期よりその実現に尽力したエドワード・C・ストーン氏が6月9日、逝去されました。
ストーン氏は1977年に打ち上げられた惑星探査機ボイジャー1号・2号のプロジェクト・サイエンティストを務めました。1990年代は米国ジェット推進研究所の所長として、数々の惑星探査プロジェクトを成功に導いています。地上天文学においても、ハワイのW・M・ケック天文台の建設と運営を統括しました。
ケック望遠鏡の圧倒的な成功に触発されたストーン氏は、同じくマウナケアに建設予定のTMT計画に参加しました。2014年に設立されたTMT国際天文台の初代の統括責任者に就任し、国際計画としてのTMTを推進する上で多大な貢献をしました。
2022年には、顕著な功績を挙げた科学者として日本学士院客員に選出され、記念講演会が日本学士院(上野)で開催されました。
TMTをはじめ、基礎科学への氏の多大な貢献に感謝の念を新たにするとともに、謹んでご冥福をお祈りいたします。
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