ハワイ島コナのアストロデイに参加

2023年10月7日（ハワイ現地時間）、ハワイ島西部に位置するコナのショッピングモールで、天文学イベント「アストロデイ」が開催され、国立天文台TMTプロジェクト長の臼田も参加してきました。

アストロデイでは、マウナケアやマウイ島のハレアカラなどハワイ各地にある天文台が集まり、世界有数の観測地であるハワイでの発見や研究成果を紹介し、特に子どもたちが天文学などの科学に親しみを感じられるよう、工夫を凝らした催し物を提供しています。

TMTプロジェクトのブースでは、紫外線をあてると色が変化するUVビーズを使ってブレスレットを作る体験や、紙製の回折プリズムグラスをかけて光が波長ごとに分かれる様子を実際に見てもらう体験をしてもらいました。

回折プリズムグラスをかけると、光が虹色に分かれて見えます。（写真は、8月の七夕祭りにTMTブースで撮影されたたもの。）(クレジット：NAOJ/TIO)

国立天文台はTMT国際天文台（TIO）と連携し、できるだけ多くの地元の人々と交流を持ち、協力関係を築くことを重視しています。毎年開催されるアストロデイは、週末のショッピングモールという場所柄もあり、子ども連れの家族でにぎわい、天文学と普段関わりのない人たちと話せる非常にいい機会となっています。

一時期はTMT計画を批判する声が多かったのですが、TIOのLiuプロジェクトマネージャーと連携しながら、対話などの活動を進めるうちに、TMTの進捗状況を気にかけたり、各パートナー機関で装置開発などが進んでいることを喜んだりする声をよく聞くようになりました。

天文学を発展させることはもちろんのこと、天文学を通じて地域社会にどのような貢献ができるのかを地元の人々と共に考え、実践していきたいと思います。

国立天文台TMTプロジェクト長 臼田知史