2010年

No.242010年12月4日(旧Jelt News Letter)

  • [1] 報告 : TMT Science Advisory Committee (SAC) (11/22-23)
  • [2] 報告 : 第5回TMT装置検討会開催 (12/01)
  • [3] 報告 : 「すばる望遠鏡公開講演会 太陽系外惑星を探る」を 開催 (11/21)
  • [4] 最近の活動・報告/今後の予定

[1] 報告 : TMT Science Advisory Committee (SAC) (2010/11/22-23)

11/22-23に、TMTのScience Advisory Committee (SAC)がパサデナのTMT新オフィスにて開催されました。
日本からは、臼田・柏川(国立天文台TMTプロジェクト室)が参加しました。以下、概要について報告いたします。

1)第2期観測装置の選択プロセスについて初めて具体的な議論が行われました。

プロセスとしては、ほぼ第一期の方法を踏襲しています。
まず、SACから重要だと思われるサイエンスケースに基づいたscience requirements が作成され、この優先度に基づいた装置の概念設計の公募が行われます。基本的に複数の装置提案の競争を考えており、外部評価委員による概念設計レビューによって2提案が採用されます。
予算の宛て方については柔軟性を持った対応を考えています。その他、FLにいたるタイムライン、GT夜数、運用初期の観測所への引き渡しの方法などについてたたき台が出され、今後SAC、Boardでの議論を経て方針が決定されます。
この方針について、各パートナーからの意見の集約が求められています。これを受けて来年(2011年)2月に、SACが主催する第2期装置ワークショップが開催されますので、積極的にご参加ください。

2)観測所の運用方針についても各パートナーからの意見が求められています。

TMT運用方針協議会が新たに結成され、約半年の間に、必要な人員、観測モード、リモート観測、ToO、データ解析ソフト、観測支援ツール、アーカイブ、などの基本的な方針が決定されます。これはTMTの運用方針を決めることのみならず、運用予算を算定するのに極めて重要な決定となります。
今後TMTプロジェクト室から具体的な問題についてみなさんにアンケートを取る予定でおりますので、よろしくご協力ください。

3)インドから G.C. Anupama、 R. Srianand氏がSACに初参加しました。

[2] 報告 : 第5回TMT装置検討会開催 (2010/12/01 @三鷹)

日本独自のTMT第2期観測装置を提案すべく、第5回TMT装置検討会が12/1(水)に開かれました。

約20名の参加者があり、3件(2件は今回報告なし)の装置提案について順次プレゼンテーションを行いました。今回は新たにコロナグラフ+瞳像再生機能を持った地球型惑星直接撮像装置の提案がありました。
今回は、上記TMT-SAC (記事[1]参照)における第2期装置の決定方針案を受けて、 日本としてはどう対応するべきか議論を行いました。この点についても引き続き、 本検討会で議論を重ねていく予定です。
評価委員による詳細コメントは、後日、各提案にフィードバックされます。 これらを参考にしつつ、さらに詳細な装置検討に入ります。

次回(第6回)は 2011年6月1日頃 の開催を予定しております。
装置検討会 web page

[3] 報告 : 「すばる望遠鏡公開講演会 太陽系外惑星を探る」を開催 (11/21)

11月21日、慶応大学(日吉)においてTMTプロジェクト室とハワイ観測所の共催 で、太陽系外惑星に関する最近の研究と、TMTで期待される研究を紹介する講演会が開催されました。3時間にわたる講演会でしたが200人を超える参加で盛況でした。

藤原洋インターネット総合研究所長のオープニングトークに続き、すばる望遠鏡による観測成果について田村元秀さん、惑星形成理論について小久保英一郎さんから講演があり、それを受けてTMTについては家正則TMTプロジェクト室長から紹介しました。講演では、すばる望遠鏡の限界ギリギリの観測となる遠方銀河の研究や補償光学の進展についての説明のあと、次の研究の展開には次世代望遠鏡が必要であること、TMTではどこまで研究が進むか、といった展望について紹介されました。

参加者のアンケートではわかりやすい話だった、という感想が多く、TMTの完成を応援しています、とのコメントもいただきました。

すばる望遠鏡とTMTに関する講演会は、年に1回程度、開催していく予定です。

(*)印は、本News Letterで扱った項目

(最近の活動・報告)
(過去の活動・報告はwebページをご覧ください)
[2010年]
(11/6 前回 News Letter No. 23 発行)
11/21(*) すばる望遠鏡公開講演会2010「太陽系外の惑星を探る」(@日吉)
11/22-23(*) TMT SACミーティング (@Pasadena)
12/1(*) 第5回TMT装置検討会 (@三鷹)

(今後の予定)
[2011年]
1/19-20 すばるユーザーズミーティング (@三鷹)
1/25-26 TMT Boardミーティング (@Pasadena)
2月 Future TMT Instrument Workshop (日程・開催場所調整中)
2-3月 TMT SAC (@Pasadena) (日程調整中)
3/16-19 日本天文学会2011年春季年会 (@筑波大)
4/18-19 TMT Boardミーティング (@Pasadena)
6/1 第6回 TMT装置検討会

※近況・予定の最新情報は、近況 予定 でご覧いただけます。

No.232010年11月6日(旧Jelt News Letter)

  • [1] お知らせ : TMTをめぐる情勢について
  • [2] 報告 : TMT Board会議 (10/4-5)
  • [3] 報告 : NSF国際会議 - 国際協力大型計画に関して (10/20-21)
  • [4] 報告 : NSF幹部陣との個別会談
  • [5] お知らせ : すばる望遠鏡公開講演会2010 開催 (11/21)
  • [6] 最近の活動・報告/今後の予定

[1] お知らせ : TMTをめぐる情勢について

次世代超大型光赤外線望遠鏡TMT(Thirty Meter Telescope)計画に関して、いくつかの大きな動きがありましたので、お知らせします。

1. US Astro2010 Decadal Survey ReportでGSMT 推進勧告

8月13日に米国の国立研究評議会National Research Councilから公表されたUS Astro2010 Decadal Survey Report(以下Astro2010と略記)の中で、光・赤外線天文学パネルはGiant Segmented Mirror Telescope (GSMT)計画がその科学的優先度において第一位であるとの勧告を出しました。これは10年前のAstro2000での第一位での推進決議を支持し強化するものです。全米科学財団NSFによる施設整備費は、諸般の事情でLSST計画を先行させることが至当との勧告となりましたが、GSMTについても2010年代での実現が勧告されました。

参考: Astro2010: The Astronomy and Astrophysics Decadal Survey
http://sites.nationalacademies.org/bpa/BPA_049810

2. TMT/GMT両計画から一つへの早期絞り込みをNSFに勧告

米国内グループが関与するGSMTとしてTMT計画とGMT計画の二つがある状況について、Astro2010では、

  • NSFが速やかにどちらか一方を選択
  • 米国天文学界のために、選ばれた計画に対して、25%レベルで出資し参画すべしとの勧告がなされました。

NSFによる選択決定の手順は検討中ですが、2011年末までには決定がなされる見込みです。

TMTプロジェクトはこの勧告を歓迎しています。この選択への資料提出のため、国立天文台を含むTMTパートナー間の協議・準備が急ピッチで進行中です。

3. 日本学術会議勧告

日本学術会議天文学・宇宙物理学分科会が特に重要度の高い大型計画であると結論した3つのプロジェクト(LCGT、TMT、SPICA)のうち、今夏、文部科学省が大型低温重力波望遠鏡(LCGT)計画の着手について予算化を決めました。また、9月に公表された、科学技術・学術審議会 学術分科会研究環境基盤部会 学術研究の大型プロジェクトに関する作業部会の審議の結果において、TMT計画はLCGTと共に最高の評価を受けました。

これを踏まえて、日本学術会議天文学・宇宙物理学分科会では、建議の改訂を今年末を目途にとりまとめて頂けることとなりました。第2項で記述した米国の状況もあり、2012年には国際連携の枠組み構築が進展する可能性がでてきています。

4. NSF次世代大型共同利用施設の予算化に関する委員会

10月20-21日にFunding and Governance of Future Major Multi-User Facilitiesと題するNSFの会議が開かれました。TMTプロジェクト室長・家が、超大型国際共同計画の関係者の一人として招聘され、TMTに関する国立天文台の意向と日本の情勢について報告し、議論して参りました。

詳細は、本ニュースレター記事 [3] [4] をご覧ください。

5. 今後の展開

国立天文台が全力を挙げて推進してきたALMAの建設完了が間近いことを踏まえて、国立天文台はTMT計画を次期大型計画として、国際協力により早期着手・実現することを目指しております。

この計画は日本の天文学界の更なる発展の大きな礎となる計画であり、全国の大学等の研究者の皆様の積極的ご参加・一致したご支援が不可欠です。 今後、計画実現に向けて一層努力して参りますので、どうぞよろしくお願い致します。

国立天文台TMTプロジェクト室長 家 正則

[2] 報告 : TMT Board会議 (2010/10/4-5開催)

TMTボード会議が10/4-5にTMTオフィス(パサデナ)にて開かれました。以下報告いたします。(次回は来年1/25-26です)

日時・場所:

2010年10月4-5日(Openセッション、Executiveセッションの一部)
パサデナ(カリフォルニア) TMTオフィスにて

参加者:
TMTボードメンバー:
S.Kulkarni, E.Stone, R.Ellis, M.Bolte(UCSC), S.Olsen(UCLA)
H.Yang(Board Chair, UCSB Chancellor), R.Carlberg(Canada, U. Tronto),
G.Fahrlman(Canada, HIA所長), R.Racine(Canada)

