2013年

No.392013年9月3日

  • [1] TMT建設に日本が本格的に始動
  • [2] 主協定書に国立天文台長など科学研究機関長が署名
  • [3] お知らせ: TMTサイエンスワークショップ2013 (10/16-17)
  • [4] お知らせ: TMT高コントラスト装置AO検討グループの募集
  • [5] 報告: TMT Science Forum (7/22-23)
  • [6] 報告: SAC会議 (7/24)
  • [7] 報告: TMTボード会議(7/25-26)
  • [8] 報告:すばる望遠鏡公開講演会 (6/9)
  • [9] TMT 新パンフレット完成
  • [10] 国立天文台ニュースでTMT特集
  • [11] カレンダー

[1]TMT建設に日本が本格的に始動

6月4日に国立天文台ウェブにて公開したとおり、TMTの建設に向け、日本が本格 的に始動しています。今年度予算でTMT建設に向けた準備費と建設経費の一部を 合わせて12.4億円が措置されました。国立天文台では、今年度、望遠鏡主鏡の製 作を開始します。TMTは分割鏡方式の望遠鏡であり、492枚の鏡をあわせて口径 30mの主鏡を構成します。これまでの開発・試作を踏まえて、今年度から分割鏡 の鏡材の量産および表面加工に取り組みます。また、日本が分担することが予定 されている望遠鏡本体構造の製作にむけて、軽量で丈夫な望遠鏡システムの検討 や要素技術の開発・実証を進めます。

国立天文台ウェブでの紹介:
http://www.nao.ac.jp/news/topics/2013/20130604-tmt.html

[2]主協定書に国立天文台長など科学研究機関長が署名

米国・ハワイ島で、現地時間7月25日(日本時間7月26日)、TMTプロジェクトを 推進する各国の科学研究機関長による主協定書への署名が行われました。この主 協定書は、プロジェクトの目的と、意思決定のしくみや参加国・機関の権利と義 務などの原則を定めるものです。署名は米国・ハワイ島で開催されたTMT評議員 会の場において行われました。日本からは林正彦国立天文台長が署名し、そのほ か米国カリフォルニア工科大学長、カリフォルニア大学機構長、カナダ天文学大 学連合議長、中国科学院国家天文台長、インド科学技術庁長官が署名しました。

今回の合意を踏まえて今後、詳細な契約書が準備され、参加機関の財務責任機関 長による署名が行われる予定です。これを経て、TMTは2014年に正式に建設を開 始する予定です。

[3] お知らせ TMTサイエンスワークショップ2013 (10/16-17)

10月18日にTMT SAC会議が東京で開催されるのに合わせて国際研究集会 Astronomy in the TMT Eraを開催いたします。TMTを使ったサイエンスケース というテーマから1歩踏み込み、TMTが活躍する時代に、他の望遠鏡/装置では なくTMTを用いるのが一番よいサイエンスケースを探りたいと思います。 *** 9月20日〆切 ***で一般口頭・ポスター発表を広く募集いたしております。 会場のスペースが限られておりますので、定員に達しましたら事前に締め切る 場合があります。詳細は以下のウェブをご覧ください。
みなさま、奮ってご参加ください。
https://tmt.nao.ac.jp/researchers/info/2013/08-21.html

[4] お知らせ TMT高コントラスト装置AO検討グループの募集

TMT/SEITワーキンググループでは、 第1期装置の補償光学装置NFIRAOSの第3の ポートにおける 高コントラスト装置の可能性についてカナダ、アメリカの研究者らと 検討を始めました。本検討は、高コントラストサイエンスだけでなく、 NFIRAOSを用いた 他の科学的研究にも有益であると考えております。 手始めにシミュレーションベースで NFIRAOSの理解を進めます。 そこで、日本でNFIRAOSの情報を共有、また検討を 行ないたい方を募集致します。 興味のある方は、以下までご連絡ください。
松尾太郎(京都大学)

