[1]お知らせ:ISDTメンバー募集
TMTプロジェクトではISDT (International Science Development Team)の新メ ンバーを募集しています。〆切は2017年1月20日です。日本のInstituteに属する 研究者であればどなたでも応募することができます。応募方法、応募先など詳し くは以下のアナウンスをご覧ください。
http://www.tmt.org/about-tmt/international-science-development-teams
TMTプロジェクトではISDT (International Science Development Team)の新メ ンバーを募集しています。〆切は2017年1月20日です。日本のInstituteに属する 研究者であればどなたでも応募することができます。応募方法、応募先など詳し くは以下のアナウンスをご覧ください。
http://www.tmt.org/about-tmt/international-science-development-teams
TMT推進小委員会は改選の時期を迎えています。[gopira:00462]でもアナウンス がありましたように、光天連推薦の(台外)委員の投票が行われています。締め切 りは12/27(火)午後5時です。投票の方法などについては上記アナウンスをご参照 ください。
TMT建設予定地であるハワイ・マウナケア山頂域の保護地区利用許可の再審査が ハワイ州土地・天然資源委員会により進められており、10月20日から、この手 続きの重要なプロセスである公聴会が開催されています。これまでに、10月に6 回、11月に3回、12月には20日までに10回、ハワイ島のヒロで開催されました。 公聴会は、TMT計画推進の当事者と反対者のそれぞれから証言者がたち、それに 対する質問の形で進められています。計画推進の当事者であるハワイ大学の証言 者から開始され、12月中旬にはTMT国際天文台の証言が始まりました。
進捗についてはTMT推進室ウェブの「インフォメーション」で紹介しています。
http://tmt.nao.ac.jp/info
TMT推進室としても、公聴会の傍聴や地元の方との対話に取り組んでいます。
10月26―27日にTMT国際天文台評議員会が開催されました。
TMTの第1期観測装置の一つであるIRIS (InfraRed Imaging Spectrograph、近赤 外線撮像分光装置)の基本設計審査会第一弾 (Preliminary Design Review 1、 PDR-1)が11月17日、18日に、パサデナのTMTオフィスで開催され、無事に審査を 通過しました。審査対象は光学設計、機械設計、システムエンジニアリング (要 求仕様、インターフェース、性能解析)でした。
TMTプロジェクトのシステムエンジニアに加え、E-ELTの装置開発担当者を外部審
査員として迎え、まさに装置の専門家の目による審査が実施されました。パサデ ナのTMTオフィスの一番大きな会議室は参加者でほぼ埋まりました。IRISの撮像系 を担当する国立天文台からは総勢6名が参加しました。今後、国立天文台IRIS開発 チームはIRISチームと連携をとりながら、基本設計審査第二弾、詳細設計フェー ズや製造を見据え、プロトタイプ開発、技術検討を進めていくことになります。 PDR-1の報告と写真はTMTブログからもご覧いただけます。
http://tmt.nao.ac.jp/blog/694
望遠鏡本体構造のうち、セグメント主鏡を交換する機構 (Segment handling System: SHS)等に関する詳細設計審査会が開催されました。主鏡の交換作業では 1日で10枚の鏡を交換することが求められており、安全かつ迅速に鏡を交換するシ ステムを設計することが求められます。2014年に開催された基本設計審査会 (PDR )以降、高い信頼性(ロバストな設計)の実現に向け詳細な検討が進みました。また 試作機を製作し、分割鏡交換作業を模擬するなどの検証も行われてきました。審 査委員からは、"PDRから顕著な進捗"があったとし、SHSおよび他のシステム(エレ ベーター・高所作業台)と合わせて高い評価を頂きました。
TMTの492枚の分割鏡を自動で交換するために開発された「分割鏡交換ロボット」 (SHSの一部)が独創性と高い技術力を評価され、2016年のグッドデザイン賞ベス ト100 および「きたるべき社会の礎を築くと認められるデザインに対して贈られ る」グッドデザイン特別賞 (未来づくり)を受賞しました。詳しくはTMT推進室 ウェブサイトをご覧ください。
http://tmt.nao.ac.jp/info/652
http://tmt.nao.ac.jp/blog/673
以下の報告については、TMT推進室ウェブサイトをご覧ください。
1/20 ISDT 新メンバー応募締切
2/1-2/2 TIO評議員会
3/10-3/17 Journey through the Universe
4/19-4/21 宇宙・天文EXPO 2017
