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今年も「ジャーニー」(1)出前授業で夜空へのお誘い

投稿者:TMTプロジェクト

2021年3月1−5日にかけて、ハワイ島の学校を中心に、マウナケアの天文台群や関係機関の職員が集中的に出前授業を行いました。一緒に宇宙探求を進めて行こうと誘うこのプログラム「Journey through the Universe」は、今年で17年目になります。当初は、ハワイ島マウナケアの天文台群関係者が、米国本土から来る専門家の補佐をしていました。すぐに天文台群の研究者や技術者などの職員がとって代わり、学校に出かけてお話をするようになりました。自分の子どもや親戚、近所の知り合いの子どもさんがその学校に行っていたりするので、地元民ならではの親しみがあるわけです。

TMTプロジェクトの林も、カバン持ちから始めて、例年学校まわりをするようになり、今年もお伺いしました。ただしパンデミックの渦中ですから、全ての授業がオンラインです(おかげでカリフォルニア事務所に勤務しながら、ハワイでの授業に参加できたわけですが)。今回は授業ばかりでなく、進路、職業に関する講演への要請が多いということで、林もそうしたグループ講演を3月2日に一つ、授業を3月3日に一つ受け持ちました。

もう一つ今年の特徴は、ハワイ島のお隣のマウイ島、ラナイ島からも参加があったことです。距離的には近いものの、人の往来は航空機によるものに限られ、自分の家から車を運転して訪問することができない島々と、今回はつながることができたわけです。

もともと物作りのグループにいることが多いため、林の今年のテーマは「エンジニアリングは面白い!」です。プレゼンテーションの例を一部示します。ハワイ諸島は玄武岩質の溶岩から出来ているため、月や火星とよく似ています。このためローバー(探査車)の動作試験、火星でのサンプル採取のシミュレーションなど行われています。近所でこんな面白いことが行われているわけです。

3月3日はひな祭り、米国ではGirls Dayと呼んでいます。米国航空宇宙局を中心とし日本も参画しているアルテミス計画では、月面基地を作ってそこに女性スタッフも送り込もうとしています、と呼びかけをしました。2021年2月にローバーが火星に着陸したばかりですが、その際の進行を監督して、全体に指示を出していたエンジニアや、これから展開する火星ヘリコプターの責任者も女性です。実はそのような光景は珍しくなくなってきています。

人類が火星に行く、これは空想の世界に限られることではなくなってきました。カメラの向こう側に、月や火星に行く世代がいることを念頭に置いて、どのような技量や経験が必要か考えてもらうよう、お話をしました。Zoom(オンライン会議ツール)のチャットに次々と質問や感想が入って来ます。特に「火星にいる人」というハンドルネームで参加していた方からは、まさに火星や火星探査に関する質問がたくさん来ました。

最後にハワイ島出身の宇宙飛行士エリソン・オニヅカさん(エリソン・承次・鬼塚さん)のメッセージ「your education and imagination will carry you to places which we won’t believe possible 教育を受けること(勉強に励むこと)と想像力とが、そんなことは実現できないと思われるようなところに到達することを可能にする」を引用しました。

オンライン授業の場面。ちなみに、林の画面の背景は、今年のJourney through the Universeの「公式バーチャル背景」です。

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