[5]報告 TMT Science Forum (7/22-23)

7月22-23日の2日間、ハワイ島・ワイコロアで「第一回TMTフォーラム」が 開か れました。 NSFからの支援を受けて、主に米国でのTMTコミュニティの拡大を狙 って開かれたものですが、日本から約30人名の参加があったのをはじめ、各パー トナーから一線の天文学者が一同に会し、TMTを用いたサイエンスケースについ て熱く議論されました。今回の会議でパートナー 間の研究者の絆が深くなり、 今後一層この輪が広がることが期待されています。また、TMTを用いたサイエン スケースを検討する国際チーム ISDT(international Science Development Team)のキックオフ会議も併せて開催され、今後の活動方針などについて活発に 意見交換されました。

[6]報告 SAC会議 (7/24)

TMT Science Forumに引き続き7月24日にハワイ島のワイコロアでSAC会議(科学 諮問会議)が開催されました。TMT全体のプロジェクトの進捗、各パートナーの 進捗などについて報告があり、TMT Science ForumとISDTの初会合は成功したの で、SACとしては引き続きこれらの活動を支援していくこと、第1期観測装置の 開発について国際協力を進めていくようサポートすること、装置開発に関わる外 部資金の獲得についてSACとして後押ししていくこと、望遠鏡のアジマス報告の 角度範囲に関する仕様要求書を改訂することなどを確認し、ボード会議に提言す ることになりました。次回のSAC会議は10月に東京で開催(上記[3]参照)されます。

[7]報告 TMTボード会議(7/25-26)

SAC会議に引き続いて同じ場所でTMTボード会議が開催されました。ボード会議 では、SAC会議などの議論を踏まえて、主としてTMT計画全体の方針、各パートナーの 役割分担、予算的な枠組み、などについて議論されます。今回は、各パートナーの 報告のほか、主契約書が科学機関長によって署名されたのに続いて、今後の財務 責任機関長による署名のために必要な様々な合意文書の準備状況などについて報 告があり、議論が行われました。
また、山頂の保護地区をTMT望遠鏡のための利用がこの4月にハワイ州政府によ って認められたことを受けて、TMT計画へ用地を貸与する契約の内容、進捗につ いての報告がありました。
次のボード会議は10月に中国北京で開催される予定です。

[8]報告:すばる望遠鏡公開講演会 (6/9)

国立天文台講演会・第3回すばる望遠鏡公開講演会「宇宙最大の爆発を追う」 が、2013年6月9日に東京都内で開催されました。TMT推進室の橋本・青木を含む 3人の研究者が、超新星やガンマ線バースト、さらには爆発現象で生み出される 元素についてお話しました。300 名を超える来場者があり、ネットワークでも多 数の視聴がありました。資料等、詳しくはすばる望遠鏡のページに掲載されています。
http://naoj.org/Topics/2013/06/20/j_index.html

[9]TMT 新パンフレット完成

TMT計画を紹介する新しい日本語パンフレットを制作しました。 計画の概要、望遠鏡の特徴、補償光学・観測装置、TMTによる新時代の天文学、 すばるとの連携について解説しています(A4カラー計12ページ)。
https://tmt.nao.ac.jp/know/publications.html

ご連絡いただければ送付いたします。

[10]国立天文台ニュースでTMT特集

国立天文台ニュース6月号はTMT特集です。12ページにわたりTMTについて紹介されています。ファイルは以下でご覧いただけます。
https://www.nao.ac.jp/contents/naoj-news/data/nao_news_0239.pdf

ご連絡いただければ送付いたします。

[11]カレンダー

最近の活動
5/31 TMT推進小委員会
6/9 国立天文台講演会・すばる望遠鏡公開講演会(東京)
7/22-23 TMT Science Forum (ワイコロア)
7/24 TMT SAC (ワイコロア)
7/25-26 TMT ボード会議 (ワイコロア)

