No.452015年12月25日
- [1] TMT現地建設の状況について
- [2] お知らせ:ISDTメンバー募集
- [3] お知らせ:第4回TMTサイエンスフォーラムを日本で開催
- [4] お知らせ:WFOS PI、PM募集
- [5] 報告:TIO評議員会
- [6] 報告:TIO SAC会議(10/7)
- [7] 報告:TMT推進小委員会(10/28)
- [8] 報告:主鏡曲げ研磨FRR(10/6-10/7)
- [9] 報告:望遠鏡本体LPR(10/08-10/09)
- [10] 報告:その他
- [11] お知らせ:CP+(国立天文台 特別展示と講演会)
- [12] 今後の予定(諸会議、イベント、講演など)
[1]TMT現地建設の状況について
2015年12月2日(現地時間)、ハワイ州最高裁判所は、2013年にハワイ州土地・ 天然資源委員会が出したTMT計画のための保護地区利用許可(建設許可)の承認 手続きに対する異議申立を認め、許可が無効であるとの判決を出しました。
保護地区利用許可は2011年2月に最初に承認されましたが、その際に、係争が発 生した場合には土地・天然資源委員会がそれを解決し最終承認するまで建設作業 は行わないこと等が決められていました。その後公聴会が開催され、2013年4月 に最終的な利用許可が承認されました。最高裁は判決の中で、土地・天然資源委 員会が公聴会を開く前に条件付きとはいえ保護地区利用許可を出したのは不適切 で、許可は有効とはならないと述べています。そして「我々は土地・天然資源委 員会が承認した利用許可と(それを有効とした)巡回裁判所の判断を無効とし、
土地・天然資源委員会あるいは新たな審査官の面前で、または本判決に従った別 の手続きにより公聴会が開催されるよう差し戻しをおこなう」と述べ、本案件を 土地・天然資源委員会に差し戻しました。
TMTはこれまで8年以上の間、ハワイ州で定められたプロセスに従ってきました。 また、2008年以降、20以上の一般公聴会が開催されました。提出された環境影響 評価報告書は、土地・天然資源委員会による承認を得ています。この間の経緯に ついてはTMT推進室ウェブページをご覧ください。
http://tmt.nao.ac.jp/info/525
TMT国際天文台としては、各国代表からなる評議員会において今後の対応につい て具体的検討を進めています。
[2]お知らせ: ISDTメンバー募集
Tennetでもお知らせしましたが、TMTプロジェクトではISDT(International Science Development Team)の新メンバーを募集しています。〆切は2016年1月 15日です。日本のInstituteに属する研究者であればどなたでも応募することが できます。 応募方法、応募先など詳しくは以下のアナウンスをご覧ください。
http://www.tmt.org/about-tmt/international-science-development-teams
[3]お知らせ: 第4回TMTサイエンスフォーラムを日本で開催
TMT SACでの議論を受けて来年度、第4回TMTフォーラムを***2016年5月24-26日** *の3日間、京都の国際交流会館で行うことになりました。今すぐカレンダーに マークしてください。すばる望遠鏡の広視野機能とのシナジー、第2期観測装置 開発へのビジョン、国際協力のあり方などをテーマに議論する予定です。詳細 については追ってご連絡いたします。
[4]お知らせ:WFOS PI、PM募集
広視野可視撮像分光装置 WFOSのPrincipal Investigator(PI)とプロジェクト マネージャー(PM)の公募案内がカリフォルニア大学サンタクルーズ校から出 ています。詳細は以下のWEBページからたどれます。WFOSはTMT第一期観測装置 の一つでカリフォルニア大学サンタクルーズ校がリードし、国立天文台も開発 に参加しています。
http://tmt.mtk.nao.ac.jp/recruitment-j.html
[5] 報告:TIO評議員会
ハワイ時間10月15日のTMT国際天文台評議員会で山頂準備工事再開の方針を確認 しましたが、12月2日にハワイ州最高裁が、TMT建設地使用許可(CDUP)を無効 とする裁定を下した事態を受けとめ、日本時間12月4日、15日、23日に臨時評議 員会議を電話会議で開催して今後の方策を協議しております。一連の電話会議 では再審査のスケジュールとリスク見通しを顧問弁護士を交えて分析協議し、 各パートナーの状況・意向の確認を行い、2月上旬開催の次回評議員会で今後の方針を確認決定することになります。(TMT国際天文台評議員会副議長
家正則)
