TMT Science Advisory Committee (SAC) 開催報告

11/22-23に、TMTのScience Advisory Committee (SAC)がパサデナのTMT新オフィスにて開催されました。
日本からは、臼田・柏川(国立天文台TMTプロジェクト室)が参加しました。
以下、概要について報告いたします。

(1)第2期観測装置の選択プロセスについて初めて具体的な議論が行われました。
プロセスとしてはほぼ第一期の方法を踏襲しています。 まずSACから重要だと思われるサイエンスケースに基づいたscience requirementsが作成され、この優先度に基づいた装置の概念設計の公募が行われます。 基本的に複数の装置提案の競争を考えており、外部評価委員による概念設計レビューによって2提案が採用されます。 予算の宛て方については柔軟性を持った対応を考えています。 その他、FLにいたるタイムライン、GT夜数、運用初期の観測所への引き渡しの方法などについてたたき台が出され、今後SAC,boardでの議論を経て方針が決定されます。
この方針について各パートナーからの意見の集約が求められています。 これを受けて来年2月にSACが主催する第2期装置ワークショップが開催されますので、積極的にご参加ください。

(2)観測所の運用方針についても各パートナーからの意見が求められています。
TMT運用方針協議会が新たに結成され、約半年の間に、必要な人員、観測モード、リモート観測、ToO、データ解析ソフト、観測支援ツール、アーカイブ、などの基本的な方針が決定されます。 これはTMTの運用方針を決めることのみならず、運用予算を算定するのに極めて重要な決定となります。 今後TMTプロジェクト室から具体的な問題についてみなさんにアンケートを取る 予定でおりますのでよろしくご協力ください。

(3)インドからG.C. Anupama, R. Srianand氏がSACに初参加しました。