2014年

No.422014年12月26日

  • [1] 起工式報告
  • [2] インドがTIOの正式メンバーに
  • [3] 第二期寄付金銘板設置
  • [4] お知らせ:NHKラジオでTMT講演会(1/18)
  • [5] お知らせ:天文月報でTMT特集
  • [6] お知らせ:国立天文台ニュースのTMT関連記事
  • [7] お知らせ:ISDTメンバー募集 (1/16〆切)
  • [8] 報告:TIO SAC (10/1)
  • [9] 報告:TIOボード会議(10/8-9)
  • [10] 報告:SHSレビュー (11/18-20)
  • [11] 報告:すばる望遠鏡公開講演会(11/16)
  • [12] 報告:その他 広報活動
  • [13] 今後の予定(諸会議、イベント、講演など)

[1]起工式報告

10月7日に起工式が行われました。当日はマウナケアでの望遠鏡建設に反対する抗議者の 妨害があり、ライブ中継など予定されていたとおりに行うことはできませんでしたが、 建設地でのお清めと安全祈願の儀式は行われ、山麓の祝賀会会場で来賓の祝辞を得て、 一連の起工式行事を完了しました。TMT国際天文台は、建設に関する全ての法的手続きを 完了しており、今後は、環境保護と地元の文化への敬意を払いつつ、予定通りに望遠鏡 建設を進めて参ります。

起工式の詳細については、国立天文台ニュース11月号でも紹介されておりますので、 ご興味のある方はご覧下さい。
http://www.nao.ac.jp/contents/naoj-news/data/nao_news_0256.pdf

[2]インドがTIOの正式メンバーに

12月2日にはインドがTMT国際天文台の正式メンバーとなりました。今後、インドはTMT計画に 対して10%の貢献をし、それに応じたTMTの観測時間をインドの科学者が得ることになります。 詳しくは TMT推進室ウェブサイトをご覧下さい。
http://tmt.nao.ac.jp/info/344

[3]第二期寄付金銘板設置

10月に第二期(2013年4月1日~12月31日)にご寄付いただいた方の銘板を、ハワイ観測所山麓施設へ設置しました。多くの方々からTMTへの応援を頂き、深く感謝いたします。

現在募集中の第3期寄付金は12月31日で終了しますが、来年1月1日から第4期の寄付金募集が始まります。引き続き、皆様からの応援を心からお待ちしております。

[4]お知らせ:NHKラジオでTMT講演会(1/18)

来年 1月18日の21:00からNHKラジオ第二の文化講演会でTMT講演会が放送されます。 これは、2014年10月25日の三鷹・星と宇宙の日の家正則教授の講演会を録音したものです。ラジオで聴いても分かりやすいよう工夫しておりますので、どうぞお楽しみに!

[5]お知らせ:天文月報でTMT特集

日本天文学会の月刊誌 「天文月報」の11月号からTMTの特集が組まれています。11月号 では計画全体を展望し、12月号と1月号では観測装置やTMTで目指す様々な科学成果に ついて個別に紹介した内容となっています。
天文月報について、詳しくはこちらをご覧下さい。
http://www.asj.or.jp/geppou/

[6]お知らせ:国立天文台ニュースのTMT関連記事

国立天文台の機関誌 「国立天文台ニュース」で、不定期にTMTの連載や報告記事を掲載 しています。9月号では「TMT望遠鏡の主鏡」、11月号では「TMT起工式報告」、「TMT サイエンスフォーラム2014報告」、「記者レク報告」の記事を掲載しています。 また、12月号では、TMTで目指す科学成果の1つである宇宙初代星について、TMT推進室の青木が最新の研究成果をご紹介します。
天文台ニュースは下記リンクからダウンロードできますのでぜひご覧になって下さい。
http://www.nao.ac.jp/naoj-news/2014.html

[7]お知らせ:ISDTメンバー募集 (1/16〆切)

Tennetでもお知らせしましたが、TMTプロジェクトではISDT(International Science Development Team)の新メンバーを募集しています。〆切は2015年1月16日です。 日本のInstituteに属する研究者であればどなたでも応募することができます。
応募方法、応募先など詳しくは以下のアナウンスをご覧ください。
http://www.tmt.org/about-tmt/international-science-development-teams

[8]報告:TIO SAC (10/1)