[6]報告:TIO SAC会議(10/7)
10月7-8日にWebExを活用し全員リモート参加によるSAC会議(科学諮問会議)が 開催されました。
(1) 予算状況が厳しいことを受けて第1期観測装置、特にWFOS についての遅延計画について、詳細な分析と厳しい議論を行い、SACとしては装 置開発スケジュールの遅延を最低限に抑えた案をボードに提言しました。
(2) ISDTによるキーサイエンスが23提案受け付けられ、今後これを分析し、望遠 鏡や装置の使用・設計や運用計画に反映していく作業を行うことになりました。
(3) 2016年のTMT forum(お知らせ[2]参照)について、日本とインドが招致に 向けてプレゼンを行いました。
[7]報告:TMT推進小委員会(10/28)
TMTプロジェクトの日本における推進をめざし、光赤外線天文研究者のボトムア ップの行動の必要性・TMT計画の進捗の早い段階から提言を行う必要性から、光 赤外専門委員会の下にTMT推進小委員会が設けられています。本年度第3回目の委 員会が10/28(水)に開催されました。ALMA/TMT合同アーカイブについて今後の方針などを議論した後、今後のアクションアイテムとして、国内研究会への支 援、インターンシップの設置、惑星科学への展開、装置開発戦略経費のありか た、すばる、すばる観測装置との関係、などについて議論しました。議事録は
随時以下のページにて公開いたします。TMTの推進に関わるご提言、ご意見のあ る方はお近くの委員の方にお問い合わせください。
https://tmt.nao.ac.jp/researchers/subcom/
[8]報告:主鏡曲げ研磨FRR(10/6-10/7)
2013年度から主鏡セグメント鏡の量産を開始しており、これまでは、球面研削・ 非球面研削、裏面の球面研磨までの量産加工を開始しています。今年度(2015年 度)は、いよいよ非球面研磨工程に進みます。その技術的な適合性を審査するた めのFRR(Fabrication Readiness Review)が、10月6日、7日に開催されました。 非球面の形成は曲げ研磨法を採用してこれまで試作と量産試作が進められており ましたが、審査会では表面形状の残差などの結果が報告されました。その結果、
鏡面測定誤差の改善の必要性などの問題は指摘されましたが、クリティカルな仕 様は満足していることが確認され、製造開始の承認が推薦されました。これをう けて、非球面研磨工程の量産が今年度から開始しました。
[9]報告:望遠鏡本体LPR(10/08-10/09)
望遠鏡本体構造の製造準備へ向けた材料調達に関する審査会(LPR)が10月8~9 日に開催されました。対象は高度軸ジャーナルなど、望遠鏡構造の一部に限定 して行われたものの、製造図面、製造工程、品質管理、検査手順等が審査され、 審査委員会から高い評価を受け合格となりました。
[10]報告:その他
以下の報告については、TMT推進室ウェブサイトをご覧ください。
[11]お知らせ:CP+(国立天文台 特別展示と講演会)
来年の2月25日~28日に開催されるCP+では、国立天文台の特別展示としてTMTの 模型や主鏡・分割鏡の鏡材が展示されます。また、28日は家正則名誉教授の特別 講演会が行われます。入場料はCP+のウェブサイトから事前登録を行えば無料に なります。詳しくはCP+のウェブサイトをご覧ください。
http://www.cpplus.jp/
[12]今後の予定(諸会議、イベント、講演など)
2/1-2 TIO SAC会議
2/3-2/4 TIO評議員会
2/17 TMT推進小委員会
2/24-26 望遠鏡制御系詳細設計審査会
2/25-2/28 CP+2016(国立天文台 特別展示・講演会)
No.442015年10月1日
- [1] ハワイ現地工事について
- [2] 報告:TIO評議員会(4/29-4/30、7/15-7/16)
- [3] 退任と近況のご挨拶〔家〕
- [4] 報告:TIO SAC会議 (4/28、6/26)
- [5] 報告:TMT推進小委員会 (4/17、9/7)
- [6] お知らせ:新学術領域「公募研究」募集
- [7] 報告:望遠鏡本体FDR P2 (7/27-7/29)
- [8] 報告:その他
- [9] お知らせ:TMT動画、模型
- [10] お知らせ:三鷹特別公開日(10/23-10/24)
- [11] 今後の予定(諸会議、イベント、講演など)
[1]ハワイ現地工事について
