2015年

TMT建設許可に関するハワイ州最高裁判決について(更新)

ハワイ州最高裁判所がTMT計画のための保護地区利用許可(CDUP)を無効とした12月2日の判決について、 判決の内容と、TMT建設許可に関する経緯を追加しました。

TMT建設許可に関するハワイ州最高裁判決について(12月16日更新)

TMT ISDTsメンバー募集のお知らせ

TMTプロジェクトではISDTs(International Science Development Teams)メンバーを広く募集いたします。ISDTsの目標と役割についてはTMT国際天文台(TIO)のページをご覧ください。今後のTMTの運用方針、性能、新観測装置開発方針などを決定する上で重要な役割を果たしますが、将来的な共同研究グループをボトムアップ的に構築していく上での国際的な取組みだとお考えください。

ISDTsはサイエンスカテゴリー別に9つのサブグループ(今期より新たに"Stars, stellar physics, and the interstellar medium"が創設されます)から組織され、既に日本からはコンビーナーを含む30名(TIOページの"members"の項参照)が加入しており、今年「TMT詳細サイエンス検討書」をまとめました。

応募方法、応募先など詳しくはTIOのアナウンスをご覧ください。〆切は2016年1月15日です。日本のInstituteに属する研究者であればどなたでも応募することができます。ご不明な点などありましたら、お近くのISDTメンバーか国立天文台TMT推進室 tmtjcore(at)jelt.mtk.nao.ac.jpまでお問い合わせください。皆さんの積極的なご参加をお待ちしています。

TMT建設許可に関するハワイ州最高裁判決について

ハワイ州最高裁判所は、2013年にハワイ州土地・天然資源委員会が出したTMT計画のための保護地区利用許可(建設許可)の承認手続きに対する異議申し立てを認め、許可が無効であるとの判決を2015年12月2日(現地時間)に出しました。これに対して、国立天文台の臼田知史TMT推進室長は、「ハワイ州最高裁判所の判決を尊重しながら、国立天文台TMT推進室はハワイ大学、TMT国際天文台と協力して現地での建設作業再開のためにとるべき方策を検討しています。また、ハワイの文化と科学が互いに協力し共存できるように、ひきつづき理解を得られる活動をおこないます。」と話しています。

TMT建設許可に関するハワイ州最高裁判決について

ハワイ大学、TMT建設地がマウナケアで最後の望遠鏡建設地となることを正式発表

ハワイ大学のDavid Lassner学長は、ハワイ州土地・天然資源局 Suzanne Case議長に書簡を送り、TMT計画の建設用地を、マウナケアにおける望遠鏡計画として最後の新建設地とすることを正式に明らかにしました。書簡ではまた、すでに公表されているマウナケアの既存の望遠鏡3台の撤去計画についても明言されています。

ハワイ大学、TMT建設地がマウナケアで最後の望遠鏡建設地となることを正式発表

TMT国際天文台、TMT建設地での準備作業について発表

TMT国際天文台は、ハワイ島マウナケアでの建設作業に関して、少人数の作業員が今月、工事再開準備作業のためTMT建設用地に向かい、建設車両の保守作業等を開始する予定であることを発表しました。

TMT国際天文台、TMT建設地での準備作業について発表

TMT主鏡分割鏡材の製造が100枚を突破

現在、TMT建設は、参加5カ国各地での望遠鏡の各部分の製作により進められています。日本では30メートル主鏡を構成する分割鏡の製作が順調に進んでおり、すでに100枚の鏡材が製造されました。これらの鏡材の一部はすでに表面研磨加工の工程に入っています。ヘンリー・ヤンTMT評議員会議長は、「日本の主鏡分割鏡の製造は、現在進められている重要な望遠鏡製作工程のひとつです。TMTプロジェクトは、世界の5地域で建設作業が進行している、文字通り、正真正銘の国際協力といえます。」と語っています。

TMT主鏡分割鏡材の製造が100枚を突破

メールサービス一時停止のお知らせ (11月7日-11月8日)

メンテナンスのため、以下の期間にTMT推進室のメールサービスおよびウェブサイトが停止します。この期間にTMT推進室へのメール連絡(※1)や講師派遣依頼(※2)をされる場合、メールの遅配や万一の紛失の可能性もありますので、返信がない場合は後日確認の連絡を送るくださるようお願いいたします。

停止期間:11/6 (金) 17:00 - 11/9 (月) 9:00
※ メンテナンスの進展によって時間が前後する可能性があります。
ご不便をおかけいたしますが、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

※1TMT推進室メールアドレス
※2講師派遣依頼ウェブページ

「国立天文台ニュース」に第一期観測装置WFOSの紹介記事

国立天文台で毎月発行される機関誌「国立天文台ニュース」2015年9月号に、TMTの第一期観測装置 WFOSについての記事が掲載されました。

「国立天文台ニュース」で第一期観測装置WFOSが紹介されました
国立天文台ニュース 2015年 9月号

TMTとマウナケア

マウナケアの環境保護、ハワイ文化の尊重と地域社会への貢献、次世代への教育支援のためにTMTが行っている様々な取り組みについて紹介するページ(TMTとマウナケア)を公開しました。