今後の予定
9/10-12 日本天文学会(東北大学) 主鏡試作品展示予定
9/20 TMTサイエンスワークショップ 発表締切
10/16-17 TMT国際ワークショップ (東京)
10/18 TMT SAC (東京)
10/19 国立天文台公開日(「星と宇宙の日」)

No.382013年5月27日

  • [1] お知らせ:6/9 すばる望遠鏡公開講演会
  • [2] TMT模型完成
  • [3] TMT計画展示パネルセット公開
  • [4] 今後のTMT関連講演予定
  • [5] 報告:4/24-26 宇宙・天文光学EXPO(パシフィコ横浜)でTMT展示

[1]お知らせ:6/9 すばる望遠鏡公開講演会

国立天文台講演会・すばる望遠鏡公開講演会として、「宇宙最大の爆発を追う~ 超新星、ガンマ線バーストと元素合成」が開催されます。このテーマでのすばる 望遠鏡での研究からTMTで期待される観測についての講演です。 TMT推進室からも橋本・青木の2人がお話しいたします。

日時:2013年6月9日(日)13時開会
場所:一橋講堂(学術総合センター2階)

詳細は国立天文台のウェブページをご覧ください。(TMT推進室とすばる望遠鏡のウェブからもご案内しております。)
http://www.nao.ac.jp/news/notice/2013/20130609-naoj-lecture.html

※どうやら定員に達し申し込みは締めきられたようですが、講演会の模様はネット中継が行われる予定です。

[2]TMT模型完成

TMTの 1/100 模型が新しくできました。ドームと望遠鏡本体が一緒に動きます。現在は、文部科学省エントランスの国立天文台ブースにて展示されています。

写真、動画はTMT推進室ウェブでご覧いただけます。
https://tmt.nao.ac.jp/gallery/index.html

[3]TMT計画展示パネルセット公開

TMT計画を紹介するパネル10枚セットができあがりました。
展示企画などでご利用ください。

PDFファイル、JPEGファイルがTMT推進室ウェブ(上記)からおとりいただけます。

[4]今後のTMT関連講演予定

TMT計画について、いろいろな機会をいただいてTMT推進室メンバーが講演を行っております。今後の講演予定一覧はTMT推進室ウェブにてご覧いただけます。
https://tmt.nao.ac.jp/info

お知り合いにもぜひご紹介ください。

[5]報告:4/24-26 宇宙・天文光学EXPOでTMT展示

4/24-26にパシフィコ横浜で開催された宇宙・天文光学EXPOで、TMT展示を行いまし た。TMT主鏡分割鏡試作品、TMT模型(1/150サイズ)のほか、TMT装置関連のパネ ルを展示し、盛況でした。他の光学関係の企画も同時開催だったため、多くの光学関係の方にTMTを紹介することができました。

詳細は上記TMTウェブ(ギャラリー)をご覧ください。

[6]カレンダー

最近の活動
4/24-26 宇宙・天文光学EXPO パシフィコ横浜

今後の予定
5/31 TMT推進小委員会
7/10 第10回TMT装置検討会 
7/22-23 TMT Science Forum (ワイコロア)
7/24 TMT SCA (ワイコロア)
7/25 TMT ボード会議 (ワイコロア)
10/16-17 TMT国際ワークショップ (東京)
10/18 TMT SAC (東京)

No.372013年4月19日

  • [1] ハワイでTMTに建設許可
  • [2] NSFの研究連携資金助成
  • [3] お知らせ:宇宙・天文光学エキスポで分割鏡(実物)展示
  • [4] TMT戦略基礎開発研究経費提案募集中
  • [5] お知らせ:TMT第二期寄附金募集開始
  • [6] お知らせ:新メンバー紹介
  • [7] 報告:TMT Board metting (4/4-5)
  • [8] 報告:TMT Science Advisory Committee (SAC) (4/1)

