2019年

No.632019年9月11日

  • [1] お知らせ: プロジェクト名を「TMTプロジェクト」に変更
  • [2] TMT現地工事の状況
  • [3] お知らせ: TMTサイエンスフォーラム2019 (11/4-11/6)
  • [4] 報告: TIO SAC (6/13-6/14)(7/10-7/11)
  • [5] 報告: TIO評議員会(6/27-6/28)(7/2-7/24)
  • [6] 報告: TMT科学諮問委員会(7/4)
  • [7] 報告: その他
  • [8] 今後の予定 (諸会議、イベント、講演など)

[1] お知らせ: プロジェクト名を「TMTプロジェクト」に変更

国立天文台が進めるプロジェクトの名称変更に伴い、TMT推進室は8月1日より、TMTプロジェクトと改称しました。国際協力で進めるTMT計画において、日本は望遠鏡本体、主鏡、観測装置など重要な役割を担っています。TMTの実現に向けて、まだまだ課題はたくさんありますが、名称変更を機会に、更に活動を推進していきたいと思っています。プロジェクトメンバー全員、皆さんのご支援・ご協力を戴いて計画実現に邁進しますので、引きつづきご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

[2] TMT現地工事の状況

TMTプロジェクトウェブサイトでご報告しておりますように、7月15日の週から工事のための車両をマウナケアの建設地へあげる予定になっていました。しかし、TMT建設に反対する人々がマウナケアへのアクセス道路を違法に封鎖し、安全に車両をあげることができない状態が続いています。現在、ハワイ州当局が道路の封鎖を平和的に解除するために調整を図っています。

現地工事の状況は、TMTプロジェクトウェブサイトで随時ご報告していきますので、ご覧ください。
https://tmt.nao.ac.jp/info/1203 (直近の記事)

TMTプロジェクトとしても、できるだけ早い工事再開を目指して関係者と協力するとともに、反対意見にも真摯に耳を傾け、相互理解の努力を続けていきます。TMTプロジェクトウェブサイト「TMTとマウナケア」では、マウナケアの環境保護、ハワイ文化の尊重と地域社会との対話などのこれまでの取組を紹介していますので、こちらもご一読いただければ幸いです。
TMTとマウナケア

[3] お知らせ: TMTサイエンスフォーラム2019 (11/4-11/6)

TMTサイエンスフォーラム2019が11月4日-11月6日にアモイ大学(中国)で開催されます。今年は"Science synergies in the era of the Thirty-Meter-Telescope"というテーマで、2030年代に展開される他の望遠鏡施設とTMTの連携について議論するほか、TMTの運用やデータ利用の検討も行われます。TMTの将来を形作る議論にぜひご参加ください。フォーラムの詳細と参加登録は以下のURLをご覧ください。
TMT Science Forum 2019

講演申込〆切が9月15日、参加登録の〆切は10月1日となっています。

日本人研究者には、TMTプロジェクトから旅費支援ができる可能性がありますので、興味のある方は、TMTプロジェクト 青木和光(aoki.wako(at)nao.ac.jp ※(at)を@に変更)へご連絡ください。

[4] 報告: TIO SAC (6/13-6/14)(7/10-7/11)

6/13-14はZoom会議、7/10-11はパサデナで会議が開催されました。

6月のSAC会議では、米国国立科学財団(NSF)へのTMT予算要求に向けた準備として、新たに第一期観測装置として位置づけられた近赤外線高分散分光器 MODHIS (Multi-Object Diffraction-Limited High-Resolution Infrared Spectrograph) について、D.Mawet (Caltech) から、また、重要な第二期装置の一つである可視光高分散分光器 HROS (High Resolution Optical Spectrograph) について、T.Sivarani (India) から、装置の紹介、現状の検討状況などについて報告がありました。また、TMTの運用 (プロポーザルのサイクル、データの占有期間および公開範囲、中大規模プログラム、Adaptiveキュースケジューリング等) の現在のベースプランと、今後変更すべき点について、意見交換が行なわれました。

