2023年

No.812023年12月27日

  • [1] 報告:「学術研究の大型プロジェクトの推進に関する基本構想-ロードマップ2023-」にTMTが掲載
  • [2] 報告: TIO評議員会 (10/10-10/12;米国時間)
  • [3] 報告: TIO SAC (6/16、10/17)
  • [4] 報告: TMT科学諮問委員会 (11/28)
  • [5] 報告: ELT Science in Light of JWST (12/11-12/15)
  • [6] 報告: その他
  • [7] 今後の予定 (諸会議、イベント、講演など)

[1] 報告: 「学術研究の大型プロジェクトの推進に関する基本構想-ロードマップ2023-」にTMTが掲載

科学技術・学術審議会 学術分科会 研究環境基盤部会 学術研究の大型プロジェ クトに関する作業部会により、大型プロジェクト推進に当たっての我が国にお ける優先度を明らかにする観点から策定された「学術研究の大型プロジェクト の推進に関する基本構想-ロードマップ2023-」が2023年12月22日に公表され ました。このロードマップに「30m光学赤外線望遠鏡計画TMT」が掲載されまし た。コミュニティの皆様のこれまでのご支援に改めて感謝申し上げますととも に、引き続きご支援賜りますよう何卒よろしくお願いいたします。

ロードマップ2023については、文部科学省のウェブページに公開されています。
学術研究の大型プロジェクトの推進に関する基本構想 -ロードマップ2023-

[2] 報告: TIO評議員会 (10/10-10/12;米国時間)

2023年10月10-12日(米国時間)にTIO評議員会がカリフォルニア州パサデナのTIO オフィスで開催されました。今回の評議員会も常田台長が共同議長として議事 進行を行いました。

(1) カナダのオブザーバーの交代
Tanguay氏に代わり、Julie Lefebvre氏がNational Research Council(NRC)の Vice President of the Emerging Technologies Divisionに就任しました (9月2日)。それに伴い、今後Lefebvre氏がTIO評議員会のオブザーバーを務める ことになります。

(2) TIOのLiuプロジェクトマネージャーから、NSFの審査プロセスの現状、プロ ジェクトの技術的な進捗(例:主鏡製作、副鏡および第三鏡の設計、補償光学装 置および第一期観測装置の設計等)について報告がありました。

(3) TIOでは、マウナケアでの天文学がもたらす恩恵が地域に広く行きわたるこ とを目指し、ハワイ島ヒロで、主鏡分割鏡の開発、組み立て、保守作業(コー ティング)等を実施するMirror Manufacturing Centerを設置することを検討し ています。安定した雇用を創出するだけでなく、特に学生が高度技術を実際に 目にすることができ、地元で高度な技術力を持つ人材を育成することに繋がり ます。まだ概念設計の段階ですが、国立天文台が所有する建物(現在 East Asian Observatoryが山麓施設として使用)などが候補地になっています。

(4) 米国国立科学財団(NSF)のChief Operating OfficerおよびAST部門長らが出 席し、以下の項目が説明されました。

  • NSFの審査手続きやスケジュールについて説明があり、US-ELTプログラムを最 終設計段階に移行するために必要なFacilities Readiness Panel(FRP)審査が 10月26-27日に実施され、TMTとGMTで1日ずつ審査されること。
  • TMTの建設期および運用期にUS-ELTプログラムをTIOの組織の中でどのように 位置付けるか等のガバナンスモデルについてTIOと協議するため、NSF内部に ワーキンググループが設置されたこと。
  • 米国の2023年度予算から$6.5MがDevelopment&Design Stage Fundingとして 措置されたこと。
  • ハワイにおける建設地の環境影響評価(EIS)等の手続きでは、NSFが天文学を 長期的に支援しコミュニティと協力するために、先住民コミュニティと関係を 構築するCommunity Liaisonと契約を結んだ他、EIS手続きを進めるために業者 とも契約を結んだこと。

(5) NSF関係者も出席している場でのパートナー報告として、カナダとインドか ら担当箇所(補償光学装置、ドーム、主鏡支持機構、主鏡センサー、観測装置) についての進捗報告がありました。

日本からは来年度概算要求、期末評価、ロードマップ申請の状況を報告しまし た。特に、追加分担金のための予算を得るには、米国2024年度の開発予算措置、 建設予算MREFCやハワイでのプロセスについてのスケジュールが NSFから示され る必要があること、他のTIOメンバーからも追加分担金が支払われることが必要 であることを訴えました。また、若手の研究者と技術者が企画してパサデナで開 催されたワークショップ(TMT-ACCESS)について報告しました。

(6) カルテクのT. Soifer評議員から、カルテクサブミリ波天文台のマウナケア からの撤去作業について報告があり、アンテナ本体の解体が完了したこと、冬 季に入ったためドームの解体は2024年春から再開すること、重機を山頂に上げ る際には、TMT建設と誤解されないように、事前に関係者と調整し透明性を もって活動していることが報告されました。

