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小笠原の星まつりイベントに参加

投稿者:TMT推進室

2月14日にVERA小笠原局にて特別公開イベント「スターアイランド15」が開催されました。ゲスト展示としてTMT関連の展示をさせていただく機会があり、展示説明と講演会登壇のために研究員の原川が滞在する運びとなりました。東京竹芝桟橋から「おがさわら丸」へ乗船し、南へ約1000km。時間にしておよそ25時間という非常に長い船旅の末、小笠原諸島の父島に到着しました。幸いにして海も穏やかで、厳しい船の揺れもなく、入港前にはザトウク ジラの歓迎も受けました。

当日は天候は荒れ模様で、強風とにわか雨に翻弄されつつも、なんとか展示を行いました。TMTの特設ブースでは、 TMTの概要と、系外惑星に関連するサイエンスを中心とした展示ポスター、紹介用動画(約3分)と、長い船旅の途中で組み立てたTMTの1/250ペー パークラフト模型を展示しました。来場される方の中には、目の前の巨大な電波望遠鏡よりもさらに巨大な望遠鏡が建設されることに驚く方や、電波望遠鏡と可視近赤外望遠鏡とで見えるものに違いがあることなどに新鮮な興味を持たれた方もいました。

内容がやや高度であったため、クイズラリーなどで 回ってくる子供たちの中には少々難しそうな顔をする子も。しかし、動画とペーパークラフトは、時折子供たちの心をわしづかみにすることがあったようで、 ディスプレイに文字通り噛り付くようにして動画を10ループほど飽きることなく見つめていた子や、ペーパークラフトを作りたいと頼んでくる子(今春に発売開始予定です)、あれこれ動かしすぎてペーパークラフトを半壊させてしまった子もいて、少なからずインパクトは強かったようです。

VERA小笠原局特別公開でのTMTゲスト展示

VERA小笠原局特別公開でのTMTゲスト展示

来場者の中にはTMTとハワイを取り巻く複雑な状況をご存知の方もいて、そういった方は発信される情報をしっかりフォローされている印象を受けました。この日の特別公開でおよそ220人の来場者があり、単純に島民の比率で考えると約10%の島民が来場したことになります。去年よりも来場者が増えたということで、成功裏に終わったと言えるでしょう。

その夜、小笠原ビジターセンターにて一般向け講演会を行い、「地球外生命は存在するの?~ 最新の惑星科学で迫る”地球たち”の姿~」という題目で講演を行いました。参加者は小学生くらいの子供たちと大人半分ずつくらいの割合だったように思われ ます。合計で30名ほどの方が来場されました。

講演では、これまでの系外惑星の発見から、地球のように生命を宿す惑星の存在について考えを巡らせることを狙った内容をお話ししました。質疑はどれも鋭いものばかりで、「太陽そっくりな星の周りでは地球のような惑星は見つけられないのか?」、ま た、小学生の参加者からも「太陽よりも大きい星に惑星はいないのか?」といったものがあり、こちらも惑星の発見方法の原理から説明するなど、かなり踏み込んだ回答を行い、大変に密度の濃い時間であったと思います。

島では名の知れた天文小学生が何人かいるようで、講演の途中にもよい合いの手が入るなど、こちらも楽しませていただきました。いずれ、小笠原から新たな天文学者が生まれる日が来るかもしれませんね。

19時から行われた宇宙講演会

19時から行われた宇宙講演会

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