[1]ハワイでTMTに建設許可

TMTは、ハワイ大学を通じて、望遠鏡建設用地としてハワイ州に保護地区利用許 可の申請を行っていましたが、さる4月13日、ハワイ州土地天然資源評議会から 建設許可が出されました。これは州としての最終的な建設許可に相当するもので あり、今後いよいよ詳細な地盤調査などに入ることが可能になります。

より詳しくはTMT公社ウェブをご覧ください。
https://www.tmt.org/

[2]NSFの研究連携資金助成

米国国立科学財団(NSF)はTMT公社との連携の可能性を検討する協力協定を結び、 5年間で125万ドルの連携計画資金の助成を行うことになりました。今後はこれに もとづいてNSFとTMTの国際パートナーが協議を行っていきます。

より詳しくはTMT公社ウェブ(上記)をご覧ください。

[3]お知らせ:宇宙・天文光学エキスポで分割鏡(実物)展示

4月24日~26日に、パシフィコ横浜にて宇宙・天文光学エキスポが開催され、TMT に関する展示が行われます。とくに、昨年度までに試作された主鏡分割鏡の実物 を展示予定です。また、観測装置に関する展示もあります。
24日には家TMT推進室長が講演予定です(ただし、定員に達し事前予約は締め切ったようです)。
http://www.opie.jp/sao/

[4]TMT戦略基礎開発研究経費提案募集中

TMT 観測装置の実現に向けた基礎開発を長期的戦略をもって行うために設置されたTMT戦略基礎開発研究経費への提案を募集しています。応募〆切は4月26日です。詳しくは以下をご覧ください。
https://tmt.nao.ac.jp/researchers/subcom/

[5]お知らせ:TMT第二期寄附金募集開始

3月まで募集しておりましたTMT第一期寄附金(銘板記銘)には、約1700人の方か らお申し込みいただきました。ご協力、心より感謝いたします。ご好評につき、 4月から第二期の募集を開始しております(第二期は12月末日まで)。引き続き ご支援をよろしくお願いいたします。
https://tmt.nao.ac.jp/office/donation.html

[6]お知らせ:新メンバー紹介

1月以降、TMT推進室に新しいメンバーが加わりました。

原中 美由紀(HARANAKA, Miyuki) 事務支援員
TMT推進室事務 (2013年1月~)

尾崎 忍夫(OZAKI, Shinobu) 専門研究職員
観測装置 MOBIE(WFOS)の開発 (2013年4月~)

現在のTMT室メンバーは以下でご覧いただけます。
https://tmt.nao.ac.jp/office/member.html

[7]報告:TMT Board metting (4/4-5)

4/4-5にパサデナでボード会議が開催され、日本からは山田東北大教授、家、高見および林台長が、またSAC委員長として臼田が参加しました。

今回のボード会議では、2月のコストレビューを踏まえて、各国の役割分担と建 設費負担のプランについて突っ込んだ議論が行われました。大きな議題のひとつ は、建設費全体の見積りとその確保にむけた取り組み、共通経費(インフラを含 む)の負担についてでした。大きなニュースとしては、米国ではYale大学もTMTへの参加を表明し、5%の貢献を予定することになりました。
 そのほか、2014年からの建設期に対し、それ以前の建設準備期の寄与を観測時 間配分でどう評価するかと点も議論され、大筋で合意を得ました。この点を含 め、今年結ぶ予定の基本合意書(Master Agreement)の内容についても詳細に検 討されました。
 次回ボード会議は7月にハワイ島で開催予定です。

[8]報告:TMT Science Advisory Committee (SAC) (4/1)