10月1日にパサデナでSAC会議(科学諮問会議)が開催されました。最初に TMT全体のプロジェクトの進捗、各パートナーの進捗などについて報告がありました。 WFOS-MOBIEについては、(1) ハンドオーバーで指摘された設計上の問題点を解決する ための検討を行い、その結果によって、(2)予算に見合う装置縮小案の検討や、 (3)装置全体の設計について他の選択肢の検討を進めることを確認しました。
同時にWFOSサイエンス検討グループを再編成しますので、興味のある方はTMT推進室に ご連絡ください。IRIS については撮像系の光学系を面分光系の前置光学系とする案が 提案され、撮像系の視野を 17"x17" -> 34"x34"として Hawaii-4RG 4枚を用いる案を 支持することにしました。

[9]報告:TIOボード会議(10/8-9)

10月8日~9日にハワイ島コナでボード会議が開催されました。
今回は、ハワイ大学がオブザーバーとして初めて参加しました。
会議の主な内容としては、以下がありました。

  1. 1) TIO監査役員及び事務責任者の任命、会計監査委員会と財政委員会の委員任命の承認
  2. 2) インド科学技術庁が参加表明したことにつき、署名など必要書類の提出を経て、正式メンバーになることを承認
  3. 3) カリフォルニア以外の米国の天文学者がTMTを利用できるようにするためのTIOとNSFの間の協力合意書の協議の進捗状況の報告
  4. 4) 2015年度からの本格建設予定について

[10]報告:SHSレビュー (11/18-20)

11月18~20日に、セグメント主鏡を交換する機構(Segment Handling System: SHS)の基本設計審査会が開催されました。定常運用時には、1日で10枚の鏡を 交換することが求められていますので、安全かつ迅速に鏡を交換するシステムを 設計することが求められています。日本が開発するSHSでは、最先端の コンプライアンス制御技術を用いることで、要求を満たせる設計になっています。 現在、プロトタイプが製作され、ダミーのセグメント鏡を用いて基本的な試験が 行われています。
外部審査員からも高い評価をいただき、SHSの基本設計に無事合格し、次の 詳細設計段階に移行しました。

[11]報告:すばる望遠鏡公開講演会(11/16)

11月16日に仙台市天文台で「すばる望遠鏡公開講演会2014」が開催されました。
先ず、ハワイ観測所所長の有本信雄さんと東北大学教授の山田亨さんが、すばる望遠鏡が 見た最新の宇宙と、TMTを用いて期待される研究について講演されました。つづいて、TMT推進室長の臼田がTMTプロジェクトについての紹介とすばる望遠鏡とTMTの連携の 重要性などについて講演しました。
当日は約200名の来場者があり、ネットワークでも多数の視聴がありました。 資料等、詳しくは国立天文台のウェブサイトに掲載されています。
https://www.nao.ac.jp/news/events/2014/20141115-naoj-lecture.html

[12]報告:その他

TMTウェブサイトでご報告した広報活動については、以下のリンクからご覧下さい。

[13]今後の予定(諸会議、イベント、講演など)

10月28日-2月22日 国立科学技術館上野本館 「ヒカリ展」
※TMT 1/150模型が展示されています。
1月9日 TIO SAC @シアトル
1月16日 18:00-18:30 「ヒカリ展」 ギャラリートーク
※すばるとTMTをテーマにお話しします
1月18日 21:00- NHKラジオ第二 TMT講演会 (文化講演会)
2月9日-10日 TIO ボード会議 @パサデナ

No.412014年9月29日

  • [1] お知らせ:三鷹星と宇宙の日(10/24-25)、今年のテーマはTMT!
  • [2] お知らせ:すばる望遠鏡公開講演会(11/16)
  • [3] お知らせ:TMT模型と分割鏡試作品の展示スケジュール
  • [4] 報告:TMT推進小委員会
  • [5] 報告:TMTフォーラムとTMTによる科学研究検討チームの活動
  • [6] 報告:宇宙・天文光学EXPOでTMT展示
  • [7] 今後の予定(諸会議、イベント、講演など)
  • [番外] 報告:家教授の講演全国行脚

[1]お知らせ:三鷹星と宇宙の日(10/24-25)、今年のテーマはTMT!

