TMTブログ

宇宙・天文光学EXPO 2023

投稿者:TMTプロジェクト

4/19(水)~4/21(金)に、パシフィコ横浜で OPIE 宇宙・天文光学EXPOが開催されました。来場者は昨年を大きく上回り、3日間で13000人以上の方にご来場いただきました。今年は海外出展ブースも増えており、海外からの来場者も見受けられました。

国立天文台のブースでは、TMTに加えて、水沢VLBI観測所と重力波プロジェクト推進室のブラックホール研究の紹介、そして、宇宙と社会をつなぐ産業連携室の取り組みについて展示を行いました。

4/21(金)には、「国立天文台を活用する研究者が語る天文コース」の講演が行われ、TMTに関連した話題としては、「TMTが切り拓く超巨大ブラックホール研究の最前線」というテーマで、国立天文台 アルマプロジェクトの泉拓磨助教がお話しました。

先の時間に講演した、東京エレクトロン テクノロジーソリューションズ株式会社 田崎文得さん「 EHTで撮影したブラックホール・シャドウ」、国立天文台 重力波プロジェクト 麻生洋一准教授「先端光学計測技術で探る光では見えない宇宙の姿: 重力波天文学」のお二方のテーマに関連し、ブラックホールと銀河の「共進化」について解説し、広域探査能力に優れた「すばる望遠鏡」と、遠方宇宙の銀河観測に威力を発揮する「アルマ望遠鏡」の連携により観測された、初期宇宙での銀河合体や銀河風などの観測成果を紹介していました。さらに、「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」(JWST)の観測も組み合わせることで、史上初の初期宇宙ブラックホールの母銀河の直接検出に成功した観測成果を紹介し、銀河構造やブラックホール質量の測定など、今後の研究について語りました。

現状のJWSTの解像度では、初期宇宙にある銀河の構造までを調べることはできず、こうした研究成果を深堀りするために、「高感度・高解像度」が特徴であるTMTが必要とされています。今後、JWSTの約5倍という圧倒的な解像度を持つTMTが他の望遠鏡とも連携しながら観測を行うことで、私たちの宇宙への理解を深める、革新的な成果が得られると期待されています。

昨年と同様、講演は対面形式で行われ、皆さん関心が強く、質問もあがっていました。

昨年と同様、講演は対面形式で行われました。皆さん関心が強く、質問もあがっていました。

ご来場くださった皆様、ありがとうございました。イベントを通じ、多くの方々と交流できたことを幸せに思います。

5/21(日)からは 日本地球惑星科学連合2023年大会 (幕張メッセ)に出展しますので、こちらのブースにも立ち寄っていただければありがたいです。

ブースでは、TMT展示模型(左)に足を止めてくださったり、重力波望遠鏡を説明するためのマイケルソン干渉計の展示(右)で質問してくださる方もいました。

ブースでは、TMT模型(左)に足を止めてくださったり、重力波望遠鏡を説明するためのマイケルソン干渉計の展示(右)で質問してくださる方もいました。

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