7月のSAC会議では6月に引き続き、NSFへの予算要求に向けた準備として以下の点について、紹介と議論を行ないました。

重要な将来の観測装置である、PSI (Planetary Systems Imager) について M.Fitzgerald (UCLA)、
MICHI (中間赤外線観測装置) について、C.Packham (UTSA)、
AM2 (Adaptive Secondary Mirror) について、L.Wang (TIO)、
MIRAO (Mid-IR Adaptive Optics) について、M.Chun (UH)
から装置の紹介、現状の検討状況などについて報告がありました。可視高分散分光の必要性についても紹介と議論がありました。

また、6月からの継続審議として、TMTの運用プランについて議論を行ないました。

6月と7月のSACで議論した内容について、7月のTIO評議員会で報告し、特に第二期観測装置の検討は今から開始する必要があることを訴えることになりました。

[5] 報告: TIO評議員会(6/27-6/28)(7/2-7/24)

6/27-28と7/22-23に、パサデナでTIO評議員会が開催されました。

6月の評議員会では、6/20にイゲ知事から発表された現地着工通知書の認可までの経緯と今後の予定などについて報告がありました。特に、7月15日の週から開始される資材および重機の輸送計画について、詳しい説明と議論がありました。また、5月に任期満了となった統括責任者の人事評価委員会からの人事選考結果について報告があり、評議員での議論の結果、Ed Stoneの再任を承認しました。

7月の評議員会では、マウナケアで工事が開始出来ていない状況について、これまでの経緯、今後の見通しなどについて報告と質疑応答を主におこないました。マウナケアで工事が出来ない場合に、ラパルマに建設地を変更する場合のスケジュールや問題点等についても紹介と質疑応答をおこないました。

NINS/NAOJとしては、マウナケアでの状況が平和的に解決され、マウナケアでTMTの工事が安全に開始されることを希望することを主張しました。

[6] 報告: TMT科学諮問委員会(7/4)

7月4日の2019年度第二回科学諮問委員会では、主に、TMTの科学運用について話し合われました。X線天文衛星XRISMのPIである埼玉大学の田代信さんと、合同アルマ観測所 (JAO) で勤務された経験のある齋藤正雄さんにお話を伺い、光赤外線とは異なる波長での科学運用について情報提供をいただきました。X線衛星ではこれまでregion TACが採用されてきた一方で、ALMAではsingle TACという形式が採用されています。それぞれの形式のメリットとデメリットを伺うとともに、国際運用の経験から、現在の早い段階から日本がどう取り組むべきか示唆をいただきました。それらを踏まえ、今後は、日本のコミュニティとして科学成果を最大化するためにどのような科学運用を期待するか、要望をまとめていきます。

[8] 今後の予定 (諸会議、イベント、講演など)

7/12-9/15 天文・科学情報スペース 企画展
9/13 天文学会秋季年会「すばるとTMTの連携で拓く科学のフロンティア」
9/27 2019年度第3回TMT科学諮問委員会
10/25-10/26 三鷹・星と宇宙の日 2019
11/4-11/6 TMTサイエンスフォーラム2019
11/7 TIO SAC
11/17-11/22 すばる20周年研究会

No.622019年5月30日

  • [1] お知らせ: 天文学会秋期年会企画セッション
  • [2] お知らせ:「すばる望遠鏡+TMT サイエンスブック2019」
  • [3] お知らせ: すばる20周年研究会
  • [4] お知らせ: TMT研究会開催助成
  • [5] 報告: 第21回TIO評議員会 (3/30-3/31)、第22回TIO評議員会 (5/7-5/8)
  • [6] 報告: 2019年度第一回TMT科学諮問委員会 (5/14)
  • [7] 報告: 2019年度TMT戦略基礎開発研究経費 採択結果
  • [8] 報告: その他
  • [9] 今後の予定 (諸会議、イベント、講演など)

[1] お知らせ: 天文学会秋期年会企画セッション

9月11日から9月13日に熊本大学で行われる日本天文学会秋期年会で、企画セッション「すばるとTMTの連携で拓く科学のフロンティア」を開催します。

このセッションでは、大型光学望遠鏡の中で類をみない広視野観測を展開するすばる望遠鏡と、従来の地上望遠鏡を凌駕する集光力と解像度を実現するTMT、それぞれの能力を活かした具体的なサイエンス戦略を検討し、それに向けて今後必要な準備を洗い出すことを目指します。セッション開催の具体的な日程は、今後天文学会ウェブページで発表されますので、ご確認ください。皆様のご参加をお待ちしています。

http://www.asj.or.jp/nenkai/ (日本天文学会年会)

