府中市立中央図書館で最新天文学と望遠鏡を語る
│ 投稿者:TMTプロジェクト
11月14日、府中市立中央図書館にてTMTプロジェクトの青木が講演させていただきました。図書館が開催している講座で、TMTの講師派遣プログラムを通じて講演の機会をいただきました。
講演では、宇宙を調べるには天体からやってくる情報を調べるのが基本で、最近では光(電磁波)に加えてニュートリノや重力波が新たな発見をもたらしていることを説明し、重力波と光の観測をあわせることで元になった爆発について理解し、そこで作り出される物質を解き明かすことができることを紹介しました。また、急速に進展している太陽系外惑星の研究について、特に惑星の表面や大気を調べる研究に注目が集まっており、今後の新しい望遠鏡や装置の目標となっていることを解説しました。
そして最後に、これらの研究を前に進めるために地上の大型望遠鏡は必須であり、そのためにTMTの建設に取り組んでいることを紹介しました。
定員25人の事前申し込み企画であったためか、参加者はとても意欲的で、2時間の講座の間に多数の質問をいただきました。久しぶりに対面での講演で、やはりオンラインよりも参加者とのやりとりが深まるかな、と感じました。企画をされた府中市立中央図書館の方々が、感染対策も含めてとても丁寧に講座を準備されていたのも印象的でした。今後、こういう企画が少しずつ戻ってくることを期待します。
(写真提供:府中市立中央図書館)