「三鷹・星と宇宙の日」は、年に一度の国立天文台三鷹キャンパスの特別公開で、 今年は10月24日から25日にかけて開催されます。今回のメインテーマは、 「宇宙のフロンティアに挑むTMT」です。TMT推進室・家正則教授による講演会を はじめとして、TMTの主鏡分割鏡の試作品と1/100サイズ模型の展示、動画上映など、TMTに関連した企画・展示が盛りだくさんです。この機会にぜひ、三鷹キャンパスに お越しになって下さい。特別公開についての詳しい案内は、9月末に国立天文台の ウェブページから公開されます。

[2]お知らせ:すばる望遠鏡公開講演会(11/16)

11月16日に仙台市天文台で開催されるすばる望遠鏡公開講演会では、すばる望遠 鏡で得られた最新の観測成果についての紹介とともに、 2020年代に到来する超 大型望遠鏡時代に向けた科学的戦略についても解説されます。講演者の一人であ る臼田知史・TMT推進室長は、すばる望遠鏡とTMTの連携に焦点をあてつつ、TMT 計画の重要性や計画の進捗についてお話しします。講演会の詳細については、国立天文台のウェブサイトをご覧下さい。
http://www.nao.ac.jp/news/notice/2014/20141115-naoj-lecture.html

[3]お知らせ:TMT模型と分割鏡試作品の展示スケジュール

TMT模型(1/100サイズ)と分割鏡試作品は、9月23日まで「宇宙博2014」で展示されました。今後は以下の日程で展示する予定です:

9月24日-10月23日 国立天文台三鷹キャンパス 展示室 (※TMT模型のみ)
10月24-25日 三鷹星と宇宙の日(国立天文台三鷹キャンパス 展示室)
10月28日-2月22日 国立科学技術館上野本館 「ヒカリ展」
http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/ueno/special/2014/hikari/

※分割鏡試作品は、宇宙博での展示後、台座を新調するために、「三鷹・星と宇宙の日」までは展示をお休みします。

[4]報告:TMT推進小委員会

TMTプロジェクトの日本における推進をめざし、光赤外線天文研究者のボトム アップの行動の必要性・TMT計画の進捗の早い段階から提言を行う必要性から、 光赤外専門委員会の下にTMT推進小委員会が設けられています。本年度は第1回目 の委員会が5/15(木)、第2回目の委員会が9/5(金)に開催されました。 TMTの装 置開発方針、運用方針、広報活動、隣接分野への展開、などが議論されていま す。議事録は随時以下のページにて公開いたします。TMTの推進に関わるご提言、ご意見のある方はお近くの委員の方にお問い合わせください。
TMT推進小委員会

[5]報告:TMTフォーラムとTMTによる科学研究検討チームの活動 

7月17-19日に、アメリカ・アリゾナ州・ツーソンで第2回TMTサイエンスフォー ラムが開催されました。TMTサイエンスフォーラムはNSF(全米科学財団)から開催 予算の提供を受け、主にTMTに関わるアメリカの研究者の裾野を拡げることを目 的に、昨年から継続して開かれているものです。アメリカのみならず、日本からの16名の参加者を含むTMTパートナーの5か国を中心に152名の天文学研究者が一 同に会し、TMTが目指す科学的成果やそのために必要な装置開発や国際協力につ いて討論を重ねました。
昨年から、TMTの科学的研究について検討する国際チーム(International Science Development Team: ISDT)が、具体的な観測計画を立案するために活動 を続けていますが、このフォーラムではその中間報告がなされ、太陽系から遠方 銀河にわたるまで実にさまざまな観測提案が発表されました。フォーラム期間中 には、各研究テーマごとに分科会に分かれ、今後の検討事項について活発に議論 がなされました。

[6]報告:宇宙・天文光学EXPOでTMT展示

少し前の話になってしまいますが、4月23-25日にパシフィコ横浜で開催された 宇宙・天文光学EXPOでは、去年の来場者数(1万2000名)を上回る、18,237名の方 が3日間で来場されました。 TMT推進室からは、TMT模型(1/100サイズ)と1/3サイ ズの主鏡材を出展し、用意したパンフレットのうち900部が配られました。25日 に行われた講演会では、臼田 知史 氏、高見 英樹 氏、田村 元秀 氏の3名が、 それぞれ TMT計画の概要、装置開発、科学成果について講演し、ほぼ満席の状態 でした。ご協力下さった皆様、ご来場下さった皆様、どうもありがとうございま した。

[7]今後の予定(諸会議、イベント、講演など)

10月1日 TIO SAC会議 @ Pasadena
10月7日 マウナケア・TMT建設地の起工式
10月8日-9日 TIOボード会議
10月17-19日 教育・普及等に関するTMT国際検討チーム会合(都内)
10月24日~10月25日 「三鷹・星と宇宙の日」(国立天文台三鷹キャンパス特別公開)
10月25日 14時30分~15時40分 「三鷹・星と宇宙の日」講演会
「30m望遠鏡TMT、いよいよ建設開始!」家正則(国立天文台、総合研究大学院大学 教授)
11月15日 国立天文台講演会・すばる望遠鏡公開講演会 2014