[2] お知らせ:「すばる望遠鏡+TMT サイエンスブック2019」

[1]の天文学会秋期年会企画セッションと関連して、TMTの運用開始を踏まえた2020年代以降のすばる望遠鏡での観測、第二期装置も含んだTMTでの観測、および、すばる望遠鏡とTMTの連携を中心にした日本の科学戦略の策定を目指した「すばる望遠鏡+TMT サイエンスブック 2019」の編集を開始しています。

すばる望遠鏡とTMTの科学諮問委員会のメンバーを中心に編集委員をお願いし(編集委員長: 児玉忠恭氏、副委員長: 秋山正幸氏)、現在、構成や執筆者の検討を行っています。皆様には執筆等でご協力をお願いすることがあるかと思いますので宜しくお願い致します。また、編集過程でドラフト版を公開し、広く意見を募ることも検討しております。

[3] お知らせ: すばる20周年研究会 (11/17-11/22)

すばる望遠鏡20周年を記念する国際研究会が、11月17日~22日にハワイ島で開催されます。研究会2日目(11月18日)は、すばると他の望遠鏡との連携を主眼として、TMTをテーマにした全体会が開催されます。海外からの研究者も交えて、すばる望遠鏡、TMT、WFIRST等を用いた研究や将来計画について議論するよい機会となりますので、多くの方のご参加をお待ちしています。

講演申込み(アブストラクト提出)の締め切りは6月15日、早期登録締め切りは7月31日となっています。
Subaru Telescope 20th Anniversary

[4] お知らせ: TMT研究会開催助成

国立天文台TMT推進室では、TMTを用いた観測的研究の計画立案や新たな観測装置の開発などを支援する目的で、TMTに関連した研究会支援の公募を行います。TMTに関する議論がプログラムに明示、あるいは一部にTMTセッションを設ける場合を対象に、参加者の旅費/会場借用費等の開催費用の援助を行います。詳しくは以下をご覧ください。
2019年度 TMTに関連した研究会支援

[5] 報告: 第21回TIO評議員会 (3/30-3/31)、第22回TIO評議員会 (5/7-5/8)

第21回および第22回TIO評議員会での議論の結果、以下の2点が決議されました。
(1) 山頂工事再開の遅れ等の影響により、完成が2029年度になる。
(2) スケジュール遅延に伴い、TMT建設の全体コストが増加しており、現メンバーで追加負担が必要である。

米国国立科学財団(NSF)のTIO参画に向け、参加枠組などについては継続審議しています。また、第22回の評議員会では、ハワイ州の司法長官が参加し、山頂工事を安全に進めていくための方策など、積極的な姿勢を表明されました。

[6] 報告: 2019年度第一回TMT科学諮問委員会 (5/14)

5月14日に2019年度第一回科学諮問委員会が開かれました。他パートナーの動向として、カナダのTMT科学諮問委員会による白書が、秋山委員長により紹介されました。白書では、カナダのコミュニティがこれまで携わってきたプロジェクトやサイエンスの経験から関心の高い装置が中心に触れられ、それをもとに次期装置の製作のロードマップまでが独自にまとめられていました。

また、アストロバイオロジーセンターの小谷さんと田村さんに、MODHISのレビューをしていただきました。MODHISは、TMTの第二期装置として現在有力となってきた、波長分解能が10万程度の近赤外線高分散分光器です。超高精度視線速度測定を行い、晩期型星と若い恒星まわりの惑星を検出を目指しています。これらの系外惑星分野に加えて、星形成、 宇宙膨張加速の直接測定、恒星物理、AGN・近傍銀河などの観測での利用も期待されています。日本からは、これまでのすばるIRDの装置開発の経験や要素技術、データ解析、サイエンス検討での貢献の可能性が提示されました。

