オンライン授業の広がり(2) ~ 通信制を主体とする学校との交流 ~
│ 投稿者:TMTプロジェクト
TMTプロジェクト・カリフォルニア事務所の林がオンラインで行った「ふれあい天文学」のご報告です。12月12日は、通信制を主体に日本各地に展開している「おおぞらみらいスクール」との交流を行いました。日本が昼なら、こちらカリフォルニアは夕方。星空の生映像をお届けできると良かったのですが、さすがにそこまで空が暗くならないので、写真で代用しました。
「おおぞらみらいスクール」の中学生の皆さんには、「宇宙探検隊隊員募集中」というタイトルでお話しました。拠点キャンパスに集まった生徒さんもいれば、遠くから個人端末でつないだ生徒さんもいる。Zoom(オンライン会議ツール)にたくさんの接続があることが示されていました。担当の先生との事前打ち合わせで、宇宙や天文のタイムリーな話題を生徒さんにあらかじめ紹介してくださるようにお願いしました。ふたご座流星群直前、はやぶさ2のフライバイおよびカプセル帰還ニュースの直後、ということで宇宙や星空への関心が大いに高まっていることが授業前に寄せられた質問からも伝わってきました。
しかも、ちょうど月探査のアルテミス計画にかかわる女性宇宙飛行士のリストが公表されたので、宇宙や天文に関わる職場および職業の説明にその話題を活用しました。理学以外の分野を学んでいても、宇宙や天文に関わる仕事に就くことができるのです。アルテミス計画には日本も関わっているので、将来、おおぞらみらいスクールの卒業生が月面からオンライン授業をすることがあるかもしれません。
画像提供:おおぞらみらいスクール
この授業は日本側の土曜日にあり、おそらく選択授業の一つでしょうが、それにもかかわらず、Zoom越しでさえ関心を持って集中して聞いてくれていることが感じられました。聞いていないふりしながら、いくつかの画像に拍手の反応をしたり、迷いながらも質問をチャットに書き込んでくれる生徒さんたちも。オンライン授業そのものには慣れていることから、たくさんの反応をいただけました。自分の進路についていろいろな可能性を探ってもらえればいいなあと思いました。