(7) ハワイ大学 Center for Maunakea StewardshipのG. Chun所長とハワイ大学 天文学研究所のD. Simons所長より、マウナケア新管理組織(MKSOA)への円滑な 移行に向けた協議や予定について報告がありました。また、ホクケア望遠鏡の 撤去予定等が報告されました。

ハワイ大学に新たに設置される工学部教員(ヒロ校とマノア校に5名ずつ)の採用 について、10月から公募が開始される見込みであり、マウナケア天文台群(MKOs) に協力を求めていることも報告されました。

また、8月にグリーン州知事とMKSOAメンバーがマウナケアを視察したこと、州 下院財務委員会、州上院議員、州上院歳入委員会、ハワイ大学工学部とUH Foundationのマウナケア視察が予定されていることも報告されました。

(8) TIO科学諮問委員会(SAC)の活動について、秋山SAC委員長が下のように報告 しました。

  • ELT-JWSTサイエンスワークショップをシリーズで開催し、1回目を12月11-15日 にUCLAで開催すること。また、2回目は来年6月3-7日に東北大学で開催すること。
  • NSFの最終設計審査(FDR)に向けて、Detailed Science Case (DSC)の更新版を 来年8月を目処に公開すべく、ISDTs(International Science Development Teams :TMT科学検討チーム)メンバーが作業を進めていること。
  • DSCの更新に合わせ、対面でTMTサイエンスフォーラムを再開する計画がある こと。

(9) TIO弁護士のR. Shinyama弁護士から、下の項目が説明されました。

  • 保全地区利用許可(CDUP)の条件4に関するハワイ州土地天然資源委員会(BLNR) への訴え(TMTは2019年に建設を開始したと見なせるか)について、11月7日に BLNRのヒアリングが行われること。
  • NPDESの許可再申請 (水質浄化法に基づく排水に関する許可)の進捗状況

[3] 報告: TIO SAC (6/16、10/17)

TIO科学諮問委員会(SAC)が6月16日と10月17日(JST)にオンラインで開催され、 主に次の4つの議題について報告と議論がありました。

(1) ELT-JWSTサイエンスワークショップ

  • シリーズで開催し、1回目を12月11-15日にUCLAで開催します。最終日の15日に UCLAでSAC会議を対面+Zoomで開催します。
  • 2回目は来年6月3-7日に東北大学の片平さくらホールで開催します。Narae Hwang氏(KASI)と田中雅臣氏(東北大学)をSOCのco-chairsとしてSOCメンバーの 選出を始めています。

(2) DSC Document

  • ISDTsの各グループから指名された編集者を中心に各章の更新が進められてい ます。
  • 当初予定より遅れていますが、NSFのFDRに必要であることから、2024年8月に 更新版を公開する予定です。

(3) TMT Science Forum

  • DSCの更新のまとめと、ISDTsメンバーの対面での議論の機会としてScience Forumを再開します。
  • (1)のワークショップの日程を考慮し、2024年11-12月頃開催のスケジュール が検討されています。

(4) 第一期観測装置の進捗として、TIOの装置グループリーダーのD. Andersen氏から下のように報告されました。

  • IRIS
    • IRISの設計を活かしたKeckの面分光装置Ligerの開発予算が一部措置されまし た。
    • 近赤外検出器HAWAII-4RGの10um/pixelから15um/pixelへの設計変更が完了し ました。
  • WFOS
    マルチスリット機構について、スリットマスクを交換する方式とConfigurable Slit Unit(Keck MOSFIREと同じ方式)の比較検討が行なわれ、運用コストの低さ からCSU方式が支持されました。なお、斜めに傾いたスリットは不可能になりま すが、Keckの多天体分光器DEIMOSでも斜めスリットは際立った科学成果が無い ので、優先順位を下げています。
  • MODHIS
    偏光分光観測モードの導入についてサイエンス仕様を検討しています。

[4] 報告: TMT科学諮問委員会 (11/28)

今年度3回目のTMT科学諮問委員会が、11月28日にオンラインで開催されました。 プロジェクトから、国内におけるロードマップ2023への申請状況や、10月に開 催されたTIO評議員会について臼田プロジェクト長が報告しました。

TIOの SAC報告としては、秋山委員長から10月27日のSAC会合の内容と、TMT DSC の更新作業の進捗、今後のTMT Science Forum 開催に向けた議論、およびワーク ショップ"ELT Science in light of JWST"の開催について紹介されました。UCLA 開催の第1回(項目[5]参照)と、東北大学で開催予定の第2回の準備状況が報告さ れました。

現台長の任期が来年3月までとなるため、科学諮問委員会への台長からの諮問事 項に対する中間報告を行うこととし、TMTの科学運用やDSC更新、観測装置開発、 幅広い研究分野への働きかけ等の各項目の進捗状況を確認しました。

