三鷹・星と宇宙の日 2023
10月28日（土）に国立天文台三鷹キャンパスにて、特別公開「三鷹・星と宇宙の日 2023」が開催されました。今年は、現地開催がメインになり、昨年よりも多くの方々にご来場いただきました。TMTプロジェクトは、ハワイ観測所との合同企画を「展示棟」と「すばる棟」で行いました。
展示棟のロビーで行われた「TMTクイズ」。答えのヒントはポスターにもありますし、クイズ帽子をかぶった解説員に直接聞くこともできます。
TMTの分割鏡が常設展示されている展示棟では、4年ぶりに「TMTクイズ」を開催しました。クイズ問題の制作者側は、2択の問題なので、気軽に直感で回答してもらえればと思っていたのですが、案に反して、問題用紙を受け取った方の多くが、答えのヒントを求めて真剣にポスターを見つめていました。
回答を解説係のところへ持って行くと、答え合わせをしたあとで、解説用紙がもらえます。
すばる棟では、すばる望遠鏡の観測成果ニュースや、地元ハワイでの取り組み紹介をはじめ、研究者や学生から直に話が聞けるサイエンスカフェ、親子で楽しめる CD 分光器ワークショップ、すばる望遠鏡のリモート観測室見学＆VR ツアー体験などの企画を行いました。
すばる棟ロビーには、すばる望遠鏡の最近の観測成果、ハワイ島マウナケア (すばる望遠鏡設置場所でTMTの建設予定地) の自然と文化、国立天文台とTMTプロジェクトのハワイでの取り組みについて、それぞれ紹介するポスターを展示しました。
４年ぶりに開催されたスービーカフェ（サイエンスカフェ）も大好評でした。（左）メニュー表から、聞いてみたいお話を選びます。（右）ソファと飲み物でくつろぎながら、天文学の話、研究生活、職場紹介など、選んだテーマについて聞きます。TMTプロジェクトメンバーによる、TMTで行われている開発研究や、海外での研究生活についてのトークもありました。
分光器のワークショップでは、一生懸命に作成した自分の分光器で色々な光を観察する姿が見られました。はさみやカッターを使わずに作る分光器なので、お子さんも安心して参加できます。
リモート観測室見学＆VR 体験の様子。（左）三鷹からすばる望遠鏡の観測に参加できるリモート観測室について、スタッフが説明します。（右）すばる望遠鏡のドーム内を VRで体験する様子。VRですばる望遠鏡の大きさを体感した方々から「大きい！」と感動の声をお聞きでき、沢山の方にすばる望遠鏡を身近に感じていただけて嬉しかったです。
盛りだくさんの企画のなかで、来場者だけでなく、お迎えする側のスタッフも楽しんでいる様子が見られました。皆さんの楽しそうな笑顔を目にして、私たちも沢山の元気をもらえた1日でした。来年はさらに多くの方々にご来場いただけるよう願っております。