TMTとマウナケア

「国立天文台ニュース」に第一期観測装置IRISの紹介記事

国立天文台で毎月発行される機関誌「国立天文台ニュース」2015年8月号に、TMTの第一期観測装置 IRISについての記事が掲載されました。

「国立天文台ニュース」で第一期観測装置IRISが紹介されました

国立天文台ニュース 2015年 8月号

TMT解説記事が応用物理学会解説論文賞を受賞

TMT推進室の家正則名誉教授による論文「8mすばる望遠鏡から次世代30m望遠鏡TMTへ — 補償光学の原理と進展」 (応用物理 第83巻 第12号)が、2015年度応用物理学会解説論文賞を受賞しました。すばる望遠鏡やTMTでも用いられる補償光学の原理や応用についての解説が、読者にとって極めて有益な総合報告であると評価されての受賞です。家名誉教授は、「この受賞は解説記事の書き方にではなく、その内容である天文コミュニティのすばらしい成果に対するものだと思います。」とコメントしています。

授賞式と受賞記念講演は秋季応用物理学会学術講演会で行われます(家名誉教授の受賞記念講演は9月15日)。

第3回サイエンスフォーラム開催報告

6月23日から25日に、米国ワシントンDCにて、第3回サイエンスフォーラムが開催されました。 今年は、TMTで国の枠を超えて行う大型の観測計画(キープログラム)をどのように組んでいくのか検討するのがテーマのひとつでした。フォーラムの2日目には、研究分野ごとに分かれて検討会を開催し、3日目に各分野から検討結果の報告が行われました。詳しくは以下のリンクからご覧下さい。また、国立天文台ニュース6月号でISDT(International Science Development Team)の活動が紹介されていますので、合わせてご覧下さい。

第3回サイエンスフォーラム開催報告
国立天文台ニュース6月号

TMT現地建設作業の状況について

TMT国際天文台はマウナケアでの工事再開に向けた作業を6月24日(ハワイ時間)に行う予定でしたが、マウナケア山頂域へ向かう道路に大きな石を置くなどの抗議活動があったため、作業を延期しています。マウナケアで第一に優先されるのは、抗議者を含む全ての人々の健康と安全です。TMT国際天文台は、作業再開の時期について関係者と協議しています。

TMT現地建設作業の状況について

TMT建設工事の再開について

TMT国際天文台は、TMT建設に抗議する活動を受け、マウナケアでの建設作業を4月6日から中断していましたが、関係者との対話を重ねた結果、建設再開に向けた作業を開始することを決定いたしました。

TMT建設工事の再開について(TIOリリース和訳)
TMT Partners Agree to Restart Construction of Telescope Project(TIOリリース)

TMTの新しい動画を公開

TMTの新しい動画が公開されました。一般向けウェブページのギャラリーからダウンロードできます。

TMTの新しい動画を公開

カナダがTMT国際天文台の正式メンバーに

4月29日のTMT国際天文台評議員会で、カナダが正式メンバーになることが承認されました。

カナダがTMT国際天文台の正式メンバーに

TMTとマウナケア (FAQ)

TMT計画の背景と関連資料、よくあるご質問への回答(FAQ)、最近のニュースなどをまとめたウェブサイト(The Facts About TMT on Maunakea;英語)がTMT国際天文台により開設されました。TMT推進室ウェブサイトでは、FAQ部分の日本語訳を掲載しています。

詳細は以下のリンクをご覧ください。
TMTとマウナケア (FAQ 日本語訳)

WFOSのmini-study審査会 報告

4月14日から16日にかけて第一期観測装置 WFOS のmini-study審査会が行われました。

第一期観測装置WFOSのmini-study審査会

H27年度 TMT 戦略基礎開発研究経費の提案の募集について

日本のTMT推進プロジェクトの描く方針と共同・連携し、長期戦略をもって包括的に実施される、TMT観測装置の実現に向けた基礎開発研究計画を募集します。日本の独自性やアイデアを十分に活かした装置建設を行うための基礎開発から概念設計までを3年から5年程度の中長期にわたって継続して支援することを目的とし採択課題には研究経費を配分します。(複数年度にわたる研究の場合、年度ごとの応募が必要です。)

詳細は以下のリンクをご覧ください。
TMT 戦略基礎開発研究経費の提案の募集について

メールサービス一時停止のお知らせ (3月12日)

メンテナンスのため、3月12日(木)は、 TMT推進室のメールサービスが停止します。
TMT推進室へのメール連絡(※1)や講師派遣依頼(※2)をされる場合、メールの遅配や万一の紛失の可能性もありますので、この日は避けるか、返信がない場合は後日確認の連絡を送るなど、ご注意くださるようお願いいたします。
ご不便をおかけいたしますが、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

※1TMT推進室メールアドレス
※2講師派遣依頼ウェブページ

IRISの光学系審査会 報告

2月25日から27日に第一期観測装置 IRISの光学系審査会が、カナダのNRC Herzberg Astronomy and Astrophysicsで開催されました。

第一期観測装置 IRISの光学系審査会

望遠鏡本体関連の基本設計審査に合格

日本が担当している望遠鏡本体の制御系と分割鏡交換装置の基本設計審査が行われ、 次の詳細設計段階に移行しました。

望遠鏡本体関連の基本設計審査に合格

BS朝日「世界一望遠鏡が集まる山~ハワイ島マウナケア山」

1月11日(日)18:54-20:54に放映予定のBS朝日「いま世界は」番組内で「世界一望遠鏡が集まる山」と題し、マウナケア山頂での宇宙観測とTMT計画が紹介されます。
詳しくは、番組ホームページをご覧ください。