宇宙・天文EXPO 2016
│ 投稿者:TMTプロジェクト
5月18日(水)~5月20日(金)に宇宙・天文EXPOがパシフィコ横浜で開催されました。国立天文台は今年で4回目の出展となります。今回は、TMTとJASMINE(ジャスミン、赤外線位置天文観測衛星)の展示を行いました。
昨年に続いて、今年も展示されたTMTの主鏡・分割鏡の試作品。端が切り落とされて、分割鏡の位置を測るセンサーを設置するポケットが12カ所つき、より完成形に近づきました(表面のメッキはまだされていません)。
JASMINEからは(上の写真には写っていませんが)、熱試験用のモデル2点が展示され、常時数名のJASMINE検討室スタッフが説明をしていました。
5月18日には、隣の会議センターで開催されていたOPIC2016(光とフォトニクスに関する国際会議)で、TMT推進室の家正則名誉教授が全体講演を行いました。国内外の学界産業界から約400名の光学研究者・光学技術者が参加する中、日本のすばる望遠鏡、その視力を10倍にした補償光学、すばるによる研究成果、さらに5カ国国際共同科学事業して建設を進めている「TMT計画」について英語で講演し、光学界の参加者から TMT計画に関連したさまざまな質問をいただきました。
最終日の20日には、宇宙天文EXPO開催記念特別講演が行われ、TMT推進室からは早野裕准教授が、TMTの第一期観測装置 IRISについての講演を行いました。熱心な方が多く、講演後には10分の質問時間に収まらないほどの質問がでました。一般の方に加えて、メーカー関係者の参加もあったせいか、「可変形鏡の厚さは?」など、装置についてのかなり具体的な質問もありました。この特別講演会(国立天文台の研究者が語る天文コー ス)は、事前参加登録制だったのですが、早々と定員に達して申込が締め切られたそうです。
来場された皆様、どうもありがとうございました。