TMT推進室ウェブや報道等でご存知の方も多いと思いますが、ハワイ・マウナケ アでのTMT建設作業は、抗議活動をうけて4月から停止しています。関係者の協議 を経て、5月にはハワイ州知事によるTMT建設への支持とマウナケア管理方針の発 表があり、それに対応するハワイ大学の方針発表がありました。その後も多くの 関係者との協議をふまえて6月に作業再開を予定しましたが、道路に大きな石を 置くなどの抗議活動があったため、作業を再度延期しました。その後、ハワイ州 知事をはじめとした調整・協議とマウナケアへの安全なアクセスの確保など再開
にむけた準備を進めているところです。
TMT推進室ウェブでは、建設作業の状況報告のほかに、マウナケアの環境保護や 文化の尊重・地域社会への貢献、教育支援の取り組みなどを紹介する「TMTとマ ウナケア」のページも開設しました。
http://tmt.nao.ac.jp/know/mauna_kea.html
なお、プロジェクト全体としては、各メンバー機関で望遠鏡の設計・製作作業は 予定どおり進められており、建設作業の延期による計画全体の遅れは今のところありません。
[2]報告:TIO評議員会(ボード会議)
第5回評議員会は2015年4月29日-30日にロサンゼルス空港に隣接するホテルで開催 されました。主な決定事項は、1)カナダの予算措置に伴いカナダの正式参加を承認。2)ハワイの反対運動に関して州当局との協議を評議員会議長に一任。3) 建設計画の本格化に向けた各パートナーの決意表明を6月中旬に開催。4)既存 のTMT公社の全職員を、2016年1月から新設のTMT国際天文台に移籍する、などでした。
第6回評議員会は2015年7月16-17日にロサンゼルス空港近辺の別のホテルで開催され ました。Yang議長がハワイ対応のため、副議長の家が初日の議長を務めました。マウナケアでの建設工事について、プロジェクトマネジャーから、4月以降違法な 反対運動の逮捕者が出たことと、ハレポハクに反対運動のテントなどが建てられ、工事を自粛している経緯などが説明されました。5月に、イゲ・ハワイ州知事から、TMT計画の正当性を支持し、ハワイ大学のマウナケア山頂運営に関して10の助言が 公表されたことや、違法な反対活動を禁ずる野営禁止の一時的措置が7月に発表さ
れたことが紹介されました。また、国際協力での建設を円滑に進めるため、家からの提案で免税措置申請の検討WGを設置しました。
[3]退任と近況のご挨拶〔家〕
ご挨拶が大変遅くなってしまいましたが、家は2015年3月末をもって国立天文台を 定年退職致しました。在職中、皆様をはじめ多くの方のお世話になりましたことを 深く感謝しております。
2015年4月15日からは、TMT国際天文台評議員会副議長および日本代表として、この計画の成就に微力を捧げさせていただくため、ハワイ大学研究公社(Research Corporation of University of Hawaii)の常勤職員として、臼田知史TMT推進室長 ほか推進室メンバーとともに、国立天文台三鷹を本拠として、新たに活動させて頂いております。
9月16日から11月19日までの約二ヶ月間は、パサデナのTMT国際天文台本部にて 勤務しております。パサデナには1980年から40回近く来ていますが、大変魅力的な街です。
[4]報告:TIO SAC会議
4月28日にパサデナで、6月26日にワシントンDCで SAC会議(科学諮問会議)が開催 され、以下のことが議論されました。なお、日本からのSAC委員として新たに、松尾 太郎さん(京都大)と、本田充彦さん(神奈川大)が加わりました。
- 1) ISDT(International Science Development Team)がTMTを用いたサイエンス ケースを1年がかりでまとめた Detailed Science Case 2015が完成しました。広く天文学コミュニティに向けて発信しました。
- 2) WFOS の設計準備検討会の結果について報告がありエシャレットを用いた デザインを進めることを承認しました。
- 3) TMTサイエンスフォーラムが6月23-25日にかけてワシントンDCで行われ成功 裏に終わりました。2016年のTMT forumの場所を次回決める予定にしています。
- 4) 2016年末に1台目の第2期観測装置の提案募集を行うこと、そのために複数 候補装置の検討のための予算措置を行うことを提言しました。今後SACではこの第2期装置の優先順位付けについて議論する予定です。
[5]報告:TMT推進小委員会
4月17日と9月7日にTMT推進小委員会が開かれました。この間約半数の委員の方の改選 を行い9月7日からは新しい国内コミュニティ代表の方が加わりました。現委員構成については以下のページをご覧ください。新しい委員長は山田亨さん(東北大)です。
https://tmt.nao.ac.jp/researchers/subcom/
- 4/17には旧委員の間で、これまで2年間にわたって行った議論の総括を行い、来期に向けて、主に科学検討、運用、観測装置開発、について継続課題を確認しました。
