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望遠鏡ユーティリティサービスの詳細設計が完了

投稿者:TMTプロジェクト

望遠鏡本体構造に付設されるユーティリティサービスの詳細設計(TMT国際天文台が主担当)の完了確認会が2022年3月16日(日本時間)に開催されました。今後は製造準備作業を経て製造へ移行します。

望遠鏡本体構造の中には、電気、通信、望遠鏡と装置の冷却などの基盤設備(ユーティリティサービス)も含まれます。これらのサービスは、電気、通信用のケーブルや給排水、冷却用の配管を支える、トレイ、ラック、巻取り装置などを通じて提供されます。

望遠鏡本体に配置されたユーティリティサービス(トレイ、ラック、貯蔵タンクなど)。望遠鏡のユーティリティは方位軸の巻き取り装置を通過してから、ナスミス台におかれた観測装置などの機器へ送られます。(クレジット:TMT国際天文台/国立天文台)

ユーティリティーサービスを通じて、各機器へ電力や通信ネットワーク、機器を適切な温度に保つための冷媒などが提供されます。配管やケーブルの支持構造と配電盤は、大地震にも耐えられるように設計されています。

今回の審査会で、望遠鏡本体構造チームは、(1)望遠鏡ユーティリティサービスが、作業員の安全と、鏡や観測装置の保護のための安全基準を満たすことと、(2)前回の審査で出されたすべての課題を解決できたことを示しました。

望遠鏡ユーティリティサービスの最終設計審査1(FDR1)を締めくくる会議の様子(日本時間2022年3月16日)。国立天文台からは、望遠鏡本体チームの田澤、杉本、寺田、齋藤が参加しました。(クレジット:TMT 国際天文台)

 


参考:Updates for TMT Telescope Structure and Utility Services (TMT国際天文台) (英語)

 

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