新メンバー:
家正則, 高見英樹(TV参加)(NAOJ), 山田亨(東北大),
J.Omura、C.Atherton(Moor Foundation),
S.Mao(Univ Manchester/NAOC), S.XUE(China, NAOC), G.Zhao(China),
A.N.Ramaprakash(IUCAA,India Inter University Center for Astronomy
and Astrophysics), 他インド代表2名(TV参加)

プロジェクト側:
J.Nelson(Project Scientist, UCSC), G.Sanders(Project Manager),
S.Dawson(TV), G.Illingworth(UC)

1)各国情勢

インド : TMTボードに初参加(A.N. Ramaprakash)。
TMT-I(India)体制は構築中。主鏡支持(Avasarala)、主鏡研磨(GOAL) が主体となるか。

中国: 主鏡検査施設の建設を進めている。3枚試作開始。高出力レーザーはTMTへの適用有望。技術・情報輸出許可の手続き検討中。

カナダ: 状況は厳しい。
TMT残留のためには25%シェア、早期分担内容合意、スケジュール明確化が 不可欠。
現在、準備期の資金貢献はできなくなっている。
1年以内にこれらが解決できなければTMTに残れない。Astro2010のペース では参加不可。

2)TMTコストレビューを実施する(2011/1/17)。
  • 外部レビュー委員はTMT推薦+各パートナー推薦(NAOJからは井口氏を提案)
3)コストレビューに向けた予算圧縮案を検討中。
  • 総額 $1039M案が提示された。(山頂施設縮小、山麓施設建設後送り、最安価な鏡材・レーザー採用の場合)
  • 中国、インド分担による削減効果は未算出。
4)NAOJによるTMT向け活動の過去~最近の出費を、TMTへの貢献として積算する準備を進めている。
5)装置検討
  • 第二期装置の募集は2012年以降となる見込み。
6)Astro2010の解釈
  • 科学的優先度ではGSMT(Giant Segmented Mirror Telescopes=TMTorGMT)が一位。
  • 最終的に計画規模とGSMTの二計画の絞り込み未完の判断で、推薦順位が逆転。
  • TMTは3位に見えるがMREFC(建設費に相当)予算では2位。
7) NSF の意志決定過程のレビュー
  • Large Facility Office が設立された。
  • 予算化決定は、NSF の Department of Astronomy が行う。Large Facility Manual (2009年公表)に基づいて。
  • NSFの要請に基づき今年5月に行われたGCAR(GSMT Community Assessment Review)では、TMT はすでにPDR(基本設計レビュー)を行う段階にあると評価されている。
  • 2011年末に (TMT/GMT) でTMTが選択された場合に想定されるスケジュール
    - 2012年4月 PDR -> board approved stageへ移行
    - 最速で2014年度予算から執行可能
8) GSMT選択に向けたNSF公募は2011年2月末開示。TMT提案書提出締切8月末。

決定は2011年末。

  • TMT側の日程見込: 2011年4月ボード会議で役割分担等基本合意。
    7月ボード会議で確認。8/12署名。8/31提出。
9) Proposal Development Team会議を設立する。
  • TMTメンバー + 各国パートナー代表者(NAOJ担当者=家)による電話会議。
  • 各国の分担内容、その価値算定、第二期装置の扱い、運用経費などを協議する。
  • 第1回は10/28。以後隔週開催。
10) パートナー分担項目調整のための基礎情報
  • Premium factor(PF) 2.5 (準備期間の貢献を2.5倍換算する試案)を前提としたパートナーのシェアをUS$に換算する方式の試案提示あり。
  • 日本・中国から、PF2.5は受け入れられないとコメント。
  • 各パートナーの希望シェア合計が、現状では135%。望遠鏡時間が足りない。8割程度への圧縮案(パートナーの減少の可能性も想定)など議論があった。
  • 日本から、想定される貢献額を仮提示した。(鏡材、M1研磨、M3・M2支持、観測装置の物納と、運営費からの共通経費および山麓施設を想定)
  • 為替レート、インフレ、税金制度が各国ごとに異なる。単純ではないことを指摘。
11)SAC(Science Advisory Committee)報告
  • SACから、TMTボードに運用担当を置くことが勧告された。
    M.Bolte座長のWG結成。日本からは臼田(TMT室)の参加を提案する。
  • 次回 SAC 11/22-23。
12)TMT新オフィス移転(11/2引っ越し予定)。パサデナへの高速道路出口すぐ。

[3] 報告 : NSF国際会議 - 国際協力大型計画に関して (10/20-21開催)

NSF開催の国際会議
"NSF Workshop for Business and Operations Advisory Committee :
Subcommittee on Partnerships in Governance and Funding of Future Large Facilities " が開催されました。会議の目的は、大型国際プロジェクトのリーダーから見たNSFの方針への改善要望などを上記委員会メンバーが聴き、NSFに具申する意見書の材料とすることにあります。
TMTプロジェクト室長・家が、超大型国際共同計画の関係者の一人として招聘され、TMTに関する国立天文台の意向と日本の情勢について報告し、議論して参りました。
以下報告いたします。

日時:2010/10/20(Wed)-21(Thu)
場所:NSF本部(ワシントン)
参加者:委員会委員6名、NSF 10名、他27名(家含む。うち欧州4名はFunding agenciesから)

  • NSF新長官Subra Sureshが3日前に着任。最初の会議はMREFC(Major Research Equipment & Facility Construction; 大型装置施設建設費)の会議
  • 冒頭、NSF副長官に就任したDr. Cora Marrettが挨拶。新責任者の意気込み感あり。
  • 参加者には海洋、高エネルギー物理、地球大気、地震、環境、ニュートリノ施設、強磁場施設関係者、また欧州からは旧知のStefan Michalowski (OECD欧州経済協力開発機構)、ESFRI(欧州研究施設戦略フォーラムなどFunding Agencyからの参加者もいたが、TMT 4名、GMT 5名、LSST 3名ほかの天文関係者が会議の中心であった。以下、重要と思われることをまとめる。
  • W.Smith(AURA), W.Freedman(GMT), E.Stone, G.Sanders, M.Iye(TMT)が、MREFCに"Pre-construction funding scheme"を作り、大型計画の準備検討を支援し、国際協力を育む枠組みをつくって欲しいとの一致した要望を行った(下相談は無かったと思われる)。NSFから準備費すら出ていない(TMTは検討初期にNSFの支援を得ていたがことが国際協力形成に障害となっている。この種の要望はこの数年あったが前長官の裁定で実現しなかった。長官・副長官・数物主幹・天文主任が揃って替わったこともあり、改めての要望となった。委員長のT.Kirkのまとめで、そのような要望があったことを認識する旨の総括が行われた。委員会報告の記述がどのようなまとめ方になるかが注目される。
  • LSSTのS.Wolffからは、NSF支援プロジェクトのデータ公開についてのNSFの方針提示の求めがあった。現在LSSTの画像データは米国とチリの研究者には公開する方針だが、Open Sky方針を採用して全世界の研究者に開放することを要請するのかどうか。その場合、わざわざパートナーにならなくてもデータが入手できることになるので、国際パートナー形成の障害になるのでは無いかという問題提起があった。
  • 国際協力事業で問題となる以下の点について,米・加・欧・日ほかの参加者からの個別の事例紹介や検討・議論を丸二日間にわたり行った。すでにTMTでも議論している事項がほとんどで、委員会委員への情報注入と確認という側面があった。
    為替変動、インフレ変動、会計年度、in-kind/in-cash分担、プロジェクト管理体制、予備費、覚え書き、コストとバリュー、会計検査、各国の法令、関税、ビザ、年金、地元対応、閉鎖処理、など
  • 第3日目(22日)は委員会メンバーのみで報告書のまとめ方が議論された模様。

[4] 報告 : NSF幹部陣との個別会談

上記、NSF国際会議に引き続き、TMT室プロジェクト長・家が、NSF幹部の数名と個別に会談し、TMTに関して重要な意見交換を行って参りました。

日時: 2010/10/20(Wed) 16:30-17:25
場所: NSF本部(ワシントン)

参加者: Ed Seidel(数物部長)、Jim Ulvestad(天文主任)、
Donald Terndrup(天文GSMT評価委員長)、Machi Dilworth (数物副部長)、
家正則(NAOJ)

  • 家から日本の状況について,JELT構想からTMT-J構想への変更の経緯、学術会議勧告、総合科学技術会議の評価、すばるとの連携の意義、ALMA計画との関連、TMT-Jビジネスプラン、国立天文台の長期計画、現時点での予算要求ストーリー、学術審議会での検討開始の依頼、などの状況について私見を展開。質疑を受けた。
  • Terndrup, Ulvestadから個々の件についてコメント。GSMTの選択についての決定は来夏以降となる。今後、連絡を取り合う。
  • MachiさんがEdのブレーンとなったことは日本側には好材料。
  • Ed Seidelは機会を見てハワイ訪問を仕切り直すとのこと。
  • Don Terndrup、T.Kirkとは11月のCaltech 主催会議で再び会う予定。
  • 今回NSFの直接関与する幹部全員に会えたことは大きな収穫。

[5] お知らせ : すばる望遠鏡公開講演会2010 開催 (11/21)
11/21(日)に、ハワイ観測所とTMTプロジェクト室の主催で、

『すばる望遠鏡公開講演会2010「太陽系外の惑星を探る」』
を開催します。

太陽系外惑星を主なテーマとして、すばる望遠鏡の成果を報告するとともに、今後のすばる望遠鏡の計画、さらにはTMT計画での可能性を紹介する、市民向け講演会です。

身の回りの方にもぜひご周知ください。
大勢の方のお越しをお待ちしております。

日時 : 2010年11月21日(日) 15:00-18:00 (開場14:30)
場所 : 慶応大学日吉キャンパス 協生館2階 藤原洋記念ホール
(東急東横線・東急目黒線・横浜市営地下鉄日吉駅 徒歩1分)
※入場無料※