プロジェクトから公募により助成を行っている「TMT戦略基礎開発研究経費」の 成果発表の機会を設けることにし、報告会の開催や研究会での発表促進等の取 り組みが議論されました。

次回科学諮問委員会は、2月下旬に広島大学で開催することとし、談話会を開催 して近隣の教員・学生等に広く参加してもらえるよう、内容を検討しました。

[5] 報告: ELT Science in Light of JWST (12/11-12/15)

観測開始から約1年半となるJWSTの成果を受け、地上超大型望遠鏡(ELTs)でのサ イエンスを検討するワークショップシリーズの第1回(南北アメリカ地域)が開催 され、約100名が参加し多数の報告と熱心な議論が行われました。日本からも7 名参加があったほか、カリフォルニア在住の日本人研究者3名も参加しました。
ELT Science in Light of JWST

最初に、GMT、TMT、E-ELT計画とその進捗状況、およびUS-ELTプログラムからの 報告があり、続いて太陽系外惑星、宇宙論、銀河形成等のトピックスごとに講 演が行われました。太陽系外惑星と銀河形成については、レビュー報告の講演 者によるパネルディスカッションも行われ、ELTsが担うべき役割等が議論され ました。太陽系外惑星については、JWSTでは絶対的なフラックスレベル測定、 ELTsでは高分散分光による大気の組成や運動の調査、といった組み合わせへの 期待が語られました。銀河形成については、赤方偏移10を超える銀河については JWSTの中間赤外線での感度が威力を発揮する一方、宇宙再電離期を調べるには 赤方偏移10以下のやや低光度の天体を調べることも重要、といった指摘があり ました。ELTsの中・高分散分光による遠方銀河のガス運動の調査や、100pcを切 る分解能で銀河構造を描き出すことに期待が寄せられます。

第2回は2024年6月に東北大学で開催されます。国内から多くの参加で盛り上げ ていただきたいと思います。

[7] 今後の予定 (諸会議、イベント、講演など)

2024/1/23-1/25 すばるユーザーズミーティング
2024/2/27 TMT科学諮問委員会@広島大学
2024/3/2 品川区立五反田文化センター プラネタリウム 天文講演会

No.802023年10月5日

  • [1] 報告: TIO評議員会 (8/30-9/1)
  • [2] 報告: TMT Access (9/11-9/15)
  • [3] 報告: TMT科学諮問委員会 (9/19)
  • [4] 報告: 日本学術会議「未来の学術振興構想(2023年版)」にTMTが掲載
  • [5] お知らせ: ELT Science in Light of JWST
  • [6] お知らせ: 三鷹・星と宇宙の日
  • [7] 報告 (その他)
  • [8] 今後の予定 (諸会議、イベント、講演など)

[1] 報告: TIO評議員会 (8/30-9/1)

2023年8月30-9月1日(日本時間)にTIO評議員会がオンラインで開催されました。 今回の評議員会も常田台長が評議員会共同議長として議事進行を行いました。

(1) 米国国立科学財団 (NSF) 数学・物理学局のSean Jones氏 (NSF Assistant Director)、Tie Luo氏 (Deputy Assistant Director)、天文学部門のChris Smith氏 (Interim Division Director)、James Neff 氏(Deputy Division Director)ら7名が参加し、NSFの予算要求の手続きやスケジュール、政府・議会 への働きかけ等について、報告がありました。建設地ハワイのプロセスとして は、先住民を含む地元コミュニティとの関係を構築する調整者 (Community liaison) を9月中に雇用予定であることや、環境影響評価書案(Draft EIS)の 作成にむけた進捗について報告がありました。
(付記) 9月にNSFからTIOに設計・開発段階への予算が措置されました。

(2) カルテクのSoifer評議員から、カルテクサブミリ波天文台のマウナケアか らの撤去作業について、主鏡パネル、副鏡支持は分解・撤去され、9月に大型 クレーンで望遠鏡本体を撤去予定、ドームおよび基礎構造の撤去は、冬季の作 業を避けるため、2024年春に実施することが報告されました。

(3) ハワイ大学 Center for Maunakea Stewardshipの G.Chun所長とハワイ大 学天文学研究所の D.Simons所長より、マウナケア新管理組織への円滑な移行に 向けた協議や予定について報告がありました。また、ハワイ大学(ヒロ)では、 新組織 Space Sciences Initiative (SSI)を設立し、ハワイでの天文学と航空 宇宙工学に関する装置開発をめざす構想が説明されました。まずは、ヒロの天 文学研究所(IfA)でエンジニアを雇用し、地元で工学、技術に関する教育や雇 用、協力の機会を増やす計画です。

