TMTで切り拓く2020年代の新しい天文学(10/4-5@三鷹) 最終プログラム

『TMTで切り拓く2020年代の新しい天文学』

日時:2010年10月4日(月) 10:00 〜 10月5日(火) 17:00
場所:国立天文台三鷹キャンパス すばる棟1F 大セミナー室

開催趣旨:

TMTサイエンス検討会(国内)は、日本独自のサイエンスケース作成と、コミュニティーのTMTへの機運のさらなる向上を目的として、3月に広島大学で開かれた春季年会のTMT企画セッションの場と、tennet/gopira/rironkonのメーリングリストを使ってコミュニティーに広くメンバーを募り、去る4月に発足しました。お蔭様で理論・観測ともども多くの方々(49名)にご参加いただき、現在、NAOJ-TMTプロジェクト室の旅費支援の元、各班ごとに鋭意検討作業を行っております。今年一杯(12月末まで)で報告書を完成させ、今年度中(3月末まで)に製本し配布することを目指しております。

その検討の途中段階で、一度検討会の班員のみならず、一般コミュニティーの方々を交えて「検討中間報告会」を開催し、広くコミュニティーからの新たな貢献や、ご意見などのフィードバックを得て、より議論を深め、検討内容を充実させる機会を持ちたいと考えます。詳細は下をご覧下さい。なお、この会合は国立天文台研究会に採択され、支援を受けております。

内容:

各班の検討内容中間報告、一般講演、将来計画との連携、議論。

プログラム:

一般口頭講演は、20分の場合、15分(発表)+5分(質疑,議論)
15分の場合、12分(発表)+3分(質疑,議論)。

10月4日(月)
0:00-10:05 開会の挨拶 児玉 忠恭 (NAOJ)
10:05-10:20 TMTの現況 山下 卓也 (NAOJ)
10:20-10:35 TMTの観測装置 柏川 伸成 (NAOJ)
10:35-11:35 恒星・局所銀河班 報告 まとめ 青木 和光 (NAOJ)
超新星・GRB 前田 啓一 (IPMU)
恒星時間変動現象 野上 大作 (京都大)
11:35-11:55 金属欠乏星データベースで探る銀河系考古学 須田 拓馬 (北大)
11:55-12:15 超新星の偏光分光観測:TMTへの展望 田中 雅臣 (IPMU)
昼休み(60min)
13:15-13:45 議論 (恒星・局所銀河)
13:45-14:10 星形成・惑星・太陽系班 報告 成田 憲保 (NAOJ)
14:10-14:30 TMTによる系外惑星探索 佐藤 文衛 (東工大)
14:30-14:50 重力マイクロレンズ系外惑星の追観測 住 貴宏 (名古屋大)
14:50-15:10 TMTで探るIMFと星の年齢 大朝 由美子 (埼玉大)
休憩(20min)
15:30-15:50 TMTで探る星・惑星形成:ジェット、星周円盤と星間分子種 深川美里 (大阪大)
15:50-16:10 分子遷移線で探る原始惑星系円盤ガス進化 野村 英子 (京都大)
16:10-16:30 Pupil Remapping/OHANAによる星惑星形成過程の詳細観測
小谷 隆行 (JAXA)
16:30-16:50 High spatial resolution study possibilities for black holes in the mid-infrared Gandhi Poshak (JAXA)
16:50-17:10 TMT+AOによる太陽系小天体の高空間分解能観測 寺居 剛 (神戸大)
17:10-17:40 議論 (星形成・惑星・太陽系)
18:00-20:00 懇親会(コスモス会館食堂、ケータリング)

10月5日(火)
09:00-09:05 銀河・宇宙論班 報告 検討状況まとめ 本原 顕太郎(東京大)
09:05-09:30 TMTで探る初期宇宙 吉田 直紀 (IPMU)
09:30-09:55 TMTで探る銀河進化  本原 顕太郎(東京大)
09:55-10:10 TMTとサブミリ銀河 田村 陽一 (NAOJ)
10:10-10:25 Cosmology with TMT 千葉 剛 (日本大)
休憩(20min)
10:45-11:00 z=3.1電離光子放射銀河の性質と今後の展開 井上 昭雄 (大産大)
11:00-11:15 TMTで捉える初代星の超新星爆発 守屋 尭 (IPMU)
11:15-11:30 TMT時代におけるGRB母銀河観測 橋本 哲也 (京都大)
11:30-12:00 議論 (銀河・宇宙論)
昼休み(60min)
13:00-13:05 AGN・QSO班 報告 全体の概要紹介 長尾 透 (愛媛大)
13:05-13:20 近傍SMBH関係 峰崎 岳夫 (東京大)
13:20-13:35 100pc領域に迫る 川口 俊宏 (筑波大)
13:35-13:50 宇宙論的進化 秋山 正幸 (東北大)
13:50-14:00 質疑応答
14:00-14:15 TMTを用いた面分光観測によるトーラス領域の研究 菅井 肇 (京都大)
14:15-14:30 ELT時代のクエーサーintrinsic absortion line (BALを含む)研究の展望
青木 賢太郎 (NAOJ)
14:30-14:45 恒星の軌道運動の観測による球状星団中心の中間質量ブラックホール検出
谷川 衝 (筑波大)
14:45-15:00 TMTで探るNarrow Line Region (NLR)の詳細構造 尾崎 忍夫 (NAOJ)
休憩(20min)
15:20-15:50 議論 (AGN・QSO)
15:50-16:10 将来計画との連携 ALMA(星形成ほか) 山本 智 (東京大)
16:10-16:30 ALMA(銀河ほか) 河野 孝太郎 (東京大)
16:30-16:50 SPICA 左近 樹 (東京大)
16:50-17:00 議論、閉会

【ポスター講演】

(星形成・惑星・太陽系)
星・惑星形成領域の偏光観測とアストロバイオロジー 福江 翼 (NAOJ)
高分散分光観測による前主系列星の年齢決定法 高木 悠平 (神戸大)
(その他)
TMTの分散光学素 海老塚 昇 (名古屋大)
以上.

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