15:00 開会
オープニングトーク
藤原洋 インターネット総合研究所代表取締役所長
15:20 「第2の地球を見つけよう」田村元秀 国立天文台准教授
16:10 「星くずから惑星へ」小久保英一郎 国立天文台准教授
17:00 「30m望遠鏡TMTができたら・・・」家正則 国立天文台教授
18:00 閉会

より詳しくは、以下web案内ページをご覧ください。
すばる望遠鏡公開講演会2010「太陽系外の惑星を探る」

[6] 最近の活動・報告/今後の予定

(*)印は、本News Letterで扱った項目

(最近の活動・報告)
(過去の活動・報告はwebページをご覧ください)
[2010年]
(9/21 前回 News Letter No. 22 発行)
10/4-5 TMTサイエンス検討会中間報告研究会(@三鷹)
10/4-5(*) TMT Board会議 (@Pasadena)
10/20-21 NSF国際会議 (@Washington)
10/23 国立天文台三鷹キャンパス一般公開 TMT展示
10/29-31 宙博2010(@科学技術館)で TMT展示

(今後の予定)
11/21 すばる望遠鏡公開講演会2010「太陽系外の惑星を探る」TMT関連講演も予定
11/22-23 TMT SACミーティング (@Pasadena)
12/1 第5回TMT装置検討会 (@三鷹)
[2011年]
1/19-20 すばるユーザーズミーティング (@三鷹)
1/25-26 TMT Boardミーティング (@Pasadena)

No.222010年9月21日(旧Jelt News Letter)

  • [1] お知らせ : TMT紹介 新パンフレット配布開始
  • [2] お知らせ : TMT完成予想図 動画・静止画公開
  • [3] お知らせ : 日本天文学会年会(金沢大) TMT関連講演
  • [4] 最近の活動・報告/今後の予定

[1] お知らせ : TMT紹介 新パンフレット配布開始

TMTを紹介する新しい日本語パンフレットを製作しました。TMTで目指す天文学研究、望遠鏡の特徴、補償光学・観測装置、プロジェクト概要について解説しています。(A4カラー計8ページ)

[主な内容]

  • TMTが切り拓く新たな宇宙像
    -- 太陽系外惑星に生命の存在を探る
    -- 宇宙の夜明けを解き明かす
  • 複合鏡による口径30メートルの巨大望遠鏡
  • 補償光学と観測装置
  • TMTプロジェクト

[頒布について]

研究会の会場などで配布を開始しております。また、研究・教育機関でご活用いただける場合には、こちらから必要数をお送りし、お分けすることもできます。
以下担当者までE-mailでご相談ください。

[パンフレット入手に関する連絡先]
担当 : 国立天文台TMTプロジェクト室 秋田谷 洋(あきたや ひろし)
メールアドレス : hiroshi.akitaya [at_mark] nao.ac.jp

パンフレット写真

[2] お知らせ : TMT完成予想図 動画・静止画公開

国立天文台 4次元デジタル宇宙プロジェクトの協力により、TMT完成予想図の 動画・静止画を製作し公開しました。

TMT望遠鏡本体・建物の設計データやマウナケア山の地形・建造物のデータに 忠実に基づき、3次元コンピューターグラフィックで描画することで、あたかもTMTがマウナケア山山頂にすでに完成したと見紛うほどの美しい画像に仕上がりました。立体視用の動画も用意してあります。

ぜひ一度ご覧ください。また、教育・普及活動や研究紹介にご活用ください。

動画・静止画配信ページ(TMT室webページ内)

[3] お知らせ : 日本天文学会年会(金沢大) TMT関連講演

9/22(水)-24(金)に金沢大で開催される、日本天文学会秋季年会にて、TMTプロジェクト室から以下2件の講演を行います。

9/23(木)午前 [G会場] (地上観測機器)

  • (V42a)「TMT超大型光赤外望遠鏡計画の進捗」 山下卓也(国立天文台・TMT室)
    TMT計画の進捗と日本のTMTに向けた取り組みの現状を報告します。
  • (V43a) 「TMTサイエンス検討会の活動報告」 児玉忠恭(国立天文台・TMT室)
    TMTを用いて展開する日本独自の天文学研究について、研究者有志多数により「TMTサイエンス検討会」が組織され、検討が進んでいます。
    その進捗について報告します。

また、日本のTMT装置検討活動に関連して、以下ポスター講演も予定されています。

  • (V44c) 「TMT用中間赤外線装置MICHIの初期フィージビリティスタディ」
    岡本 美子(茨城大)ほか

講演予稿集(地上観測機器)

[4] 最近の活動・報告/今後の予定

(*)印は、本News Letterで扱った項目

(最近の活動・報告)
(過去の活動・報告はwebページをご覧ください)
[2010年]
8/13 米National Research Councilによる Decadal Survey Report予備公開
(8/18 前回 News Letter No. 21 発行)

(今後の予定)
9/22-24(*) 日本天文学会秋季年会(@金沢大)
TMT室から2件講演予定
10/4-5 TMTサイエンス検討会中間報告研究会(@三鷹)
10/4-5 TMT Board会議 (@Pasadena) (当初予定10/20-21から変更)
(10/4-5に予定していた TMT SACミーティング (@Pasadena)は延期)
10/23 国立天文台三鷹キャンパス一般公開
12/1 第5回TMT装置検討会 (@三鷹)

No.212010年8月18日(旧Jelt News Letter)

  • [1] 報告 : TMT Board 会議 (2010/7/12-13)
  • [2] お知らせ : TMTプロジェクト室ウェブページリニューアル
  • [3] お知らせ : 天文ガイド8月号-10月号 TMT特集記事掲載 (第2回)
  • [4] 最近の活動・報告/今後の予定

[1] 報告 : TMT Board 会議 (2010/7/12-13) (@Pasadena)

TMTボード会議が7/12-13にTMTオフィス(パサデナ)にて開かれました。
以下報告いたします。

日時・場所:
2010年7月12-13日(Openセッション、Executiveセッションの一部)
パサデナTMTオフィスにて

参加者
Shrinivas Kulkarni, Edward Stone, Richard Ellis, Tom Soifer (Caltech),
Michael Bolte (UCSC), Steve Olsen (UCLA), Henry Yang(Board Chair, UCSB Chancellor),
Raymond Carlberg (Canada, U. Tronto), Greg Fahrlman (Canada, HIA所長),
Rene Racine (Canada)家正則、高見英樹(NAOJ)、山田亨(東北大)、
Jim Omura(Moor Foundation、他2名)
Shude Mao (Univ Manchester, NAOC), Suijian XUE (China、NAOC)

プロジェクト側:
Jerry Nelson (Project Scientist, UCSC), Gary Sanders (Project Manager),
Sandra Dawson (TV), Chuck Steidel (Caltech)

1.プロジェクトマネージャー報告
  1. 1)インドが参加表明をした。今回はTV会議で参加。
  2. 2)望遠鏡主鏡について何社かの鏡材についての研磨試験中
  3. 3)望遠鏡制御、補償光学系、第一期観測装置開発についての報告
  4. 4)予算増を防ぐためのコスト評価中(山頂施設、ドーム、望遠鏡構造など)
  5. 5)パートナ形成:
    • インドが参加表明、主鏡製作、主鏡支持、ソフトウェア等に関心、2011年12月に正式参加目標
    • 中国、TMTチームが装置開発、補償光学開発のために訪問
2.ストラテジー報告(パートナーシップについて)

観測時間割り当て、各パートナーの建設への寄与の割合、ボードへの代表者の割合、などについて議論を行った。

3.SAC報告

装置決定の方針について検討中。新しいパートナーも加わったので 2006/2007での装置プランを含め、第2期装置の開発についてのこれまでをレビューするワークショップを開く。

4.各パートナーの報告
  1. 1)カナダ
    カナダ版デカダルサーベイを進めている。巨大望遠鏡は第一プライオリティ
  2. 2)日本
  3. 3)中国
    • 種予算、2-3年に渡って約5000万円が政府より認められた。
    • 主鏡試験研磨の為の鏡材料入手
    • 現在中国が使える望遠鏡は口径2.4m、どのようにしてユーザーを育てるかが課題
  4. 4)パートナー間の貢献を明確にするため、Work Package を定義する。
    日本では、装置検討、主鏡研磨試験などが候補
  5. 5)ハワイサイト報告
    • 環境影響報告書が最終的に州知事に承認された
5.デカダルサーベイ(米国の2010年代天文計画)が8月13日に報告される。

それにともなうNSF(米国科学財団)の対応などについて議論

[2] お知らせ : TMTプロジェクト室ウェブページリニューアル

国立天文台 TMTプロジェクト室のウェブページをリニューアルしました。
URL :
http://tmt.mtk.nao.ac.jp/

日本の次世代超大型望遠鏡実現に向けた活動の方針が、国際協力によるTMTへの参画に一本化された状況を踏まえ、この4月に国立天文台「ELTプロジェクト室」は「TMTプロジェクト室」と改称し、TMT実現に向けた活動をより強化して参りました。

このたび、旧来のJELT計画の情報が中心であったウェブページをTMT計画中心の内容に改めました。

まだ不十分な内容ではありますが、今後、日本のTMTに向けた活動の最新情報や重要なイベントの予定、関連する有益な情報の配信など、内容の充実に努めて参ります。よろしくお願いいたします。

また、皆さまの研究・公報普及活動の中で、TMTについてご紹介いただける機会がありましたら、
TMTプロジェクト室 ホームページ (日本語・英語共通のホームページ)
も併せて周知いただけますと幸いです。