ハワイ州の高校生を対象としたMaunakea Scholarsに関する報告もありました。 このプログラムでは、国立天文台ハワイ観測所をはじめとするマウナケアやハ レアカラの観測所と協力して、高校生が最先端の望遠鏡を使って研究課題に取 り組み、さらに天体観測を高度な航海術に発展させた先住民の文化も学ぶこと ができます。2017年に開始して以降、これまで千人を超える生徒が参加し、そ の中にはハワイ大学などの大学や大学院で天文学を専攻している人もいるとの ことで、次世代の天文学を担う研究者や技術者がハワイでも育ってきているこ とを喜ばしく思います。

(4) 秋山TIO科学諮問委員会(SAC)委員長がSACの活動として、TMT等とジェイム ズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による科学検討ワークショップを北米、アジア、ヨー ロッパで開催する計画、詳細科学研究報告書(DSC)改訂の活動、系外惑星研究 のロードマップ検討(検討グループ長は東京大学の成田教授)について報告しま した。

(5) NSFの参加に伴い明確にする必要がある課題の一つである、現メンバー間 の観測時間配分を検討するにあたり、現在の合意書の規定を原則としつつ、現 物貢献評価額の見直し方法について議論を行いました。

(6) NSF関係者も出席している場でのパートナー報告として、日本からは、下の ように報告しました。

  • 2020年度以降、自然科学研究機構・国立天文台として現物貢献の予算を最小 化しつつ、マスタースケジュールに遅れないよう製造に向けた準備を実施して いること
  • 日本の予算要求には、NSF手続きの進展、ハワイ状況の改善等が必要である こと

[2] 報告: TMT-ACCESS (9/11-9/15)

TMTを用いた新しいサイエンスケースの創出を目指すワークショップシリーズ (TMT-ACCESS)の第1回ワークショップが9月11日~15日に開催されました。若手 研究者と技術者を中心に30名程度がTIOのオフィスに集まり、分野横断型のグ ループディスカッションや、TIOやカリフォルニア工科大学、ESOの方の講演、 分野別のレビュートークやパネルディスカッションを通して、TMTの新たなサ イエンスケースを幅広く検討しました。

本ワークショップは、国立天文台、TMT科学諮問委員会、TIO、SUPER-IRNET (学振・研究拠点形成事業) の協力の元、天文台内外の研究者・技術者の8名か らなる世話人グループが立案と運営を行いました。詳しくはTMTプロジェクト ウェブサイトをご覧ください。
https://tmt.nao.ac.jp/blog/1781

[3] 報告: TMT科学諮問委員会(9/19)

今年度2回目のTMT科学諮問委員会 が、9月19日午前に京都大学で開催されまし た。

(1) SAC報告では、TMT Detailed Science Caseの進捗と、ELTs-JWST workshop (※[4])について秋山委員長が紹介しました。

(2) 9月に開催されたTMT-ACCESSについて、世話人の鵜山太智さんよりご報告 をいただきました(※[2])。

(3) 川端弘治さん(広島大学)を中心に、TMT戦略基礎開発研究経費の成果発表 について検討がありました。

午後には、TMTの談話会とサイエンス情報交換会が行われました。談話会では、 TMTの進捗についてTMTプロジェクトの青木が紹介した後、突発天体の研究に ついて京都大学の前田啓一さんに講演いただきました。サイエンス情報交換会 では、京都大学の 上田佳宏さん、植松亮祐さん、野上大作さん、有松亘さん、 東京大学の土居守さんから話題提供をいただきました。超新星爆発、高速電波 バースト、恒星フレア、掩蔽現象など、時間軸天文学の様々な話題や超大質量 ブラックホールに関わる観測提案、さらに次世代X線衛星計画とのシナジーが 議論されました。

[4] 報告: 日本学術会議「未来の学術振興構想 (2023年版)」にTMTが掲載

日本学術会議「未来の学術振興構想(2023年版)」において「30m光学赤外線望 遠鏡TMTによる天文学・宇宙物理学の革新と太陽系外惑星における生命の探求」 が「グランドビジョン⑱: 宇宙における天体と生命の誕生・共進化の解明」の No.161として掲載されました。ビジョンの詳細については、日本学術会議の ウェブページに公開されていますので、以下のリンクをご参照ください。
未来の学術振興構想(2023年版)
No.161 グランドビジョン⑱

学術全体にわたる幅広い検討を行い、本構想をとりまとめられた日本学術会議 関係者に敬意を表します。

[5] お知らせ: ELT Science in Light of JWST

TMTやGMTなどの次世代の超大型望遠鏡による2030年代のサイエンスを議論する 研究会 "The scientific landscape for Extremely Large Telescopes in light of JWST. Part I. Americas" が2023年12月11日-15日に米国カリフォル ニア大学ロサンゼルス校において開催されます。JWSTによる最新の観測結果を 踏まえ、TMTを含む2030年代のELT時代に推進されるサイエンス、搭載される観 測装置、観測所の科学運用、およびユーザーサービスについて、観測・理論・ 装置開発の研究者が一堂に会して議論します。直前参加登録の締め切りは11月 30日です。
ELT Science in Light of JWST