TMT建設予定地であるハワイ・マウナケア山頂域の保護地区利用許可の再審査が ハワイ州土地・天然資源委員会により、ほぼ予定通りに進められています(前号 ニュースレター参照)。この手続きの重要なプロセスである公聴会の開催スケジュ ールや発言者が10月はじめまでの準備会合で決められ、10月後半から11月にかけ て複数回、公聴会が開催される見込みとなりました。TMT推進室としても現地で 状況を把握するとともに、地元の方の意見を直接聞く予定です。
7月28―29日にTMT国際天文台評議員会が開催されました。
7/19-7/20、9/26、TMT SAC会議が開かれました。
TIO評議員会からのリクエストに従い、マウナケア以外のバックアップ候補地に ついて選択の議論を引き続き行っています。北半球のユニークネスを取るのか、 南半球のサイトのよさを取るのか、サイエンスだけではなく、コスト、リスクなども考慮した総合的な判断をつけるのは難しく、さまざまな観点から長期的 な議論に及んでいます。これまでの議論から意向投票を行い、その結果とこれ までの議論をもとに10月のTIO評議員会に進言する予定です。
9月26日から28日にかけて、国立天文台三鷹キャンパスで開催された光学赤外線 天文連絡会(光赤天連)シンポジウムにおいて、初日にあたる26日に、TMTについ て集中的に議論が行われました。TMT推進室からはハワイでの進捗状況を報告するとともに、8~9月に各地で開催された意見交換会(前号ニュースレター参照) で出された意見や質問を紹介し、バックアップサイトの選定に関して議論を行っていただきました。この議論をうけて、TMTのバックアッププランに関する意向を集める取り組みを行いました。
国立天文台三鷹キャンパスの特別公開「三鷹・星と宇宙の日」が、10月21日(金) と22日(土)に開催されます(21日は一部展示のみ)。西棟(展示室)、開発棟、すばる棟でそれぞれ、分割鏡、観測装置、マウナケアについて紹介する展示があります。この機会にぜひお越しください。
特別公開についての詳しい案内は、国立天文台のウェブページをご覧ください。
http://www.nao.ac.jp/open-day/2016/
第三期(2014年)と第四期(2015年)のTMT寄付者銘板をハワイ観測所山麓施設へ 設置しました。第三期銘板には759名と1法人、第四期銘板には1000名と1法人の お名前が刻まれています。第一期から合計すると、3894名と12法人のお名前が 刻まれたことになります。多くの方からのご支援に深く感謝すると共に、世界 最高の性能を持つ望遠鏡を完成させるべく、引き続き励んでまいります。 銘板について詳しくはこちらをご覧ください
http://tmt.nao.ac.jp/blog/643
10/21-10/22 三鷹・星と宇宙の日
10/26-10/27 TIO評議員会
12/3-12/7 TMT Future Leaders Workshop @Hilo
TMT建設予定地であるハワイ・マウナケア山頂域の保護地区利用許可の再審査が ハワイ州土地・天然資源委員会により進められています。この手続きの重要な プロセスである公聴会を実施し、聴き取った意見のとりまとめを行う審査官 (Hearing Officer)が正式に選出され、5月16日、6月17日に準備会合が開かれ ました。これからハワイ州各地で公聴会が開催される予定です。
保護地区利用許可の審査には半年から1年程度かかる見込みです。このため、TMT 国際天文台としては2018年4月の現地工事再開を目指して準備を進めています。このスケジュールで進められた場合、望遠鏡完成時期は当初予定よりも約3年遅 れ、2027年となる見込みです。
上記のハワイでの手続きは概ね予定どおり進行しており、そのなかで地元でも TMT建設支持の意見表明が出されるようになってきています。一方、万一ハワ イでの建設が不可能になった場合に備え、TMT国際天文台としては他の候補地の 調査も行っています。あくまでハワイでの建設ができない場合のバックアップ 候補地としての検討ですが、日本においても意見の集約を行っていく予定です (→詳しくは[2]参照)。
TMT推進室では、TMTの現状報告と、万一の事態に備えたバックアップ候補地に ついて、日本としての方針を固めるため、研究者の意見を募りたいと考えてい ます。そのための意見交換の会合(タウンミーティング)を以下の日程で各地で 開催します。
8月2日(火) 13:00-15:00
会場:京都大学 理学部 宇宙物理教室 516号室(5階ゼミ室)
9月1日(木) 13:00-15:00
会場:東北大学 理学研究科 青葉山キャンパス C棟 5F 天文学専攻 大輪講室
9月6日(火) (ハワイ時間)
会場:国立天文台ハワイ観測所
9月9日(金) 9:30-11:30
会場:国立天文台三鷹キャンパス すばる棟 院生セミナー室(予定)
9月12日(月)13:00-15:00
会場:広島大学 理学部 C212号室
会合では、TMTに参加することになった経緯と科学的意義を簡単に整理したのち、以下の4点について主に議論する予定です:
詳細については以下のurlをご覧ください。
https://tmt.nao.ac.jp/researchers/info/2016/meeting-j.html