[3] お知らせ : 天文ガイド8月号-10月号 TMT特集記事掲載 (第2回)

天文ガイド(誠文堂新光社)9月号に、先月号に引き続きTMT紹介記事

「次世代大型望遠鏡計画が目指すサイエンス」
(担当 : TMTプロジェクト室 柏川)
が掲載されました。

今回は、TMTで目指す天文学研究について、一般向けに解説しています。

[4] 最近の活動・報告/今後の予定

(*)印は、本News Letterで扱った項目

(最近の活動・報告)
(過去の活動・報告はwebページをご覧ください)
[2010年]
4/1 プロジェクト名を「ELTプロジェクト室」から「TMTプロジェクト室」に変更
7/12-13(*) TMT Board会議 (@Pasadena)
7/14 TMTサイエンス検討会班長会(@三鷹)
(7/14 前回 News Letter No. 20 発行)
8/6 (*) TMT室新ウェブページリニューアル

(今後の予定)
9/22-24 日本天文学会秋季年会(@金沢大)
TMT室から2件講演予定
10月初(仮) IRIS(TMT第一期装置のひとつ)概念設計レビュー (@Pasadena)
10/4-5 TMTサイエンス検討会中間報告研究会(@三鷹)
10/4-5 TMT SACミーティング (@Pasadena)
10/20-21 TMT Board会議 (@Pasadena)
10/23 国立天文台三鷹キャンパス一般公開
12/1 第5回TMT装置検討会 (@三鷹)

No.202010年7月14日(旧Jelt News Letter)

  • [1] 報告 : インドがオブザーバーとしてTMTに参加
  • [2] 報告 : SPIE国際会議 Astronomical Instrumentation 2010 開催
  • [3] 報告 : TMT Instrumentation Kick off meeting (2010/06/26)
  • [4] お知らせ : 天文ガイド 8月号-10月号 TMT特集記事掲載
  • [5] 最近の活動・報告/今後の予定

[1] 報告 : インドがオブザーバーとしてTMTに参加

インドがTMTに「オブザーバー」として参加することになりました。

インド科学技術省が、TMT計画に「オブザーバー」として参加することを正式表明しました。「オブザーバー」とは、TMT計画の最高決定機関であるBoard会議等の公開セッションに参加するなどしてTMT計画推進の議論に参加しつつ、予算貢献を伴う正式な計画への参加を目指す立場です。他に、中国科学院(中国)も既にオブザーバーとして参加しています。また、我々日本の国立天文台は、オブザーバーからさらに一歩進んだ、「協力機関」(オブザーバーでは参加できない、計画推進に関わる核心議論にも参加し意見を交わすことができる)の立場でTMT計画に参加しています。

現在のTMT参加メンバーとその立場は以下の通りです。
正式参加(3機関) : カリフォルニア工科大学、カリフォルニア大学、カナダ天文学大学連合
協力機関(1機関) : 国立天文台(日本)
オブザーバー参加(2機関) : 中国科学院(中国)、インド

Press Release "India Joins Thirty Meter Telescope Project" (英語)

[2] 報告 : SPIE国際研究会 Astronomical Instrumentation 2010 開催

2010/6/27(日)-7/2(金)の6日間、San Diego(米・カリフォルニア州)において、SPIE(国際光工学会)の国際研究会 "Astronomical Instrumentation 2010"が開催されました。

世界中の天文学研究者・技術者が2000人以上集まり、天文学に関わる技術を中心に、さまざまな分野の最新成果について報告がありました。

TMTとそれに関連する技術についても、延べ40件以上の発表が行われました。また、TMTに関心を持つ世界中の天文学者と技術者が集結し、TMT本部スタッフの多くも参加しているこの機会を活用し、今後のTMT観測装置検討に向けたミーティング(本ニュースレター記事[3]参照)や、TMTへの貢献を予定している日本のメーカー技術者とTMT本部技術陣の間の直接の技術検討会議など、TMT計画推進に向けて有益な個別会合も数多く開催いたしました。

なお、Astronomical Instrumentation をテーマとするSPIE研究会は2年おきに開催されます。2年後の会場はアムステルダム、4年後はモントリオールです。さらに6年後の会場について、SPIE会議中の議長会議(TMT室からは高見、JAXAから高橋、中川氏が参加)で議論され、日本が候補に挙がりました。今後の議論を経て最終決定されます。

SPIE国際研究会 Astronomical Instrumentation 2010 ホームページ

[3] 報告 : TMT Instrumentation Kick off meeting (2010/06/26)

6/26(土)に、TMTのInstrumentationに関するキックオフ会議がSPIE2010の会場で開催されました。

日本からは、臼田・高遠・山下 (国立天文台 TMTプロジェクト室)、鈴木 (Caltech / すばる)、尾崎・宮崎 (国立天文台先端技術開発センター)、秋山 (東北大)、岡本 (茨城大)、片坐 (JAXA)が参加しました。その他、カリフォルニアを初めとする全米の関係者や関連企業で100名近い参加者がありました。

以下、概要について報告いたします。

(1)TMTプロジェクト・マネージャーのGary Sandersによる全体計画の進捗説明に引き続き、TMT装置グループからBrent EllerbroekとLuc SimardによるTMT観測装置とAOの説明があった。

(a)Early Light Instrument

  • Wide-Field Opticasl Spectrometer (WFOS)
  • InfraRed Imaging Spectrometer (IRIS)
  • InfraRed Multi-slit Spectrometer (IRMS)

の3つで、WFOSとIRISは概念設計段階にあり、IRMSはKeck望遠鏡に搭載されるMOSFIREのコピーである。

(b)First decade Instruments(いわゆる第二期観測装置)

  • Planet Formation Instrument (PFI)
  • High-Resolution Optical Spectrometer (HROS)
  • Mid-InfraRed Echelle Spectrometer (MIRES)
  • InfraRed Multi-Object Spectrometer (IRMOS)
  • Near-InfraRed Echelle Spectrometer (NIRES)

があり、2005~2006年にかけてfeasibility studyが行われている。

(c)Early light FacilityAO

  • Narrow-Field InfraRed AO System (NFIRAOS)という、視野2分角内で回折限界を達成するMCAO (Multi Conjugate AO)が設計段階にある。

(d)First Decade AO

  • 可視光のR, I, z-bandsまで対応したAO (NFIRAOS+)
  • LMバンドから中間赤外線に対応した (MIRAO)
  • Wide field enhanced seeing (GLAO)
  • Moderate filed multi-object AO (MOAO)
  • High-contrast AO (ExAO)

があることが説明された。

(2)First decade Instrumentsのプロセスとして、TMTプロジェクトが現在想定している案について説明があった。

(a)各コミュニティによる装置の技術的・科学的な検討

(b)SACによる優先順位付け。技術的・科学的な検討状況、スケジュール、コスト、AOと観測装置の優先度などが主な項目として議論される。

(c)ボードによる予算とスコープにしたがって、観測装置設計・製作の応募を開始する。各装置について2チーム程度による検討をおこなう。外部レビュー会議を開催し、評価をおこない、SACの評価と併せてボードに推薦する。

(d)TMTプロジェクトは必要な予算とスコープについて、開発チームと協議し、サポートする。また、TMTプロジェクトメンバーが各観測装置の検討に協力すると共に、状況を把握する。

(e)現在の運用プランでは4人のコアメンバーが新規観測装置の開発に貢献する。また、予算は年間約10億円 ($1=100円)を開発・検討費に充てる。

(3)各パートナーからの現状報告があった。

(a)日本:臼田が現状以下の4つの装置について検討が進められている

  • MICHI (Mid-Infrared Camera, High-disperser, and IFU):岡本他
  • NIRES:小林尚人他
  • IRMOS:秋山他
  • HROS:青木和光他

ことを説明した。また2012年度開始の建設予算に2つの観測装置の開発費用を入れることを考えており、進捗度と優先度を考慮した結果MICHIとNIRESを2020年までに製作したい希望を述べた。

(b)中国:Zhu Yongtian (Project Engineer)から中国の現状の観測装置
開発の活動報告があり、LAMOSTの低・中分散分光器、中国2m望遠鏡のファイバー高分散分光器、コロナグラフの説明があった。また、主鏡の研磨の進捗についても説明があった。

(c)インド:A.N.Ramaprakashからインドの現状の観測装置開発の活動報告があり、Hawaii-2RG試験システム、可視光のファイバーIFU、また衛星計画として、IRSIS (IR Spectroscopic Imaging Survey) という2000本以上のファイバーIFUの装置検討が報告された。また、主鏡の研磨の進捗やR&Dの実験室等についても説明があった。

(d)カナダ:David Loop (HIA)、カリフォルニア大学:Ian McLean (UCLA)、カリフォルニア工科大学:Rich Dekany (Caltech)、米国のコミュニティ代表:Jay Elias (NOAO)から、現状のTMT観測装置の活動状況と、それ以外の望遠鏡の装置開発の実績と進捗について報告があった。

(e)最後に、関連企業から口頭による紹介と進捗説明が行われ、Ball、Barr、INO、Raytheon、Schott、Teledyne、TNO、QED、Quartus、LLNL、JPL、ITT、UK-ATCがプレゼンに参加した。

[4] お知らせ : 天文ガイド8月号-10月号 TMT特集記事掲載

天文ファンにはお馴染みの天文雑誌、「天文ガイド」(誠文堂新光社)において、8月号から10月号までの3号にわたるTMTの特集記事掲載が始まりました。

既に発行されている8月号では「次世代望遠鏡計画と超大型望遠鏡TMT計画」と題した記事(担当 : TMTプロジェクト室室長 家)が掲載されています。すばる望遠鏡建設から日本独自の30m望遠鏡JELT計画検討を経て、国際協力によるTMT計画参加を目指すに至った経緯とその目標について、一般向けの視点で解説しております。
さらに、9月号では「TMTの目指すサイエンス(仮)」(担当: TMT室 柏川)、10月号では「TMTの関連技術(仮)」(担当: TMT室 山下)が掲載される予定です。TMT計画の現状把握のためのわかりやすい情報として、また、皆様の周囲の方々へのTMT紹介の材料として、活用いただけますと幸いです。