なお、同テーマの研究会がアメリカに続いて、アジア、ヨーロッパでも開催さ れ、アジアの回は2024年の6月に仙台で開催される予定です。

[6] お知らせ: 三鷹・星と宇宙の日 2023

今年の国立天文台三鷹キャンパスの特別公開「三鷹・星と宇宙の日 2023」は、 現地開催をメインに10月28日に開催されます。TMTプロジェクトは、分割鏡試 作品(実物大)の展示解説と、お子さまも楽しめるクイズ企画を展示室ロビーで 行います。現地の企画は、事前申込制ですが、メイン講演会はオンライン配信 もされます。詳しくは、国立天文台の特設サイトをご覧ください。
三鷹・星と宇宙の日 2023 特設サイト

[8] 今後の予定 (諸会議、イベント、講演など)

10/17 TIO SAC
10/28 三鷹・星と宇宙の日 2023
12/11-12/15 ELT Science in Light of JWST

No.792023年7月5日

  • [1] お知らせ: TMT サイエンスワークショップ(第1回 TMT-ACCESS)
  • [2] 報告: TIO評議員会 (5/23-5/25:米国時間)
  • [3] 報告: TMT科学諮問委員会 (3/20)
  • [4] 報告: TMT計画についての研究者コミュニティ向け説明会(5/17)
  • [5] 報告: TMT科学諮問委員会 (6/13)
  • [6] 報告: 柳文部科学事務次官が、国立天文台三鷹キャンパスを視察(6/27)
  • [7] 報告: 戦略基礎開発経費2023年度採択結果
  • [8] お知らせ: APRIM 2023
  • [9] 報告: その他
  • [10] 今後の予定 (諸会議、イベント、講演など)

[1] お知らせ: TMT サイエンスワークショップ(第1回 TMT-ACCESS)

日本国内のTMT科学検討を強化し、新しいサイエンスケースを創造するために、ディスカッションに重点を置いた分野横断型のサイエンスワークショップシリーズ「TMT-ACCESS」(TMT eArly Career Centered, Engineers-Scientists Synergy) が今秋に始動します。キックオフとなる1回目のワークショップは、9月11~15日に米国・パサデナのTIO オフィスにて対面で開催されます。White Paperにはまだないような新しいTMTサイエンスケースの創造を目指し、ラボツアー、TIO職員等によるTMTの性能や装置についての講義、TMT観測シミュレーターを用いた第一期観測装置の感度計算ハンズオンセッションも交えながら、議論を行う予定です。研究分野、手法、観測波長を問わず、TMTを利用した研究を行いたい研究者からの参加を期待します。特に、若手研究者の参加を強く推奨します。詳しくはTMT-ACCESSのウェブサイトをご覧ください。

[2] 報告: TIO評議員会 (5/23-5/25:米国時間)

2023年5月23-25日(米国時間)にTIO評議員会がカリフォルニア州パサデナのTIOオフィスで開催されました。現地開催は2020年2月以来です。今回の評議員会も常田台長が評議員会副議長として議事進行を行いました。

初日朝には、モンロビアにあるTIOラボを視察し、主鏡セル(日立造船製作)、主鏡、主鏡支持機構、主鏡アクチュエータ・センサー、WFOS用可動型スリット等について詳細な説明を受け、活発に意見を交換しました。また、先日ご逝去されたGordon Moore氏のTMT計画に対する貢献に感謝し、TIOオフィスのBoard Roomを同氏夫妻の名前からGordon and Betty Moore Boardroomと名付けるセレモニーも行いました。評議員一同が同氏の科学技術の発展への偉大な功績に敬意を表し、TMT実現に向けての決意を新たにしました。

(1) 評議員の交代

  • カリフォルニア工科大学(カルテク): Jonas Zmuidzinas氏の後任として、カルテクの光学赤外線望遠鏡を統括するCaltech Optical Observatoriesの所長のChris Martin氏が評議員に就任しました。
  • カナダ: カナダ天文学大学連合(ACURA)のExecutive DirectorであるDon Brooks氏がACURAを退職することになり、評議員を退任しました。

(2) TIOのLiuプロジェクトマネージャーから、プロジェクトの技術的な進捗(例:主鏡製作、第一期観測装置の設計等)とハワイにおける対話や学習支援活動等について報告がありました。

(3) カルテクのSoifer評議員から、カルテクサブミリ波天文台のマウナケアからの撤去作業は搬送方法に変更が必要となり工程に遅れがあるが、作業は秋には終了する予定であり、迅速に作業を進めていく意向が示されました。なお、アンテナ本体はチリに搬送されます。