[7] 報告: 2019年度 TMT戦略基礎開発研究経費 採択結果

TMT観測装置の主に第二期装置の実現に向けた基礎開発を長期的戦略をもって行うために、TMT戦略基礎開発研究経費の配分が実施されています。今年度は、これまでに比べて応募件数が増加し、のべ8大学/研究機関から、総額3104万の応募がありました。TMT科学委員会による審査の結果、5件が採択され、予算額1520万円が配分されました。

[8] 報告: その他

以下の報告については、TMT推進室ウェブサイトをご覧ください。

[9] 今後の予定 (諸会議、イベント、講演など)

6/13-6/14 TIO SAC
6/27-6/28 TIO評議員会
7/4 2019年度第二回TMT科学諮問委員会
7/10-7/11 TIO SAC
7/22-7/24 TIO評議員会

No.612019年3月13日

  • [1] お知らせ: 天文学会春季年会 (3/14-3/17)
  • [2] お知らせ: 宇宙・天文光学EXPO 2019 (4/24-4/26)
  • [3] 報告:平成30年度第二回TMT科学諮問委員会 (12/27)
  • [4] 第20回TIO評議員会 (2/4-2/5)
  • [5] 報告: その他
  • [6] 今後の予定 (諸会議、イベント、講演など)

[1] お知らせ: 天文学会春季年会 (3/14-3/17)

法政大学小金井キャンパスで行われる、日本天文学会春季年会で、TMTのブースを出展します。TMTの概要、望遠鏡建設の進捗、サイエンス検討と第二期装置の検討、国内での普及活動などについてご紹介します。ブースは、講演会場1階に設置されますので気軽にお立ち寄りください。

[2] お知らせ: 宇宙・天文光学EXPO 2019 (4/24-4/26)

4月24日(水)-26日(金)にパシフィコ横浜で開催される宇宙・天文光学EXPOに、国立天文台のブースを出展します。今回は、TMTに加えて、20周年をむかえるすばる望遠鏡の展示を行います。入場料は、以下のウェブページから事前登録を行えば無料になります。すばる望遠鏡とTMT関連の無料セミナー (国立天文台の研究者が語る 天文コース) も26日に開催されますので、こちらも事前にお申し込みの上ご来場ください。
来場事前登録
セミナーの詳細

[3] 報告:平成30年度第二回TMT科学諮問委員会 (12/27)

今年度第二回目の科学諮問委員会では、プロジェクト進捗、US ELT Key Science Programの状況、第二期装置白書の現状、Adaptive Secondaryの概念設計審査などが報告されました。

また、米国の将来ミッションにおける系外惑星研究の今後の指針について、米国国立科学アカデミー(NAS)から答申書が出されているので、東京大学の成田憲保さんに紹介していただきました。答申書の中では、系外惑星研究における最大の目標解決のためには、GMTとTMTの系外惑星用観測装置を推進することが必要であると明確に推奨されていること、5-15年後の中期計画の中で、WFIRSTと共にGSMT(GMTとTMT)が柱として位置づけられていることなどが説明されました。

[4] 第20回TIO評議員会 (2/4-2/5)

今回の評議員会での主な報告事項は以下の3点です。

(1) 建設地利用許可の再認可を受け、工事再開に向けた準備状況がプロジェクトマネジャーから報告されました。また、現地に配慮したスケジュールと段取りについて、マウナケアサイトアクセス委員会からの勧告に関する協議が行われました。

(2) 科学諮問委員会からは、NSFへ提出する、TMTのキーサイエンス提案の強化に向けた検討状況が報告されました。NSFがTIOに正式メンバーとして加入するための枠組みなどをTIO評議員会で改めて協議することを確認しました。

(3) 任期満了となる統括責任者の人事評価委員会設置が決まりました。

[5] 報告: その他

以下の報告については、TMT推進室ウェブサイトをご覧ください。

[6] 今後の予定 (諸会議、イベント、講演など)

3/14-3/17 日本天文学会春季年会
3/19 平成30年度第三回TMT科学諮問委員会
4/24-4/26 宇宙・天文光学EXPO 2019
5/26-5/30 日本地球惑星科学連合 2019年大会