天文ガイド(誠文堂新光社)

[5] 最近の活動・報告/今後の予定

(*)印は、本News Letterで扱った項目

(最近の活動・報告)
(過去の活動・報告はwebページをご覧ください)
[2010年]
4/1 プロジェクト名を「ELTプロジェクト室」から「TMTプロジェクト室」に変更
(6/15 前回 News Letter No. 19 発行)
6/26(*) TMT Instrument Meeting (@San Diego)
6/27-7/2(*) SPIE Astronomical Telescopes and Instrumentation
(@San Diego)
7/8-9 第35回光学シンポジウム(@東大駒場)
TMT関連講演3件を実施
7/12-13 TMT Board会議 (@Pasadena)
7/14 TMTサイエンス検討会班長会(@三鷹)

(今後の予定)
9/22-24 日本天文学会秋季年会(@金沢大)
TMT室から2件講演予定
10月初(仮) IRIS(TMT第一期装置のひとつ)概念設計レビュー (@Pasadena)
10/4-5 TMTサイエンス検討会中間報告研究会(@三鷹)
10/4-5 TMT SACミーティング (@Pasadena)
10/20-21 TMT Board会議 (@Pasadena)
12/1 第5回TMT装置検討会 (@三鷹)

No.192010年6月15日(旧Jelt News Letter)

  • [1] 報告 : 第4回TMT装置検討会開催 (6/2)
  • [2] 報告 : TMTサイエンス検討会現況
  • [3] 報告 : TMT外部評価委員レビュー会議 (5/10-12)
  • [4] お知らせ : SPIE国際研究会 Astronomical Instrumentation 2010 開催
  • [5] 最近の活動・報告/今後の予定

[1] 報告 : 第4回TMT装置検討会開催 (2010/06/02 @三鷹)

日本独自のTMT第2期観測装置を提案すべく、第4回TMT装置検討会が6/2(水)に開かれました。

約15名の参加者があり、3件(1件は欠席)の装置提案について順次プレゼンテーションを行いました。各装置とも予算やマンパワーの不足する状況にも関わらず一定の進展がうかがえました。今回は、今後の方針について厳しい議論を行い、概算要求に向けてより現実的な装置検討をするためにはどうすればよいか、すべての観測装置を最終的にTMTに搭載するためにはどのようなスケジュールが最適か、について議論が行われました。
4人の評価委員による詳細コメントは後日、各提案にフィードバックされました。これらを参考にしつつ、さらに詳細な装置検討に入ります。

第5回は2010年12月1日頃の開催を予定しております。
装置検討会 web page

[2] 報告 : TMTサイエンス検討会現況

4月末より、次の4班に分かれて活動を行っています。(下行は各班連絡先メールアドレス)

  • 銀河/宇宙論班(班長:本原、副班長:吉田直、計16名)
    tmtscience_cosgal [atmark] jelt.mtk.nao.ac.jp
  • AGN/QSO班(班長:長尾、計10名)
    tmtscience_agn [atmark] jelt.mtk.nao.ac.jp
  • 星/局所銀河班(班長:青木和、計9名)
    tmtscience_star [atmark] jelt.mtk.nao.ac.jp
  • 星形成/惑星/太陽系班(班長:成田、計10名)
    tmtscience_ismplanet [atmark]jelt.mtk.nao.ac.jp

(班長会のメールリストは tmtscience_chief [atmark] jelt.mtk.nao.ac.jp)

サイエンスの検討においては、できる限り班員で顔を突き合わして の密な議論が必要であるため、検討会には可能な限り集まることを 推奨しています(合宿も可)。従って旅費の補助が必要で、班長に概 算見積りを頼んだところ、4班併せておよそ250万円のリクエストがあり、国立天文台TMT室から支援することとなりました。

各班とも1~2ヶ月に一回のペースで検討会を行います。これと平行 して同様のペースで班長会も行い、各班の検討進捗状況を把握し、 班共通の項目の議論や、班の間の連携の議論を行うこととしました。 (班長会はこれまでに4/25と6/7の2回開催。次回は7/14の予定。)

班長会で挙がった班共通のリクエストとして、TMT装置(3つの第一 期装置、検討中の第二期装置、未検討の第三期装置)の仕様一覧が 欲しいというものがありました。TMT装置検討会(代表:柏川)に準備 をお願いすることとしました。

TMTサイエンス検討会中間報告会(班員+コミュニティー一般が参加)は10/4,5の両日に三鷹大セミナー室にて開催することが、班長の予定を総合して決まり、会議室を確保しました。

[3] 報告 : TMT外部評価委員レビュー会議 (2010/5/10-12 @ Pasadena)

2010/5/10(月)-12(水)の3日間、パサデナのTMT本部において、「TMT外部評価委員レビュー会議 (TMT External Advisory Panel review)」が開かれました。

この会議は、TMT計画の現状について、外部の評価委員11名に向けて説明し、計画に対する客観的評価を受けるものです。評価結果はいずれとりまとめられ、今後のTMT計画推進に大いに反映されることになります。
3日間の会期中、前回の外部レビュー会議(2008年9月)以降の計画の進捗を中心に、TMT計画に含まれるあらゆる要素の担当者から、それぞれ詳細なプレゼンテーションがありました。日本からは、TMT室から臼田・秋田谷がオブザーバーとして公開プレゼンテーションの聴講を行いました。また、今年4月からTMT現地スタッフとなった鈴木氏も参加しました。
TMT計画の全貌について網羅的に把握する良い機会となりました。収集した情報を、今後の国立天文台TMT室の活動に大いに生かしていきます。

[4] お知らせ : SPIE国際研究会 Astronomical Instrumentation 2010 開催

2010/6/27(日)-7/2(金)の6日間、San Diego(カリフォルニア州)において、SPIE(国際光工学会)の国際研究会 "Astronomical Instrumentation 2010"が開催されます。

この研究会では、天文学関連の技術開発に携わる全世界の研究者・技術者が一堂に会し、各分野の最新状況についての研究発表が行われます。また、天文学技術分野で実績のある著名なメーカーも数多く参加し、最新の製品・技術の紹介も行われます。2年に一度開催される、天文学技術分野としては最大規模の国際研究会です。

TMTに関しては、装置・望遠鏡を中心に、実に延べ40件以上の発表が行われます。そのうち、日本の第2期観測装置検討、初期観測装置開発、および、主鏡開発の活動に深く関わる講演として、以下3件が予定されています。

Paper 7735-210
"The science drivers for a mid-infrared instrument for the TMT" Okamoto, Y. et al.

Paper 7735-214
"The infrared imaging spectrograph (IRIS) for TMT: imager design" Suzuki, R. et al.

Paper 7739-105
"Studies on evaluating and removing subsurface damage on the ground surface of CLEARCERAM-Z HS"
Akitaya, H. et al.

TMT計画の進捗を総合的に把握する大変良い機会となります。関心をお持ちの方は、ぜひご参加ください。また、各研究発表は、後日、それぞれ集録論文として公開されます。そちらもぜひご活用ください。
研究会ホームページ
前回(2008年@マルセイユ)の報告

[5] 最近の活動・報告/今後の予定

(*)印は、本News Letterで扱った項目

(最近の活動・報告)
(過去の活動・報告はwebページをご覧ください)
[2010年]
4/1 プロジェクト名を「TMTプロジェクト室」に変更
(4/28 前回 News Letter No. 18 発行)
5/10-12(*) TMT 外部評価レビュー会議(@Pasadena)
6/2(*) 第4回TMT装置検討会 (@三鷹)
6/7(*) TMTサイエンス検討会班長会(@三鷹)

(今後の予定)
6/26 TMT Instrument Meeting (@San Diego)
6/27-7/2(*) SPIE Astronomical Telescopes and Instrumentation
(@San Diego)
7/8-9 第35回光学シンポジウム(@東大駒場)
TMT関連講演3件を予定
7/12-13 TMT Board会議 (@Pasadena)
7/14 TMTサイエンス検討会班長会(@三鷹)
9/22-24 日本天文学会秋季年会(@金沢大)
10月初(仮) IRIS(TMT第一期装置のひとつ)概念設計レビュー (@Pasadena)
10/4-5 TMTサイエンス検討会中間報告研究会(@三鷹)
10/20-21 TMT Board会議 (@Pasadena)
12/1 第5回TMT装置検討会 (@三鷹)

No.182010年4月28日(旧Jelt News Letter)

  • [1] TMT ボード会議 (4/21-22)
  • [2] TMT Science Advisory Committee (SAC) (4/19)
  • [3] TMTサイエンス検討会 メンバー決定・活動開始
  • [4] 学会年会企画セッション「TMTで拓く新しい天文学」資料公開
  • [5] 最近の活動・報告/今後の予定

[1] 報告 : TMT ボード会議 (2010/4/21-22) @カリフォルニア州パサデナ

2010/4/21-22に、TMT本部(パサデナ)にて、TMTボード会議(*1)が開かれました。協力研究機関としてTMTに関わっている日本からは、 家、高見(国立天文台TMT室)、および山田(東北大)が参加しました。

(*1) TMTボード会議とは?
TMT計画の最高審議議決機関。各パートナーの責任者が集まり、
TMTプロジェクト室、サイエンスアドバイザリーコミッティー、
などからの報告を受けて、計画の方針を議論、決定する。
おおよそ3ヶ月に一回開催される。

