TMT科学諮問委員会の提言によって、「TMT戦略基礎開発研究経費」と「TMTに関連した研究会支援」の枠組みが作られています。

2023年度 TMT戦略基礎開発研究経費【公募】

国立天文台TMTプロジェクトでは、将来のTMT観測装置の実現に向けた基礎開発研究計画を募集します。TMT計画において日本が重要な貢献を果たすためには、大学等の研究者の皆さんが、独自性の高いアイデアや強みのある技術を活かしてTMTの開発に参加することが極めて重要であり、本開発研究経費はそのような活動を支援することを目的としています。2023年度の予算は総額1,000万円を予定しています。

求める研究計画像
今回の募集では、以下のような研究計画を重点的に支援する方針です。
(1) 今年度の開発を通して性能仕様の達成に向けた開発計画の見込みがつき、数年内にTMT次世代装置の核心技術として要素技術の獲得が見込まれる研究計画(データ解析手法も含む)。
(2) TMT初期装置や望遠鏡の機能拡張に関わる要素技術開発であり、今年度の開発により性能仕様の達成に見込みがつき、採用に向けて提案できると見込まれる研究計画(データ解析手法やデータアーカイブ、環境測定も含む)。
(3) 独自性が高く、応用性と実現性を備えた萌芽的なアイデアであり、TMTに応用した場合の科学目標と性能仕様の設定にあたって必要となる基礎検討や基礎開発により、数年内に性能仕様や装置構成の検討に必要なパラメータが決定できると期待される研究計画(検討に向けた研究会の開催、実証実験のための経費も含む)。

狭い意味での装置開発に限らず、開発項目に関連して、データ処理やアーカイブ、他の観測施設との連携に関する研究や小規模な研究集会など、TMTによる科学研究に資するアイデアがあれば、積極的にご提案いただきたいと考えています。特に、新規の応募や、次世代の人材育成につながる研究計画も歓迎します。

昨年6月の募集にあたり、TMT科学諮問委員会ではTMTプロジェクトとともに説明会を開催すると共に、具体的な開発ロードマップを示す「次期装置実現に向けた開発ロードマップ」を公表しました。そちらも参考にしていただくことを想定しています。

応募方法
募集要項の内容を熟読の上、以下の様式による提案書を必ずPDFに変換し、下の提出先にアップロードしてください。こちらで応募書類のアップロードを確認後、土日祝日を除く3日以内に電子メールでご連絡いたします。もしも連絡がない場合には、下の問い合わせ先へお知らせください。

2023年度TMT戦略基礎開発研究経費募集要項(※)
Microsoft Word file (26KB) PDF file (177KB)

2023年度TMT戦略基礎開発研究経費提案書様式
Microsoft Word file (25KB) PDF file (90KB)

提出先
https://y2.nao.ac.jp/index.php/s/pffkNQtC6KSKGti

提出期限
2023年5月8日(月)正午(日本時間)必着

審査結果通知
応募課題の審査は、国立天文台TMT科学諮問委員会が設置する審査委員会にて行います。審査結果は2023年5月下旬頃に、代表者宛に通知します。

お問い合わせ先
自然科学研究機構 国立天文台TMTプロジェクト 安井千香子
e-mail:ck.yasui [at] nao.ac.jp ([at] を編集してください)

その他
本経費のこれまでの採択状況と成果については以下をご覧ください。

2023年度 TMTに関連した研究会支援【公募】

2023年度の公募はございません。本支援のこれまでの採択状況については以下をご覧ください。