皆様の積極的なご参加をお待ちしております。
5月のTIO評議員会では、プロジェクトの状況報告、各パートナーからの進捗報告 に加えて、Plan B(バックアップ候補地)について審議されました。その結果、TMT国際天文台は、ハワイでの建設を前提に設立されているが、リスク管理として Plan Bの検討も必要と位置づけ、そのための支出を認めることが基本了承されました。
Plan B候補地の中での優先順位をいつどのように決めるか、ハワイ(Plan A)か Plan B かをいつどのように決めるかは、スケジュールの見通しやコストの推算な
ど更なる調査の結果を分析して、今後の継続審議事項とすることになりました。
TMTサイエンスフォーラムの直後、5/27に京都でTMT SAC会議が開かれました。 TIO評議員会からのリクエストに従い、マウナケア以外のバックアップ候補地に ついて科学的な見地から選択の議論を行いました。NIR / MIRのサイエンスへの インパクト、観測できる天域の違い、LSSTへの即応性の違い、紫外線観測への影響、ALMA望遠鏡やスペース計画(WFIRST、JWST)とのシナジーといったことが科 学的な影響として議論されました。当然今回だけでは結論は出ず、今後引き続き 議論する予定です。
バックアップ候補地については、広く国内の意見を集める必要があることから、 現委員に加えて、前委員の方にも集まっていただき、7/6に拡大TMT推進小委員会 を開き議論することにしました。スケジュール、コストへのインパクト、科学目 的へのインパクトを整理し、どこが最適か、ハワイ以外となった場合でも参加するのか、など日本のとるべき対応について議論しました。今後、TMT小委が主催して、いくつかの大学でタウンミーティング([2]参照)を開き、さらに広くみ なさんのご意見をお聞きしたいと考えています。
5/24-26、京都国際交流会館で第4回TMTサイエンスフォーラムが開催されました。 同フォーラムは米国国立科学財団(NSF)からの支援を受け、これまでも年一度 開催されており、幅広くTMTによる科学研究を検討する機会になっています。全 パートナーから約140名の参加がありましたが、今年はアジアで初の開催というこ ともあり、日本やインド、中国からも多くの研究者が参加しました。今年は主に 各分野におけるキーサイエンス、および第2期装置に必要とする機能への要求が 主な論点となり、3日間熱い議論が交わされました。詳しくはTMT推進室ウェブサイトをご覧ください。
http://tmt.nao.ac.jp/blog/616
TMT Forum 前日の5月23日に京都大学でMICHI検討会が開催されました。全TMTパー トナーから総勢35名の参加者が集まり、MICHIの目指すサイエンスと最近の装置開 発活動の報告の後、装置仕様について議論しました。今回は Qバンド(20μm帯) 、IFU、および偏光観測についての明確な要求がありました。また、JWSTやALMAの フォローアップについても言及され、熱赤外サイエンスへの熱意を感じられる検 討会となりました。現在、太陽系から系外銀河まで、幅広いMICHIサイエンスケースについて取りまとめており、今後それを元に装置仕様を詰める予定です。ご興味ある方は今後とも是非ご連絡いただけますと幸いです。
TMT計画推進を通じて得られる技術や研究成果を社会に還元し、教育や人材育成 に貢献していく活動について検討する国際チーム(WEPOC)の会合が、5月27日~ 29日に東京都内で開催されました。ハワイをはじめ、各地での教育支援事業やインターンシップの検討、大規模プロジェクトや長期ミッションにおける広報活 動・普及活動のポイントについての討論などが活発に行われました。詳しくは TMT推進室ウェブでの報告をご覧ください。
http://tmt.nao.ac.jp/blog/620
なお、TMTにおける教育・人材育成等に関するアンケートが各国で取り組まれて います。まだの方には、以下のページからご協力いただけると幸いです。
https://www.surveymonkey.com/r/TMT_WEPOC_2016
7/28-7/29 TIO評議員会
9/14-9/16 日本天文学会
9/26-9/28 光学赤外線天文連絡会シンポジウム(国立天文台 三鷹キャンパス)
10/21-10/22 三鷹・星と宇宙の日
10/26-10/27 TIO評議員会
5/24-26に京都国際交流会館でTMT forum 2016を開きます。
https://conference.ipac.caltech.edu/tmtsf2016/
一般講演をご希望の方は上記webにてabstractを提出してください。日本人研 究者には旅費補助を行いますので、web上にてregistrationを済ませた後、TMT -J office
(tmtadmin_at_jelt.mtk.nao.ac.jp, _at_を@にかえる) へ旅費補助 希望の旨ご連絡ください。registrationは、*** 4/22〆切 ***となっておりま すのでお早めに手続きをお願いします。京都のホテルがたいへん混んでおりま すので、ご自分で宿泊を手配される場合には早めに予約されることをお勧めし ます。