日時 : 2010年4月21-22日
場所 : カリフォルニア州パサデナTMTオフィス
参加者・
TMTボードメンバー:
Shrinivas Kulkarni, Edward Stone, Richard Ellis,
Tom Soifer (Caltech), Michael Bolte (UCSC), Steve Olsen (UCLA),
Henry Yang(Board Chair, UCSB Chancellor),
Raymond Carlberg (Canada, U. Tronto),
Greg Fahrlman (Canada, HIA所長)
プロジェクト側:
Jerry Nelson (Project Scientist, UCSC、TV),
Gary Sanders (Project Manager), Sandra Dawson (TV)、
Garth Illingworth (SAC Chair、USCS)
オブザーバーなど:
家正則、高見英樹(NAOJ)、山田亨(東北大)、
Jim Omura(Moor Foundation、他1名)
Zhao Gang (China、NAOC)、Xiaowei Liu (China, Peking Univ)、
Suijian XUE (China、NAOC)

1.プロジェクトマネージメント報告等
  1. 1)ヒロ本部施設と山頂施設の建物
    建物の設計案が示された。予算を圧縮するために、当初の案よりも小さくなり、ほとんど最低限の案となっている。大型の実験スペースは用意されないので、観測装置は直接山頂のナスミス焦点に運ぶことを想定している。
  2. 2)望遠鏡
    • 主鏡については米企業による研磨、測定の開発の状況が報告された。
    • 初期AO(NFIRAOS)について前回指摘された歪曲収差の問題解決方が示された。
    • しかし、NFIRAOSの観測できる天空の割合(スカイカバレージ)が低高度では大きく減少することが判明。解決策を検討中。
  3. 3)その他
    • インドがオブザーバーとして参加することとなった。
    • 中国の主鏡研磨の試験提案が示された。
  4. 4)ハワイ用地
    • TMTのための環境影響報告書がハワイの委員会で承認され、6月までに州知事によって最終承認される見通しが示された。
    • 山頂使用許可(建設許可)は2011年4月までには得られる見通しとなった。
2.日本報告

日本のビジネスプランとして、主鏡製造、望遠鏡の副鏡、ナスミス鏡製造、 観測装置開発について報告した。また、今年度予算額、来年度および再来年度の 予算要求について報告議論を行った。 主鏡製造については、2年かけて実証することを提案、また副鏡、ナスミス鏡 とも会わせて中国との分担、協力についての議論がなされた。

3.中国報告

中国は、TMT計画を国際プロジェクトとして中国科学技術省管轄のプロジェクトとして提案する。中国も、お金ではなく、望遠鏡(装置)製作を分担することを希望。

4.パートナーシップ

今までのパートナーに日本、中国、インドなどが加わってきているので、新しいパートナーシップの枠組みについての議論を行った。

5.第2期装置

現在のTMT計画では第1期装置(3台)までが含まれている。日本が検討している第2期装置については、日本案とTMT案とのすり合わせが必要との議論があった。第2期装置の寄与については、ギャランティード時間を与える案が出た。

[2] 報告 : TMT Science Advisory Committee (SAC) (2010/04/19)

4/19(月)に、TMTのScience Advisory Committee (SAC)(*2)がパサデナのTMTオフィスにて開催されました。日本からは、柏川・臼田(国立天文台 TMTプロジェクト室)が参加しました。
以下、概要について報告いたします。

(*2) TMT SAC : ユーザーの立場からTMTの望遠鏡や装置、サイエンスについて議論する会議。SACで議論された結果については、SAC委員長がTMT Board(TMTプロジェクトの最高決定機関)会議において報告する。TMT Boardはこの報告を参考にしてプロジェクト推進に関する最終決定を行う。
3ヶ月毎に開催。日本からは、臼田、柏川がオブザーバー参加。

  1. 1)中国のオブザーバーとして、Xiaowei Liu氏 (KIAA-PKU: Kavli Institutefor Astronomy and Astrophysics)とS.Xue氏 (NAOC)が参加した。インドがオブザーバー参加表明を出した。次回から参加予定。一方、ブラジルはコミュニティからE-ELT支持という表明があった。
  2. 2)コスト削減のための、ヒロ山麓施設と山頂施設の再設計案が示された。山頂ではM1セグメント鏡の格納庫がドーム内部の縁側を使うなどの提案があった。
  3. 3)ITT/Tinsley社で進めている、オハラ晶材を使った六角形フルサイズセグメント鏡は、支持機構との取付に成功した。現在は2枚目のオハラ晶材を別の曲率で研磨する作業がおこなわれている。
  4. 4)望遠鏡構造に関するTMT内部レビューがあり、筒頂部の構造強化とナスミス台の高さ(7m)が問題になっている。前者について支持部を追加する可能性が検討されており、それによる光のケラレ(3 x 0.05m: 0.56%)が議論された。後者について具体的な代替案は未だない。
  5. 5)NFIRAOSは、視野回転により歪曲収差が大きくなることが明らかになり4-OAP (Off-Axis Parabola)を用いた光学設計に変更された。それに伴い、IRISとIRMSの再設計も開始される。
  6. 6)第一期観測装置WFOSとレーザーガイド星システム(LGSF)の開発に関して中国とTMTで打合せをおこなっている。TMTの観測装置については、6月26日午後サンディエゴ SPIEの会場にて、日本や中国など興味のあるパートナーの現状把握と議論する場を設けることになった。
  7. 7)ハワイ建設許可については順調に進んでいる。2011年5月から建設可能のペースで進んでいる。
  8. 8)TMT観測所の運用は、ファーストライト時より3年前から人員雇用などを開始し、ファーストライト時から3年後を目処に定常期に移行するモデルが検討されている。
  9. 9)TMTのウェブが更新され、アクセス数が増加している報告があった。

[3] 報告 : TMTサイエンス検討会 メンバー決定・活動開始

H22年日本天文学会春季年会のTMT企画セッションにおいて、TMT サイエンス 検討会の立ち上げを宣言し、広く検討会への参加を呼びかけました。また、tennet/gopira/rironkonにも同様の内容のメールを配布しました。 その結果、理論観測問わず若手の第一人者が多く参加し、銀河・宇宙論班15人、 AGN班10人、星・局所銀河班9人、星形成・惑星・太陽系班10人の構成と なりました。

4/26に班長会議を行い、検討会の進め方について意見交換を行いました。 今後一年間(H22年度一杯)をかけて報告書にまとめ上げ出版する予定です。 日本のオリジナリティを盛り込みます。内容は天文学宇宙物理学研究者向けを 念頭におきますが、近隣分野の人にもアピールできる、図も多用したわかり やすい報告書作成を目指します。本文は日本語で作成しますが、概要は 英語訳の作成も予定しています。

この検討会に係る旅費などは基本的にTMTプロジェクト室がすべて補助する 方針です。また光赤天連の協力を得て国立天文台研究会に申請したサイエンス 検討会中間報告会の予算が採択されました。10月4~7日の間の2日程度で開催 する予定です。

参考 : JELT News Letter No. 17 :
[3] お知らせ : TMTサイエンス検討会 メンバー募集
http://jelt.mtk.nao.ac.jp/Japanese/news/jelt_nl_017_sjis.txt

[4] お知らせ : 学会年会企画セッション「TMTで拓く新しい天文学」資料公開

日本天文学会 2010年春季年会(3/24-27; @広島大)で開催した企画セッション「TMTで拓く新しい天文学」は、多数の参加者に恵まれ、盛況のうちに終了いたしました。

このたび、講演者の皆様のご厚意により、講演資料の一部について提供いただき、webページ上で公開できる運びとなりました。

TMTを目指した研究の検討などに大いにご活用下さい。

企画セッション報告・資料(TMT室内ページ)

[5] 最近の活動・報告/今後の予定

(*)印は、本News Letterで扱った項目

(最近の活動・報告)
(過去の活動・報告はwebページをご覧ください)
[2010年]
3/24-27(*) 天文学会2010年春季年会 (@広島大)企画セッション「TMTで拓く新しい天文学」開催
4/1 プロジェクト名を「TMTプロジェクト室」に変更
(4/14 前回 News Letter No. 17 発行)
4/19(*) TMT SAC (@Pasadena)
4/21-22(*) TMT Board会議 (@Pasadena)

(今後の予定)
5/10-13 TMT 外部評価レビュー会議(@Pasadena)
6/26 TMT Instrument Meeting (@San Diego)
6/27-7/2 SPIE Astronomical Telescopes and Instrumentation
(@San Diego)
7/8-9 第35回光学シンポジウム(@東大駒場)
TMT関連講演3件を予定
7/12-13(仮) TMT Board会議 (@Pasadena)
10月初(仮) IRIS(TMT第一期装置のひとつ)概念設計レビュー (@Pasadena)
10月上旬 TMTサイエンス検討会中間報告研究会(@三鷹)

No.172010年4月14日(旧Jelt News Letter)

  • [1] 報告 : プロジェクト名変更 『TMTプロジェクト室』に
  • [2] 報告 : 天文学会年会企画セッション「TMTで拓く新しい天文学」開催
  • [3] お知らせ : TMTサイエンス検討会 メンバー募集
  • [4] 紹介 : TMT News Letter "SEGMENTS" ISSUE 2 発行
  • [5] 最近の活動・報告/今後の予定