(4) ハワイ大学 Center of Maunakea StewardshipのG. Chun所長とハワイ大学天文学研究所のD. Simons所長より、マウナケア新管理組織への円滑な移行に向けた協議や予定について報告がありました。また、ホクケア望遠鏡について年内に撤去する予定等が報告されました。

(5) 秋山TIO科学諮問委員会(SAC)委員長がSACの活動として、研究者コミュニティ向けに観測装置計画等を紹介するウェビナーの開催、国際的なTMT科学検討チームメンバーが新たに募集されたこと、TMT等とジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による科学検討ワークショップを北米、アジア、ヨーロッパで開催する計画を報告しました。

(6) 米国国立科学財団(NSF)数学・物理学局天文学部門のRizzi Project Director、米国天文学研究大学連合のVice PresidentのPuxley氏およびEisen氏から、NSFの予算要求の手続きやスケジュール、政府・議会への働きかけ等について、報告がありました。

(7) NSFの参加に伴い明確にする必要がある課題(観測時間配分とTIO資金計画)について、引き続き評議員会として議論を行いました。現メンバーの間の観測時間配分を検討する上で、現在の合意書の規定を原則とし、現物貢献評価額の中間評価を実施すること、NSFの観測時間配分については引き続きTIOがNSFと協議を継続することが承認されました。

(8) NSF関係者も出席している場でのパートナー報告として、日本からは

  • 今後の概算要求に必要とされるTMT計画の進捗の要件(ハワイ、NSF等)とタイムライン
  • 文部科学省から「学術研究の大型プロジェクトの推進に関する基本構想」(ロードマップ2023)の公募のスケジュールと手続き
について説明し、日本の予算要求には、NSF手続きの進展、ハワイ状況の改善等が必要であることを報告しました。

[3] 報告: TMT科学諮問委員会 (3/20)

2022年度最後のTMT科学諮問委員会は、東京大学本郷キャンパスで行われました。

(1) カーネギー研究所の百瀬莉恵子さんより、若手主導のTMTワークショップの提案がありました。TMT科学検討を介して国内研究の機運を盛り上げ、異分野研究者・装置開発者・エンジニア間の交流促進と、若手を中心としたTMT White Paperの作成を目的としています。本委員会もワークショップシリーズの開催に賛同し、パイロット企画やシリーズ化する際のテーマについて議論しました(お知らせ[1]参照)。

(2) 2023年度のTMT戦略基礎開発研究経費の募集について、審査基準の一部見直しを行った後に承認しました。(報告[7]参照)

本委員会の後に、東京大学のスタッフと学生を交えて、談話会とサイエンス情報交換会を開催しました。談話会では、TMTプロジェクトの青木が「TMTの進捗」について、東京大学の田村元秀さんが「Exoplanet Observations with TMT: Expectations」についてお話ししました。サイエンス情報交換会では、秋山委員長、西山正吾さんがそれぞれ「TMTで展開されるサイエンス」と「銀河系中心」についてお話した後、自由討論が行われました。

[4] 報告: TMT計画についての研究者コミュニティ向け説明会(5/17)

前回のコミュニティ向け説明会(2022年6月)以降、TMTで重要なマイルストーンがいくつかあったため、それらを広く研究者コミュニティで共有し、意見交換をするための説明会が5月17日(水)にオンラインで開催されました。ハワイの状況、望遠鏡本体審査会、NSF PDR等の進捗と今後の予定、TMT戦略基礎開発経費、科学諮問委員会の報告等が行われました。

[5] 報告: TMT科学諮問委員会 (6/13)

2023年度最初のTMT科学諮問委員会は、オンラインで6月13日に開催されました。

(1) 2023年度TMT戦略基礎開発研究経費の審査結果について審査委員より説明があり、本委員会で承認しました。本経費の裾野を広げることの重要性や、昨年度に作成した「TMT次期装置実現に向けたロードマップ」と照らし合わした議論がありました。

(2) TMT-ACCESS(お知らせ[1]参照)の準備状況についての説明がありました。

次回のTMT科学諮問委員会は京都大学で開催予定です。委員会後には現地でサイエンス情報交換会を行うことを検討しています。

[6] 報告: 柳文部科学事務次官が、国立天文台三鷹キャンパスを視察(6/27)

柳文部科学事務次官が6月27日に国立天文台三鷹キャンパスを訪問されました。国立天文台の事業の概要や国立天文台が日本の天文学分野で果たす役割について常田台長らから説明を受け、ハワイに建設計画中の超大型望遠鏡TMT等の大型国際共同研究における国立天文台のこれまでの貢献や今後の進め方等について、活発に意見交換をされました。
https://tmt.nao.ac.jp/info/1755