- これを受けて9/7の小委員会ではこれからの課題について新メンバー間で確認を行い、 上記の主要3項目に加えて、大学との連携、データアーカイブ、広報、隣接分野への展開について議論を行っていくことにしました。
[6]お知らせ:新学術領域「公募研究」募集
新学術領域「なぜ宇宙は加速するのか?-徹底的究明と将来への挑戦-」(代表: 村山斉)の「公募研究」を募集しています。そのうちTMTに関連するものとして、 1) 宇宙膨張の直接測定、2) 物理定数の時変化、3) IGMトモグラフィー、4) 可視 観測用レーザーコムの開発、に関わる研究を予定しています。重複制限もかなり緩いので、他の科研費の申請と合わせて、本公募研究の応募もご検討頂ければと思います。詳しくは、以下のページをご覧ください。
http://tmt.mtk.nao.ac.jp/recruitment-j.html#20150928
[7]報告:望遠鏡本体FDR P2 (7/27-7/29)
2014年4月から2年計画で開始した望遠鏡本体の詳細設計では、審査会を3回に分けて 行なっています。2回目の国際審査会が7月27~29日に開催され、主に望遠鏡本体駆動 の制御系とそのソフトウェアの設計内容について、基本設計からの進展内容等について 審査されました。望遠鏡を大きく動かした直後の残留振動が少し大きいなど、詳細設計 完了までに解決しなければならない課題が明らかになりました。
次に望遠鏡本体に関係する審査会としては、本体構造の製造に向けた材料調達に関する審査会が10月に予定されています。
[8]報告:その他
以下の報告については、TMT推進室ウェブサイトをご覧ください。
[9]お知らせ:TMT動画、模型
TMTの新しい動画と模型が完成しました。模型は企画展示への貸出が 可能ですので、興味を持たれた方はTMT推進室へお問い合わせください。 新模型(1/150スケール)についての紹介は以下をご覧ください。
http://tmt.nao.ac.jp/blog/456
動画はウェブサイトのギャラリーページからダウンロードできます。
http://tmt.nao.ac.jp/gallery/index.html#movieBox
講演会などで上映する場合には、Full
HDサイズ(1920x1080)のものもありますので、TMT推進室へお問い合わせください。
[10]お知らせ:特別公開日 「三鷹・星と宇宙の日2015」
国立天文台三鷹キャンパスの特別公開「三鷹・星と宇宙の日」が、今年は10月 23日から24日にかけて開催されます。すばる棟、西棟(展示室)、開発棟では TMTに関連した企画・展示がありますので、この機会にぜひお越しください。 特別公開についての詳しい案内は、国立天文台のウェブページをご覧ください。
http://www.nao.ac.jp/open-day/2015/
[11]今後の予定(諸会議、イベント、講演など)
10月6日-7日 TIO SAC会議 (TV会議)
10月8日-9日 望遠鏡本体 Long-Lead Procurement Readiness Review (LPR)
10月15日-16日 TIO評議員会 (パサデナ)
10月23日-24日 三鷹・星と宇宙の日2015
No.432015年3月31日
- [1] 報告:TIO SAC (1/9)
- [2] 報告:TIOボード会議(2/9-10)
- [3] 報告:望遠鏡本体FDR1(2/17-20)
- [4] お知らせ:TMTサイエンスフォーラム (6/23-25開催;登録締切 5/15)
- [5] お知らせ:H27年度 TMT 戦略基礎開発研究経費の提案の募集 (4/30締切)
- [6] お知らせ:宇宙・天文光学EXPO 2015 (4/22-24)
- [7] お知らせ:NHKラジオでTMT講演会(4/29)
- [8] 今後の予定(諸会議、イベント、講演など)
[1]報告:TIO SAC
1月9日にシアトルでSAC会議(科学諮問会議)が開催され、以下について議論されました。
- 1) ISDT(国際サイエンス検討チーム)の新しいコンビナーを承認しました。
- 2) 初期AO装置であるNFIRAOSのNGSモードにピラミッド型のWFS(波面測定センサー)を選択することが承認されました。
- 3) 第一期観測装置 IRISについては、IFUの前光学系として撮像系を置く新しい設計案を支持することにしました。
- 4) 第2期装置を今後どのように選択していくかの流れについて確認し、現在の方針で進めることに同意しました。
- 5) このSAC会議のように、世界中に分散しているパートナーがたびたび1か所に会して会議をすることは容易ではないことから、今後TV会議を有効に活用することで合意しました。