[1] 報告 : プロジェクト名変更 『TMTプロジェクト室』に

国立天文台ELTプロジェクト室は、2005年度の組織立ち上げ以降5年間にわたって、日本による次世代超大型望遠鏡の実現を目指して活動して参りました。

さて、プロジェクトの活動の方針が国際協力によるTMT(Thirty Meter Telescope) 計画への参加・推進に特化されつつあることを受け、この4月よりプロジェクト名を『TMTプロジェクト室』と変更いたしました。なお、正式名称は『TMTプロジェクト室』ですが、広く活動内容を理解いただけるように、適宜『超大型望遠鏡TMTプロジェクト室』の通称も用いさせていただきます。

日本のTMT参加とTMTの実現に向けて、今後ますます活動を活発化して参ります。今後ともご支援をよろしくお願いいたします。

# 本ニュースレターは、日本の超大型望遠鏡(ELT)実現に向けた
# 情報発信という意味合いで、引き続き "JELT" News Letter の
# 名称にてお届けします。

[2] 報告 : 天文学会年会企画セッション「TMTで拓く新しい天文学」開催

日本天文学会 2010年春季年会(2010/3/24(水)-27(土); @広島大)において、TMTを主題とした企画セッション「TMTで拓く新しい天文学」が開かれました。
TMTを用いた天文学研究の可能性について、幅広い分野にわたる研究者からの提案がありました。また、それらを実現するための観測装置検討の報告やTMT時代の新しい観測技術の提案も行われました。
1件の講演キャンセルで生じた空き時間には、国立天文台TMT室・児玉より、この春からTMTプロジェクト室と光赤外線天文学連絡会が立ち上げを進めている 「TMTサイエンス検討会」の趣旨説明と参加呼びかけを行いました。
講演者の皆様のご厚意により、講演資料の一部については、近日、TMT室webページ上で公開する予定です。
企画セッション報告(TMT室内ページ)
日本天文学会2010年春季年会(日本天文学会)

[3] お知らせ : TMTサイエンス検討会 メンバー募集

昨年7月に、口径30メートルの次世代地上大型望遠鏡(TMT)がハワイ島マウナ・ケアを建設地とすることが正式に決まりました。
すばる望遠鏡で飛躍的に発展した日本の光赤外天文学のアクティビティーを 今後も維持し、さらに発展させていくためには、30メートル級望遠鏡への アクセスを確保することは極めて重要だと考えます。
そこで日本がこの国際共同計画の大きな一翼を担うべく、予算獲得を目指して、国立天文台を中心に活動を活発化させているところです。日本学術会議でも今後日本が推進すべき大型科学計画の一つにご推挙いただき、大変活気づいております。

この活動の一環として、国立天文台TMTプロジェクト室(NAOJ-TMT室)が主催し、光赤外天文学連絡会の後援を得て、『TMTサイエンス検討会』を発足し、日本独自のサイエンスを検討し、報告書を作成することになりました。これによって、この国際共同プロジェクトにおいて日本のアイデンティティーを確立させ、コミュニティーの皆さんの意識もさらに高まって、TMTへの日本の参加実現へ向けて、大きな後押しの力になると期待しております。

今後半年間ほどかけて、下に分類する班ごとに検討を行い、9~11月に中間報告全体会を経て、1年後には検討報告書を出版する、というタイムスケールを考えています。活動費(会合の旅費など)はNAOJ-TMT室がサポートいたします。また中間報告会は国立天文台研究集会に既に採択されております。

この検討会ですが、6年前に光天連主催で開かれた光赤外天文学将来計画検討会がまとめた「2010年代の光赤外天文学」がよいモデルケースになります。しかし既に6年たっておりますし、また前回はスペース望遠鏡なども一緒に検討しましたが、今回はTMTに特化して、より具体的な検討をしていただきたいと思います。

前回同様、中堅若手が中心となり、観測家と理論家が両方参加した形態が大変望ましいと考えます。また機動性を確保するため、各班とも最大10名くらいの規模を考えております。是非有志の皆さんの積極的なご参加をお願い致します。

参加ご希望の方は4月15日までに各班長または本検討会世話人代表の児玉までご連絡下さい。

(各班と班長)

銀河・宇宙論: 本原顕太郎(東京大学) kmotohara"@"ioa.s.u-tokyo.ac.jp
サブグループ長(*1): 吉田直紀(IPMU) naoki.yoshida"@"ipmu.jp
AGN・QSO: 長尾透(愛媛大学) tohru"@"cosmos.ehime-u.ac.jp
星、局所銀河: 青木和光(国立天文台) aoki.wako"@"nao.ac.jp
星形成・惑星・
太陽系: 成田憲保(国立天文台) norio.narita"@"nao.ac.jp
("@"を@に置き換えて下さい)

(*1) 初代天体・再電離・構造形成の理論的側面を担当。
但し、検討会会合は基本的に合同で行なう予定。

TMTサイエンス検討会世話人代表:児玉忠恭(国立天文台)
t.kodama"@"nao.ac.jp

[4] 紹介 : TMT News Letter "SEGMENTS" ISSUE 2 発行

TMT本部が発行するニュースレター"SEGMENTS"の第2号(英語版)が発行されました。TMT公式ページからpdf版をダウンロードできます。

ファイルダウンロード :
http://www.tmt.org/ (TMT公式ページ)
右下の"Printed Materials"内のリンクより。

[5] 最近の活動・報告/今後の予定

(*)印は、本News Letterで扱った項目

(最近の活動・報告)
(過去の活動・報告はwebページをご覧ください)
[2010年]
(2/19 前回 News Letter No. 16 発行)
3/24-27(*) 天文学会2010年春季年会 (@広島大)
企画セッション「TMTで拓く新しい天文学」開催
(3/26(金)9:30-3/27(土)11:30)
プログラム : http://www.asj.or.jp/nenkai/archive/2010a/session-B.html
4/1(*) プロジェクト名を「TMTプロジェクト室」に変更

(今後の予定)
4/19 TMT SAC (@Pasadena) 臼田・柏川(TMT室)参加予定
4/21-22 TMT Board会議 (@Pasadena)
家・高見(TMT室)、山田(東北大)参加予定
5/10-13 TMT 外部評価レビュー会議(@Pasadena) TMT室数名参加予定
6/26 TMT Instrument Meeting (@San Diego)
6/27-7/2 SPIE Astronomical Telescopes and Instrumentation (@San Diego)
7/8-9 第35回光学シンポジウム(@東大駒場) TMT関連講演3件を予定
10月初(仮) IRIS(TMT第一期装置のひとつ)概念設計レビュー (@Pasadena)
9-11月ころ TMTサイエンス検討会中間報告研究会(@三鷹)

No.162010年2月19日(旧Jelt News Letter)

  • [1] 報告 : TMT ボード会議 (2/1-2)
  • [2] 報告 : 研究会「大望遠鏡による高分散分光観測の展望」(2/12-13)
  • [3] 紹介 : TMTサイト調査データ公開
  • [4] 最近の活動・報告/今後の予定

[1] 報告 : TMT ボード会議 (2010/2/1-2/2) 於カリフォルニア州パサデナ

2010/2/1-2に、TMT本部(パサデナ)にて、TMTボード会議(*1)が開かれました。協力研究機関としてTMTにかかわっている日本からは、家、高見(国立天文台ELT室)および観山(国立天文台台長)が参加しました。

(*1) TMTボード会議は、TMT計画の最高決定機関であり、各パートナーの代表によって構成されている。TMT-SAC(前回ニュースレター参照)、TMTプロジェクトオフィスなどの検討、報告をもとに、大きな方針を決める。たとえば、サイトの決定、各パートナーの役割分担、建設開始決定、など。次回は4/21-22。

参加者:カリフォルニア大、Caltech、カナダの代表、プロジェクト代表、
中国(オブザーバー)、ブラジル(オブザーバー)、ムーア財団代表、
日本から観山台長、家、高見

1、プロジェクトマネージャー報告
  • 米国での主鏡製造のための開発(曲げ研磨、六角カットなど)は順調に進み始めた。
  • 補償光学系で判明した歪曲収差については光学系を追加することで解決する見通しである。
  • 観測装置の国際パートナでの議論を始めるべき。
  • インド訪問:企業は見積もり検討中、政府も前向きである。
  • 中国訪問:レーザー、AOなどの開発に大きな投資をしている。

など。

2、ハワイ用地

建設許可(CDUP)に向けてのスケジュールが報告された。前提となるマウナケア総合管理計画(CMP)は順調で、異議申し立ては裁判所により却下。

3、各国の状況
  1. 1)中国
    • 中国の取り組みについての説明があった。中国はTMTを中、米、日などとのFlagship Projectとしたい。
    • 主鏡研磨、第2鏡、第3鏡、初期観測装置、レーザー、ソフトウェア等、幅広く寄与する希望がある。
    • 中国の参加決定の鍵は、米国のDecadal Survey(*2)によってNSFが参加するかどうか。
    • 中国からTMTへのスカラーシップおよび中国への研究者招聘の計画がある。
  2. 2)カナダ
    カナダの予算要求も米国NSFの参加が鍵とのことである。
  3. 3)ブラジル
    ブラジルは今後大型望遠鏡への関わりを増していく。TMTへは5%程度の参加を考えているが、TMTのパートナーの最低限は10%であるので、10%となるようTMTから協力をする。

(*2) Decadal Survery:米国の天文学の2010年代のプライオリティを決める。
今年の夏に結果が発表され、それを基に、NSFがどの計画に予算をつけるかを決めるが、その時期がまだ未定である。

4、観山天文台長

観山天文台長がTMTボード会議に初めて参加した。2011年度の予算要求する意向、それまでの台内でのR&Dへのサポートを表明した。ALMA計画との関係などを説明した。

[2] 報告 : 研究会「大望遠鏡による高分散分光観測の展望」(2/12-13)