TMT forumに先立ち、TMT用中間赤外線観測装置 MICHIのサイエンスや装置仕様 について議論する場を以下のように設けました。ご興味のある方はご参加くだ さい。
日時:2016年5月23日(月) 13:00~18:00を予定
場所:京都大学 理学研究科4号館 127号室
※詳細はChris Packham (Chris.Packham_at_utsa.edu、_at_を@にかえる) 又 は、本田充彦 (hondamt1977_at_gmail.com、_at_を@にかえる) までお問い合 わせください。
TMT観測装置の実現に向けた基礎開発を長期的戦略をもって行うために設置されたTMT戦略基礎開発研究経費への提案を募集しています。応募〆切は4月30日です。詳しくは以下をご覧ください。
https://tmt.nao.ac.jp/researchers/support/
国立天文台TMT推進室では、TMTを用いた観測的研究の計画立案や新たな観測 装置の開発などを支援する目的で、TMTに関連した研究会支援の公募を行い ます。TMTに関する議論がプログラムに明示、あるいは一部にTMTセッション を設ける場合を対象に、参加者の旅費/会場借用費等の開催費用の援助を行い ます。詳しくは以下をご覧ください。
https://tmt.nao.ac.jp/researchers/support/
2016年2月3-4日にTIOオフィスにて定例評議員会が開催されました。前年12月 2日にハワイ州最高裁から科学保護地区利用許可 (CDUP)の承認手続きに瑕疵が あったとする判決があり、ハワイ州土地・天然資源委員会 (BLNR)に審理が差し 戻されました (正式な差し戻しは2月4日)。BLNRによる公聴会を含む審査手続きには約1年かかり、CDUP承認は2017年春になる見込みとの報告がありました。 スケジュール遅延は大変残念ですが、2018年4月に山頂工事再開のプランをた て、CDUPの手続きに臨むことになりました。また、ハワイでのTMT建設を大前提とする方針に変更はありませんが、万が一に備えハワイ以外の適地の有無を 別途再調査することを了承しました。
2月1-2日にTIOオフィスにてSAC会議(科学諮問会議)が開催されました。
2月17日にTMT推進小委員会が開かれました。前回のアクションアイテムとして 、各種研究会への働きかけ([4]のお知らせ内容です)、Akamaiインターンの 検討、地球惑星連合会(5/22-26)への出展、戦略開発経費([3]のお知らせ) に関する意識調査、すばるTMT合同小委の可能性などに進捗を確認し、京都での TMT forum([1]のお知らせ)についても議論しました。
議事録は 随時以下のページにて公開いたします。TMTの推進に関わるご提言、ご意見のある方はお近くの委員の方にお問い合わせください。
https://tmt.nao.ac.jp/researchers/subcom/
望遠鏡本体を駆動する制御系に関する審査会が2月24-26日に開催されました。これは2015年7月に開催した審査会(TMT News Letter No.44で報告)で明らか となった課題をフォローアップするためのもので、望遠鏡を大きく動かした直 後の残留振動の問題などが集中的に審査されました。昨年の審査会以来半年に 渡り続いた技術者達の奮闘が結実し、審査会においては課題が解決されたこと が確認され、高い評価を得ることができました。
日本の貢献としてメニスカス形状に加工した分割鏡材を全量供給することに なっています。そのうち30%は引き続き日本で研磨加工しますが、残りの70%は 海外での研磨加工に使用されます。この海外に供給する鏡材のうち最初の29枚 が完成し、3月8日にTIOによる審査会が行われました。鏡材の内部品質および 加工形状についての測定方法および検査データの確認とともに、一部の鏡材に ついては現物のチェックが行われ、すべての鏡材がTIOの受入検査に合格しま した。これらの鏡材は、当面、国立天文台が国内で管理し、海外パートナーで の加工開始に合わせて輸出することになります。
5月18(水)-20日(金)にパシフィコ横浜で開催される宇宙・天文EXPOに、今年も 出展します。入場料は、以下のウェブページから事前登録を行えば無料になります。TMT関連の講演会(国立天文台の研究者が語る天文コース)もありますの で、こちらも事前にお申し込みの上ご来場ください。
来場事前登録
講演会の申込
5月22日(日)-26日(木)には、幕張メッセで行われる日本地球惑星科学連合2016 年大会に初出展します。パブリックセッション開催日(5月22日)には、一般の方も会場内の展示を無料でご覧いただけます。
http://www.jpgu.org/meeting_2016/index.htm
5/18-20 宇宙天文EXPO 2016
5/19-20 TIO評議員会
5/22-26 日本地球惑星科学連合2016年大会
5/23 MICHI検討会
5/24-5/26 TMTサイエンスフォーラム
5/27 TIO SAC会議
5/27-5/29 WEPOC東京会議