[2]報告:TIOボード会議
2月9日~10日にパサデナで第4回TIOボード会議が開催されました。
主な決定事項/報告事項としては、
- 1) 2014年12月2日に主協定書に正式署名したインドを正式メンバーとして承認。
- 2) カナダの2015年度予算確定スケジュールを踏まえてTMT本格建設期への移行決断を最大6ヶ月延長して2015年10月末までと変更。
- 3) NSFからのTMT建設予算の一部を2017年から前倒し措置する請願の提出予定を承認。
- 4) NSFのサイエンス検討グループの報告書(USコミュニティで必要なTMT観測時間など)の作成状況の報告を承認。
- 5) 山頂道路工事を2015年3月に開始し、年内に完了する予定との報告
- 6) TMTJからは2015年度予算状況、望遠鏡詳細設計進捗状況、主鏡製作状況の報告などがありました。次回は4月29~30日にパサデナで開催予定です。
[3]報告:望遠鏡本体FDR1
2014年4月から2年計画で開始した望遠鏡本体の詳細設計では、審査会を3回に分けて 行なう予定です。その1回目の国際審査会が2月17~20日に開催され、主に機械構造の 設計内容について、これまでの基本設計からの進展内容と、それに加え、米国の安全基準 を満たしているかについても、審査されました。安全審査では、作業上どんな危険があり 得るのかを容易に把握するために、ドームの床から望遠鏡本体の様々な場所に行く際の 目線に合わせた動画を資料の一つとして作成し、高い評価を得ました。次の審査会は
7月に予定されています。
[4]お知らせ:TMTサイエンスフォーラム
6月23-25日の3日間、ワシントンでTMTサイエンスフォーラムが開かれます。NSF (全米科学財団)から開催予算の提供を受け、主にTMTに関わるアメリカの研究者の 裾野を拡げることを目的に、継続して開かれているもので今年で3回目になります。 今年はパートナー横断的なTMTのキープログラムについて主に議論されます。 日本人研究者には旅費補助の用意がありますので奮ってご参加ください。 詳しくは以下をご覧ください。
http://conference.ipac.caltech.edu/tmtsf2015/
[5]お知らせ:H27年度 TMT 戦略基礎開発研究経費の提案の募集
TMT観測装置の実現に向けた基礎開発を長期的戦略をもって行うために設置された TMT戦略基礎開発研究経費への提案を募集しています。応募〆切は4月30日です。 詳しくは以下をご覧ください。
https://tmt.nao.ac.jp/researchers/support/
[6]お知らせ:宇宙・天文光学EXPO 2015
宇宙・天文光学EXPOは、宇宙・天文光学分野で活躍する技術者・研究者および関連 産業の技術交流の推進と相互発展を主な目的として、今年は4月22-24日にパシフィコ横浜 で開催されます。TMT推進室からは、TMT模型やパネル、分割鏡試作品を展示する予定です。 入場料は以下のページから事前登録を行えば無料です。(事前登録者、招待券持参者、 OPIC 2015参加者および学生(入場時学生証提示)以外は入場料2000円です。)
http://www.opie.jp/sao/
4月24日の特別講演会(国立天文台の研究者が語る天文コース )では、TMT推進室の青木、 柏川による講演も行われます。聴講を希望される方は、以下のページから事前登録 (無料)を行って下さい。
http://www.optronics.co.jp/opie/sao_seminar.php
[7]お知らせ:NHKラジオでTMT講演会
4月29日(祝・水)の17:00からNHKラジオ第2の文化講演会でTMT講演会が放送されます。 これは、2014年10月25日の三鷹・星と宇宙の日の家正則教授の講演会を録音したもので、 今年の1月18日、1月24日にも放送されましたが、好評をいただいて、再々放送の運びと なりました。前回の放送を聞き逃した方はぜひこの機会にお楽しみ下さい。
[8]今後の予定(諸会議、イベント、講演など)
4月14日-17日 WFOS mini-study final review (北京)
4月22日-24日 宇宙・天文光学EXPO 2015 (パシフィコ横浜)
4月24日 宇宙・天文光学EXPO特別講演会(国立天文台の研究者が語る天文コース)
4月28日 TIO SAC (パサデナ)
4月29日(17:00-18:00)
NHKラジオ第2文化講演会 「天文学最前線/超大型望遠鏡で見る宇宙」
4月29日-30日 TIO Board会議 (パサデナ)
6月23日-25日 TMTサイエンスフォーラム (ワシントン)