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「ちばサイエンスの会」とオンライン交流

投稿者:TMTプロジェクト

7月18日(日本時)の日曜日、多くの小中学校で夏休みが始まろうというときに、主に千葉県在住の方々が活動している「ちばサイエンスの会」とTMTプロジェクトカリフォルニア事務所の林が交流をさせていただきました。

2001年七夕の日に発足した「ちばサイエンスの会」(愛称「ちばサイ」)は、屋外で自然に親しむ活動を続けてきているのですが、パンデミックのために思うように活動できない、そこで、オンラインサイエンスの企画が始まりました。おかげで、林もアメリカにいながら皆さんとお話ができるわけです。

日本でのオリンピックとパラリンピック開催直前となり、国外から成田空港などに続々と入ってくる方々がいます。もし出会うことができたら、自分は「なにじん」だと紹介しますか? 私は米国では「エイリアン」と呼ばれています。日本語では「外国人」に相当するのが「エイリアン」。では近い将来に月で会議をするために集まった時、自分は「なにじん」だと紹介するでしょう? もっと遠い将来、おりひめ星で研究会があって集まるときには、どう自己紹介する? つまり映画に出てくるいわゆる異星人ではなく、自分たちが宇宙で働く宇宙人になる様子を思い描いてみようというのが今回のお話の趣旨です。

すでにロボットが続々と月や火星に到着し、金星、土星のまわりを回っている探査機もある。「はやぶさ」や「はやぶさ2」の活躍も記憶に新しいところ。国際宇宙ステーションとの往来は、まだ長年のトレーニングを受けた専門家たちばかりだけど、地球大気を抜ける高さということでは、今年の7月に(訓練や宇宙活動の専門分野という点では)そうでないふつうの人が旅行しました。宇宙がいっそう身近になっています。

オンライン交流のシメのスライド

今回のオンライン交流では、あらかじめ自分ならどんな天体に行ってみたいかというクイズを出しました。月、火星、土星に人気がある一方、アンドロメダ銀河まで行ってみたい方も。月面で地球人類が働く時代はもう間近。いまの小学生が大人になる頃には、そのようなことが実現しているでしょう。

30メートル望遠鏡は太陽系内の天体も調べることができますが、得意なのは太陽系以外の惑星系やその誕生現場を詳しく調べることです。太陽系の成り立ちを、よそを見ることで想像してみるわけです。そのためには六角形の小さな鏡を組み合わせて大きな鏡を作る、その六角形も中心部と外側では微妙に違っていて正六角形ではない。鏡面のメッキにも工夫が必要。そのような望遠鏡作りのいろいろな面で日本のメーカーさんが大きな力になっていることを紹介しました。夏休みの間に、そうした技術につながるものを身近なところで探してみよう、と宿題を出してしまいました。どんなものが見つかるでしょうか。

オンライン交流のスクリーンショット。メインの話題提供のあとの質問コーナーには、小学生も残ってくれて、活発な質問がありました。さすがいまどき、と感じたのは、説明していて「xxはどこにあると思いますか」と呼びかけた際に、音声で答える方やチャットに書き込む方を押しのけて(?)、共有画面に小学生がマルを書き込んでくれたことです。林本人は(オンラインアプリと相性が良くないのか)アプリ上でカーソルをきちんと表示できずに苦闘しているのに…。

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