代替建設候補地でのTMT建設受入合意書について
TMT国際天文台(TIO)は、米国ハワイ州マウナケア山頂域にTMTを建設するために必要な、同州によるマウナケア保護地区利用許可の承認手続きに取り組んでいます(公聴会終了の記事などをご覧ください)。
一方、万一ハワイで保護地区利用許可が得られない場合に備え、スペイン カナリア諸島のラ・パルマにあるロケ・デ・ロス・ムチャチョス天文台(ORM)を代替建設候補地とすることを決め、同天文台を運営するカナリア天体物理研究所(IAC)と事前協議を進めてきました(「代替建設候補地の選択に関する声明」をご覧ください)。このたび、TMTをORMに建設するとなった場合を想定し、TIOとIACのあいだで受入合意書への署名が行われました。
この合意書では、TMTをORMで受け入れるための条件、TMTの運用や最終的な解体、撤去、用地回復に関する条件、建設・運用の権利、土地、インフラや共有サービス、ラ・パルマ島やテネリフェ島の本部施設の利用、スペインの観測時間の権利などを定めています。
この合意書については、TIOからウェブ発表(英語)が行われています。