4/1にTMT SACがパサデナにて開催されました。日本からは、家、臼田、秋山(東北大)、柏川が参加しました。

  1. 1) 2月のコストレビューにおいて、観測装置については特にMOBIEについて 予定よりもコストが高いことが指摘、問題にされました。予定価格に合わせて MOBIEの性能を削る可能性もありえますが、SACとしては現在の観測装置に対 する予定価格は不適切かつ時代遅れなものになっており、ボードに対して観測 装置のコストを増額することを勧告することにしました。また観測装置の パートナー間の分担についてさらに検討し、装置開発の国際協力を進める方針 で合意しました。
  2. 2) Science working groupの形成 TMTサイエンスケースドキュメントを改訂するために国際Science working group を形成しようとしています。既にJTMT小委からの推薦のもと、国内の何人かの方 にはコアグループへ参加していただき、これからの活動方針の大枠を決定する予定 です。実際のサイエンス検討に当たっては、今後ポスドクの方々にも声をかけ、 増員増強していく予定です。
  3. 3) TMT Forum 2013年7月22-23日ワイコロアにてTMT Forumを開催する予定です。主にはアメリカ コミュニティの拡充を狙ったものですが、国際パートナーからの参加も期待されて います。サイエンス/装置開発を中心に議論をする予定です。上記のSWGの第1回目 ミーティングも開かれます。詳細が決まり次第お知らせいたいます。
  4. 4) TMT SAC meeting in Japan 2013年10月18日、TMT SAC会議を日本で行います。これに連動させた国際ワーク ショップ(10月16-17日:予定)を開催する予定ですので、みなさまの参加をお待ち しています。これについても、詳細が決まり次第お知らせいたします。

[9] カレンダー

最近の活動
2/18-21 TMTコストレビュー
3/20 自然科学研究機構シンポジウムでTMT展示
3/20-23 日本天文学会
4/1 TMT SAC Pasadena
4/4-5 TMTボード会議

今後の予定
4/24-26 宇宙天文光学エキスポ パシフィコ横浜
4/26 TMT戦略基礎開発研究経費提案応募〆切
4/30 事務支援員募集締切
7/10 第10回TMT装置検討会 
7/22-23 TMT Science Forum
10/16-17 TMT国際ワークショップ (日本開催)
10/18 TMT SAC (日本開催)

No.362013年01月6日

  • [1] お知らせ:TMT 第一期寄附金募集中!
  • [2] お知らせ: 新メンバー紹介
  • [3] 報告:TMT装置検討会 (11/28)
  • [4] 報告:TMT Science Workshop (12/10-12), TMT Science Advisory Committee (SAC) (12/13)
  • [5] 最近の活動・報告/今後の予定

[1] お知らせ: TMT 第一期寄附金募集中!

国立天文台 TMT 推進室では皆様からの計画への寄付金を募集しています。今年 度末までにご寄付いただいた方のお名前を、ハワイ観測所山麓施設ロビーにて「TMT第一期寄付者銘板」として掲示致します。
https://tmt.nao.ac.jp/office/donation.html

機会がありましたらぜひ周りの方にご紹介ください。

[2] お知らせ: 新メンバー紹介

今年度、TMT推進室に新しいメンバーが加わりました。

神津 昭仁(KOZU, Akihito) 専門職員
資料翻訳、管理を担当 (2012年5月~)

宮下 隆明(MIYASHITA, Takaaki) 主任研究技師
企業、TMTパートナーとの契約担当。計画全体の管理 (2012年11月~)

青木 和光(AOKI, Wako) 准教授
総務、広報部門、可視観測装置担当 (2012年10月よりTMT推進室専任)

現在のTMT室メンバーは以下でご覧いただけます。
https://tmt.nao.ac.jp/office/member.html

[3] 報告:第9回TMT装置検討会 (11/28)

日本独自のTMT第2期観測装置を提案すべく、第9回TMT装置検討会が11/28(水) に開かれました。約15名の参加者があり、3件の装置提案について順次プレゼン テーションを行いました。各装置の進捗状況の確認とともに、各装置提案として どこをどのように強化していくべきか、開発を支える体制はどうあるべきか、な どについて議論を行いました。また今年配分されたTMT戦略基礎開発経費の各グ ループごとの使用予定についても報告がありました。評価委員による詳細コメン トは、各提案にフィードバックされました。これらを参考にしつつ、さらに詳細 な装置検討に入ります。