2010年2月12日(金)-13日(土)の2日間、国立天文台・三鷹にて、TMTをはじめとする大型望遠鏡での高分散分光観測を主題とした研究会を開催しました。

様々な分野の研究者から、TMTを用いた高分散分光の研究課題ついて提案がありました。

研究会の最後の議論では、それらの課題を達成するために必要な装置 スペックについて、 観測波長域(可視波長から中間赤外線まで)、分散 (約10,000~200,000)、その他(多天体観測モード、空間分解能など) の観点で整理を行い、今後のTMT装置開発検討に生かすこととしました。

国内外、60名を越える参加者があり、活発な議論が行われました。

研究会簡易報告(ELT室内ページ)
研究会プログラム(tennetメールアーカイブ内)

[3] 紹介 : TMTサイト調査データ公開

2009年7月に、TMTの建設地がマウナケアに決定しました。この判断に先立ち、5箇所の建設候補地について、最大5年間にわたる膨大かつ高質の気象データ等が取得され、比較検討されました。

TMT本部によって、この全データが公開されました。ごく簡単な手続きで、どなたでも閲覧・利用ができます。

TMTプレスリリース(英語)
"TMT Releases Public Database of its Site Testing Campaign"

データ公開サイト(英語)
"Thirty Meter Telescope Site Testing -- Public Database Server"

[4] 最近の活動・報告/今後の予定

(*)印は、本News Letterで扱った項目

(最近の活動・報告)
(過去の活動・報告はwebページをご覧ください)
[2010年]
1/27-28 TMT SAC (@Pasadena) 臼田・柏川が参加
2/1-2(*) TMT Board会議 (@Pasadena) 家・高見・観山が参加
(2/4 前回 News Letter No. 15 発行)
2/12-13(*) 研究会「大望遠鏡による高分散分光観測の展望」 (@三鷹)

(今後の予定)
3/24-27 天文学会2010年春季年会 (@広島大) 企画セッション「TMTで拓く新しい天文学」開催
(3/26(金)9:30-3/27(土)11:30)
プログラム : http://www.asj.or.jp/nenkai/archive/2010a/session-B.html
3月下-4月上頃(仮) IRIS(TMT第一期装置のひとつ)概念設計レビュー (@Pasadena)
4/19-20 TMT SAC (@Pasadena)
4/21-22 TMT Board会議 (@Pasadena)
6/26(仮) TMT Instrument Meeting (@San Diego)
6/27-7/2 SPIE Astronomical Telescopes and Instrumentation(@San Diego)

No.152010年2月4日(旧Jelt News Letter)

  • [1] 報告 : TMT SAC ミーティング (1/27-28)
  • [2] 報告 : すばるユーザーズミーティング TMTセッション (1/14-15)
  • [3] Coming Soon! : 研究会「大望遠鏡による高分散分光観測の展望」開催 (2/12-13)
  • [4] お知らせ : 天文学会年会 企画セッション 「TMTで拓く新しい天文学」(3/26-27) プログラム決定
  • [5] 最近の活動・報告/今後の予定

[1] 報告 : TMT SAC ミーティング (2010/1/27-28)

2010/1/27(水)-28(木)の両日、PasadenaのTMT本部において、TMT SAC(Science Advisory Committee)ミーティング (*1) が開催され、臼田、柏川(国立天文台ELT室)がオブザーバーとして参加しました。

  1. (1) 世界的な経済不況の中、予算立案時当初に比べて、全体的なコスト上昇 が無視できなくなってきました。この状況を踏まえてTMT計画全体でコスト ダウンを目指した計画修正案を今年の5月までに立案する予定です。 コストダウンは計画のすべての要素について検討が行われますが、SACでは、 対価効率のよい構成要素を選択し、科学的成果に与える影響を最小限に とどめることを目標に、主に第1期観測装置+AOについての見直しが開始 されました。厳しい議論の後、今回の暫定的なコストダウン案は以下の通り です。ただしこれらはファーストライト時までに完成をめざす項目であり、 原案の機能は段階的に実現します。 このコストダウン案は次回のSACでも引き続き議論される予定です。

    第1期観測装置コストダウン案:
    Minimal [-$94Mのコストダウン案]
    IRIS: あり
    WFOS: WFOS-lite (WFOS原案の~50%予算減)
    IRMS: なし
    AO: NGSのみ ただしLGSにupgarade可能

    Intermediate [-$34Mのコストダウン案]
    IRIS: あり
    WFOS: あり
    IRMS: なし?
    AO: NGS+基準構成LGS (3LGS, 60x60 single conjugate)


    用語解説:これまでTMTでは第一期観測装置としてIRIS,IRMS,WFOSの3機、及び初期AO装置NFIRAOS(NGS + 6LGS, 60x60 dual conjugate)が原案として検討されていました。NGS=Natural Guide Star, LGS=Laser Guide Star.
  2. (2) この他にも計画全体では 1) FOVを小さくする、2)鏡をアルミメッキする(原案では保護膜付き銀メッキ)、3) Summit/Hilo facilities(及び人件費)の規模縮小、などの案が出され、コストダウンの検討がなされています。
  3. (3) SPIE2010@San Diegoの際 (暫定6/26)に、TMT Instrument Meetingを開催することが予定されています。第一期装置や次期観測装置の提案についての情報交換が目的です。日本からも積極的な参加をお願いします。詳細は追ってご連絡いたします。
  4. (4) ITT/Tinsley社で進めている、オハラ硝材を使った六角形フルサイズセグメント鏡の曲げ研磨による製作は一連の作業を完了し、今後支持機構へのマウント試験に入る予定です。またコスト削減としてロシア製LZOS Astrositalを用いた製作を並行して開始する予定です。
  5. (5) 今回から中国がSACにオブザーバー参加開始しました。約10%規模の予算獲得を目指しています。また、参加を検討しているブラジルからも1名オブザーバー参加がありました。
  6. (6) 観測所のオペレーションポリシーが作られつつあります。主にKeckをモデルに、サービス/キュー観測、データアーカイブ、次期装置開発についての意見集約と基本方針作りが行われています。

(*1) TMT SAC : ユーザーの立場からTMTの望遠鏡や装置、サイエンスについて議論する会議。
SACで議論された結果については、SAC委員長がTMT Board(TMT プロジェクトの最高決定機関)会議において報告する。TMT Boardは この報告を参考にしてプロジェクト推進に関する最終決定を行う。 3ヶ月毎に開催。日本からは、臼田、柏川がオブザーバー参加。

[2] 報告 : すばるユーザーズミーティング TMTセッション (1/14-15)

1/14(木)-15(金)の両日、国立天文台・三鷹で開催されたすばるユーザーズミーティングの中で、TMTセッション(1/15(金) 15:00-16:00)が設けられました。
現在のすばる望遠鏡のユーザーが、今後どのようにTMTに関わっていくべきかについて、ユーザーの有志の皆さんからのいくつかの提言を足がかりとして、議論を行いました。
具体的な取り組みとして、TMTによるサイエンスを詰めるためのワーキンググループのようなものを組織して活動してはどうか、との提案がありました。これを受けて、国立天文台ELTプロジェクト室では、光学赤外線天文連絡会(光赤天連; GOPIRA)と連携して、ワーキンググループの設立に向けた準備を始めています。
研究分野ごとに小グループを組織してTMTでのサイエンスを検討し、中間発表研究会を経て、来年あたりをめどに成果を文書としてとりまとめることを視野に入れています。
今後の活動においては、皆様の積極的なお力添えをお願いいたします。
すばるUM(2009)
光学赤外線天文連絡会

[3] Coming soon! : 研究会「大望遠鏡による高分散分光観測の展望」開催(2010/2/12-13)

日時:2010年2月12日(金)~13日(土)
場所:国立天文台三鷹キャンパス北研究棟講義室

TMTによる高分散分光にもとづく研究の可能性に焦点をあてた研究会、「大望遠鏡による高分散分光観測の展望」の開催日時が近づいて参りました。

研究会プログラム(tennetメールアーカイブ内)は以下をご覧ください
http://www.asj.or.jp/tennet/archives/msg03614.html

皆様、ふるってご参加ください。

[4] お知らせ : 天文学会年会 企画セッション
「TMTで拓く新しい天文学」(3/26-27) プログラム決定

3/24(水)-27(土)に広島大学で開催される日本天文学会2010年春季年会において、企画セッション「TMTで拓く新しい天文学」が設けられます。

本セッションの開催日時と講演プログラムが決定いたしました。

開催日時 : 3/26(金) 9:30 ~ 3/27(土) 11:30
場所 : 年会 E会場
プログラム :天文学会ページ

[5] 最近の活動・報告/今後の予定

(*)印は、本News Letterで扱った項目

(最近の活動・報告)
(過去の活動・報告はwebページをご覧ください)
(12/24 前回 News Letter No. 14 発行)
[2010年]
1/14-15(*) すばるユーザーズミーティング (@三鷹)
1/15午後 TMTセッション(1時間)開催
1/27-28(*) TMT SAC (@Pasadena) 臼田・柏川が参加
2/1-2 TMT Board会議 (@Pasadena) 家・高見が参加 (次回報告予定)

(今後の予定)
2/12-13(*) 研究会「大望遠鏡による高分散分光観測の展望」 (@三鷹)
3/24-27(*) 天文学会2010年春季年会 (@広島大)
企画セッション「TMTで拓く新しい天文学」開催
(3/26(金)9:30-3/27(土)11:30)
プログラム : http://www.asj.or.jp/nenkai/archive/2010a/session-B.html
3月下-4月上頃(仮) IRIS(TMT第一期装置のひとつ)概念設計レビュー (@Pasadena)
4/19-20 TMT SAC (@Pasadena)
4/21-22 TMT Board会議 (@Pasadena)
6/27-7/2 SPIE Astronomical Telescopes and Instrumentation(@San Diego)