[7] 報告: 戦略基礎開発経費採択結果

将来のTMT観測装置の実現に向け、日本が装置開発でも重要な貢献を果たせるよう、プロジェクトではTMT戦略基礎開発研究経費を用意し、大学等の研究者が独自性の高いアイデアや技術を活かして基礎開発を実施することを支援しています。今年度は4月にこの経費への公募を行いました。

科学諮問委員会のメンバーと科学コミュニティからの外部審査員による審査の結果、5件の計画が採択されました。採択された計画については、後日TMTプロジェクトウェブサイトで公表する予定です。

[8] お知らせ: APRIM 2023

8月7日から11日にかけて福島県郡山市で開催される、国際天文学連合アジア太平洋地域会議(APRIM)に国立天文台がブースを出展します。国際連携室、ハワイ観測所、アルマプロジェクト、TMTプロジェクトが合同で展示を行いますので、APRIMに参加される方は、ぜひブースをご訪問ください。アジア太平洋地域の天文学者が集まるAPRIMは、IAUが主催する最大規模の地域会議です。前回(2020年)はコロナ禍で中止となったため、6年ぶりの開催で、日本で開催されるのは21年ぶりになります。

[10] 今後の予定 (諸会議、イベント、講演など)

8/7-8/11 APRIM 2023
9/11-9/15 TMTサイエンスワークショップ: 第1回 TMT-ACCESS
9/19 TMT科学諮問委員会@京都大学

No.782023年3月30日

  • [1] 報告: 望遠鏡本体PRR2/3 (2/16-2/17)
  • [2] 報告: TIO評議員会 (2/22-2/24)
  • [3] 報告: TIO SAC (2/8)
  • [4] 報告: TMT科学諮問委員会 (12/22)
  • [5] お知らせ: OPIE2023
  • [6] お知らせ: JpGU2023
  • [7] 報告: その他
  • [8] 今後の予定 (諸会議、イベント、講演など)

[1] 報告: 望遠鏡本体PRR2/3 (2/16-2/17)

全6回に渡って予定されているTMT望遠鏡本体の製造前準備審査会(Production Readiness Review、PRR)のうち、2回目および3回目の審査会(PRR2、PRR3)が2月16-17日(JST)に開催され、合格となりました。PRRはTMT国際天文台(TIO)が実施するもので、対象となる部位の製造図面、インターフェース、品質や安全面などの検証項目を審査し、合格すると対象部の製造開始が認められるものです。今回のPRRでは、方位軸・高度軸で回転する主要な可動部機械構造が審査対象となりました。

コロナ禍により長らくオンライン会議が続いておりましたが、PRR2、3では久しぶりの現地開催(オンライン併用)となりました。多くの審査員とTIO職員が来日し、製造図面や製造工程の審査、要求仕様・インターフェイス仕様の検証などが対面で集中して行われました。今後、審査会で指摘を受けた事項の確認を行った後、いよいよ材料調達、加工・製造へと進む準備が整うことになります。また、望遠鏡本体に付帯する設備や制御機器などを対象とした残りのPRRが数年のうちに予定されています。

[2] 報告: TIO評議員会 (2/22-2/24)

2023年2月22-24日(JST)にTIO評議員会がオンラインで開催されました。今回の評議員会も常田台長が評議員会副議長として議事進行を行いました。

(1) 米国天文学研究大学連合(Association of Universities for Research in Astronomy、AURA)のPuxley副総裁および米国科学財団(NSF)国立光赤外線天文学研究所 (NOIRLab)のMcCarthy所長から次の報告と説明がありました。

  • TMT計画は昨年12月にNSFの大型施設建設予算(MREFC)の審査対象となり、基本設計審査(PDR)での高い評価から、最終設計段階に入る見通しである。
  • NOIRLabは国際パートナーと連携し、Gemini望遠鏡での経験を活かした観測者サポートシステムをUS-ELTプログラムのために設計している。
  • 2023年には、5月、8月、11月に米国科学委員会(National Science Board: NSB)の会合が予定されており、TMT計画の設計段階の開発予算の承認やMREFCを予算案に含めることの承認など、重要な動きがある。

(2) NSF数学・物理学局(MPS)天文学部門(AST)のFischer部門長から、NSF PDRの正式報告書が出され次第、最終設計段階に向けたNSF内部の手続きを開始することが説明されました。

(3) TIOのLiuプロジェクトマネージャーがハワイにおける対話や学習支援活動等について報告しました。

(4) ハワイ大学Center of Maunakea StewardshipのG. Chun所長と ハワイ大学天文学研究所のD. Simons所長より、マウナケア管理組織(MKSOA)への移行に関する今年の課題として、法整備等の案件とリース契約や許可についてのプロセスを定めることが挙げられました。

