若手向けのTMT国際研修会に参加
TMTの将来を担う若手研究者・技術者向けの国際研修会(2018 TMT Early-Career Workshop)がカリフォルニア州パサデナで開催され、TMTパートナー各国から約50名の大学院生と若手研究者が参加しました。
この研修会ではTMT計画に関する知識を得るだけではなく、様々なプログラムを各パートナー国の参加者と協力して進めることで、国際プロジェクトを成功させるためのプロジェクトマネージメントなどの技術の獲得や、TMTの将来的なユーザーおよびリーダーのコミュニティの構築が目的となっています。
会期中は主に装置設計のプロジェクトや、TMTの現状の課題に近いTMTミニプロジェクトと呼ばれるプロジェクトを複数のグループに分かれて取り組みました。活動したグループは国籍が入り混じっているだけではなく、研究者・技術者の区別なく構成されていたため、普段知る機会の少ない知識や視点を得ることができました。
議論の方法など各国によって異なることが多々あり、互いのバックグラウンドを理解し合いながら一つの目的にアプローチするという経験を得られたことは、とても有益でした。
また、開催地のパサデナにはTMTに関連した施設が多くあり、TMTプロジェクトオフィスや、カリフォルニア工科大学のTMTの装置に関する実験室を見学することができました。最終日にはポスターセッションが開催され、この研修会の参加者だけでなく、研修会に引き続いて行われたTMTサイエンスフォーラム2018の参加者も訪れました。参加者同士の研究内容を知ることもでき、良いフィードバックを得ることができました。
この研修会は、今後どのようにTMTに関わることができるのかを考える良い契機になったと考えております。このような大学院生・若手研究者向けのワークショップが今後も継続的に開催されることを期待しております。
総合研究大学院大学5年一貫制博士課程2年 伊藤慧
(写真提供:ISEE)