次回(第10回)は 2013年7月10日の開催を予定しております。

装置検討会 web page

[4] 報告:TMT Science Workshop (12/10-12),
TMT Science Advisory Committee (SAC) (12/13)

12/10-12(インド時間)にTMTサイエンス&装置開発ワークショップが、またこれ に引き続いて12/13にTMT SACがインドのプナにて開催されました。前回の中国に 引き続きアジアでは2回目の開催となります。日本からは、川端(広島大)、秋山 (東北大)、成田、臼田、柏川(国立天文台)が参加しました。

  1. 1) TMTサイエンス&装置開発ワークショップ インドコミュニティへの啓蒙を主目的に、さまざまなサイエンスケースと装置開 発計画が紹介されました。特に時間分解観測と偏光観測に焦点を当て、これらの 要素に関するTMTの新たな科学仕様策定に向けた動きがありました。また今後の よりよいパートナーシップ、コラボレーションを築くには、をテーマに議論がな され、人的交流、情報交換、研究会の開催などを活性化させることの意義を再確 認しました。
  2. 2) 望遠鏡トップリング構造の仕様変更 これまで3本のスパイダーで支える構造から、安定性を重視した6本スパイダー構 造が日本から提案されていました。仕様書には1%の遮蔽率が規定されていました が、今回の設計では遮蔽率が4%となります。しかし、1)3本スパイダーでも遮蔽 率が4% であること、2)High-contrast撮像については6本の方がやや良い、3)風 による星像のジターは大きくなるが、まだ要求の範囲内かつAOで補正可能、4)地 震対策は6本の方がよい、という比較検討結果が報告されました。これにより1% と定義されていた科学仕様書の方を変更することで合意しました。
  3. 3) WFOS-MOBIE Science team募集 WFOS-MIBIEは概念設計の検討を続けていますが、2014までにサイエンスケースの 詳細な見直しと仕様の見直しも行うことを予定しています。これを受けて、デー タシミュレータの開発、ETC/解析ソフトの製作、仕様の再検討などを目的にした 新たなサイエンスチームの立ち上げを進めています。メンバーは全パートナーか ら募集する予定です。興味のある方は是非TMTプロジェクト室にお尋ねくださ い。
  4. 4) Science working groupの形成 TMTサイエンスケースドキュメントを改訂するために国際Science working group を形成する予定です。詳細が決まり次第お知らせいたします。 li 5) TMT Forum 2013年7月ワイメアにてTMT Forumを開催する予定です。主にはアメリカコミュニ ティの拡充を狙ったものですが、当然国際パートナーからの参加も期待されてい ます。サイエンス /装置開発を中心に議論をする予定です。詳細が決まり次第お知らせいたします。
  5. 6) TMT SAC meeting in Japan 2013年10月、TMT SAC会議を日本で行います。これに連動させたワークショップ を開催する予定ですので、みなさまの参加をお待ちしています。これについて も、詳細が決まり次第お知らせいたします。

[5] 最近の活動・報告/今後の予定

(最近の活動・報告)
11/17 大学共同利用機関シンポジウム(東京) TMT関連展示等
11/28  TMT装置検討会
12/10-12 TMT Science Workshop (インドPune)
12/13 TMT SAC会議(インドPune)
12/26 TMT推進小委員会

(今後の予定)
1/21-22 TMTボード会議(インド)
2/18-21 TMTコストレビュー
3/20-23 日本天文学会
4/1 TMT SAC Pasadena
4/4-5 TMTボード会議
7/10 第10回TMT装置検討会 
7月 TMT Forum
10月 TMT SAC Japan