[番外]報告:家教授、講演に全国行脚

9月19日は、ふれあい天文学教室として、宇治市北宇治中学校へ出前授業に 行ってきました。2000年か2001年に生まれた世代の中学生が成人した頃 に、天文学はこうなっているはずという夢を語ってきました。 こども達もスライドに見入ってくれました。
山形大学でのTMT講演のあと、山形/仙台/新青森/函館/南千歳/帯広と JRを乗り着いて釧路こども遊学館で国立天文台共催イベントとして9月14日 に開催した講演会に行ってきました。人口18万の釧路市ですが年間来場者 10万人をキープしているという同館は、国内最大の館内砂場のほかこども が楽しめる体験型施設で、学芸員の皆さんの工夫と創意が感じられました。
8月24日には、広島こども科学館のプラネタリウムで講演させていただき ました。来場者は少し少なめでしたが、具体的な良い質問をたくさん戴き ました。
8月7日には福島県磐城高校と札幌日本大学高校のスーパーサイエンス ハイスクール授業を国立天文台内で合同で行いました。台内見学と4D2U 観賞もついた豪華企画でした。
7月5日と6日は一橋大学キャンパス内にある放送大学多摩学習センターで丸2日 間8時間にわたる集中講義「超大型望遠鏡による観測的宇宙論」を行いました。 定員50名のところ希望者があふれた由で部屋を変えて全国から参加された.90名 近い方々に、すばる、補償光学、遠方銀河、系外惑星、TMTなどについてたっぷ り聴いて戴きました。

No.402014年4月17日

  • [1] 2014年4月からのTMT推進室
  • [2] この間の重要事項
  • [3] 報告&お知らせ: TMT寄付者銘板掲示 & 第三期寄付金募集中
  • [4] お知らせ:宇宙・天文光学EXPOでTMT展示
  • [5] お知らせ:三鷹キャンパスでのTMT模型展示

[1]2014年4月からのTMT推進室

今年度から、推進室長を臼田知史教授が務めることになりました。
また、4月から3人が新たに推進室に加わりました。
チャップマン純子 (URA職員) 国際対応
原川紘季 (研究員) IRIS検討
田島俊之 (広報普及員) 広報普及活動
現在のTMT推進室メンバーは、ウェブページでご覧いただけます。

[2]この間の重要事項

2013年11月14日 TMT望遠鏡本体の基本設計審査に合格
http://tmt.nao.ac.jp/info

2014年
2月 TMTボード会議
~3月 TMT主鏡材量産  
http://tmt.nao.ac.jp/info
4月 TMT SAC会議
4月 TMTボード会議

その他のイベント、講演会の報告等はブログをご覧ください。
http://tmt.nao.ac.jp/blog

[3]報告&お知らせ: TMT寄付者銘板掲示 & 第三期寄付金募集中

おかげさまで第一期並びに第二期TMT寄付金募集では大変多くの方からのご支援 を頂きました。第一期寄付者(1583名、6法人)の銘板をハワイ観測所山麓施設ロ ビーにて掲示致しました。
http://tmt.nao.ac.jp/office/donation.html

第二期の銘板については準備中です。引き続き、2014年 1月1日~2014年12月31日を第三期として募集中です。(2回め、3回めのご寄付も歓迎です。銘板記載もいたします!)

[4]お知らせ:宇宙・天文光学EXPOでTMT展示

4月23-25日にパシフィコ横浜で開催される宇宙・天文光学EXPOに、TMTも出展します。TMT模型やパネル、1/3サイズの主鏡材などを展示します。
http://www.opie.jp/sao/

来場には、このページから事前登録(無料)を行ってください(登録無しだと、入場料がかかりますのでご注意ください)。

[5]お知らせ:三鷹キャンパスでのTMT模型展示

昨年製作し、文部科学省での展示を行っていたTMT模型は、現在、国立天文台 (三鷹市)の常設展示に置かれています。可動式の模型です。三鷹キャンパスに 来られた際には、ぜひ常設展示にお立ち寄りください。

なお、イベント等で貸し出される場合もあります。特に夏休み期間中は、「宇宙博」に出展予定ですので、ご了承ください。