(5) Komeiji MKSOA委員長が参加され、次のように報告されました。

  • 天文学支持が州の方針である。
  • その前提として、地元との連携、適切なマウナケアの管理、天文学の枠組みが必要であり、これまでに開発されていない土地の利用制限や望遠鏡台数の制限を考える必要がある。
  • MKSOAの2つの諮問委員会(advisory groups)として、ハワイ先住民の意見を広範に聞くための委員会と天文学に関する委員会を考えている。
  • 現在はMKSOAの体制確立と運用細則等の作成等に取り組んでいる。
  • 各天文台のリース延長の議論や古い天文台の撤去の決定をいつから行うか等のタイムラインの確立が課題である。
  • ハワイ先住民が社会経済的に不公平な状況にあることに疑問の余地はない。同時に、州の法律に則り、全ての手続きを済ませたにもかかわらず、TMTが建設できない、それが公平と言えるのかという問題もある。他の人はこの不公平性を理解していないが、私は理解している。

(6) NSFの参加に向けて明確にする必要がある課題(NSFの観測時間配分とTIO資金計画)について、評議員会としての方針を議論し、メンバー会議への提案を決めました。

(7) 秋山TIO科学諮問委員会(SAC)委員長がSACの活動について報告しました。(報告[3]参照)

(8) パートナー報告として、日本は次の事項を報告しました。

  • 今後の概算要求に必要とされるTMT計画の進捗の要件(ハワイ、NSF等)とタイムライン。
  • 2023年2月に望遠鏡本体の製造前審査が実施され、高い評価をえて合格した。(報告[1]参照)

[3] 報告: TIO SAC (2/8)

TIO科学諮問委員会(SAC)が2月8日(JST)にオンラインで開催され、主に次の4つの議題について報告と議論がありました。

(1) NSFのPDRについて、審査員から非常に高い評価を得ていることがTIOから報告されました。

(2) 2024年に予定されているNSFの最終設計審査に向けて、「TMT詳細サイエンス検討書」(DSC)の改訂を進める必要があります。改訂のスケジュール案についてTIOから説明がありました。また、TMTに対する研究者の関心をあらためて高める必要があり、

  • 国際的な研究者コミュニティ向けのウェビナーの開催
  • 国際的なTMT科学検討チーム(ISDTs)メンバーを新たに募集し、科学研究検討を活性化する
といった活動について報告と議論がありました。

(3) TMT等の超大型望遠鏡とジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)による科学検討ワークショップの計画について報告と議論がありました。

(4) AURAおよびNOIRLabにおけるUS-ELTプログラムの進捗がNOIRLabのDickinson教授から報告されました。

[4] 報告: TMT科学諮問委員会 (12/22)

第III期(2022年9月1日~2024年8月31日)第2回TMT科学諮問委員会が2022年12月22日に開催されました。初めに、臼田TMTプロジェクト長より米国連邦予算投入に向けたプロセスの進展について説明がありました。NSFによる1回目のPDRで、日本が担当する望遠鏡等を含む技術、TIOの新たな体制によるハワイでのアウトリーチ活動が非常に高く評価され、TMTは申し分なく最終設計段階に進みうると審査委員長が明言したことが報告されました。次に、TIO科学諮問委員会の進捗として、12月20日に研究者向けウェビナーが開催され、TMTの現状説明およびISDTの新規メンバー募集がアナウンスされたことが秋山委員長から報告されました。続いて、常田国立天文台長による諮問事項の説明および国立天文台におけるTMTの状況説明があり、最後に国内研究会の開催および大学でのTMT科学諮問委員会の開催について伊王野TMTプロジェクト准教授が説明しました。

[5] お知らせ: 宇宙・天文光学EXPO 2023 (4/19-4/21)

4月19日(水)-21日(金)にパシフィコ横浜で開催される宇宙・天文光学EXPOに、国立天文台のブースを出展します。今年は、TMTに加えて、重力波プロジェクト、水沢VLBI観測所、そして、産業連携室の展示を行います。特別セミナー「国立天文台を活用する研究者が語る天文コース」では、「ブラックホール」をテーマに、3名の講師がお話しします。現地会場のみでの開催ではありますが、ご訪問・ご参加を検討いただければ幸いです。事前登録の上、ご来場ください。
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特別セミナーの詳細と申込

[6] お知らせ: 日本地球惑星科学連合大会 2023 (5/21-5/26)

日本地球惑星科学連合大会が、5/21-5/26に幕張メッセで開催されます。TMTプロジェクトは、アルマ望遠鏡と合同でブースを出す予定です。現地ブースに加え、オンラインブースもありますので、現地に来られる方も、そうでない方も、TMT/アルマブースにお立ち寄りいただけると幸いです。
日本地球惑星科学連合大会 2023

[7] 報告: その他

次の報告については、TMTプロジェクトウェブサイトをご覧ください。

[8] 今後の予定 (諸会議、イベント、講演など)

4/19-4/21 OPIE 宇宙・天文光学EXPO 2023
5/21-5/26 日本地球惑星科学連合2023年大会