発明・発見教室とふれあい天文学のコラボ
2017年11月18日(土曜日)、TMT推進室の林左絵子が東京都江東区の東川(とうせん)小学校をお訪ねしました。土曜日なのに? そうなんです、これはウィークエンドスクール、1年生から6年生まで、さらに他の学校からも含めおよそ20人の児童の皆さんが参加してくれました。知識流動システム研究所(KMS)が年2回行なっている発明・発見教室とのコラボレーションで、KMSの天元志保さんと長壁健さんと一緒に、2時間にわたって光の性質についていろいろ試してみました。
最初のアイスブレイクでは、外遊びとそこから気づく太陽の働きについて。林から「すばる望遠鏡」があるアメリカ・ハワイでの子ども達の遊び方や自然とのふれあいについて話した後、天元さんが読んでくださった宇宙探検のオリジナル絵本により、気分は宇宙へ。
そしてメインの活動は、蓄光や紫外線により発光するビーズを使って、可視光と目には見えない光とがあることを調べてみるというもの。 部屋を暗くしても光っているものや、ブラックライト(紫外線を多く出す懐中電灯)で照らすと光るもの。ビーズだけでなく、他にも光る物がありました。写真からわかるでしょうか(※)? 長壁さんの巧妙な進行により、皆さん実験にのめりこんでいます。
続いて、すばる望遠鏡で撮影された天体の画像を紹介。大望遠鏡のあるところは、夜空が暗くて星が良く見えることをお話しました。東川小学校のあるところは街明かりが多く、星がよく見えません。このため、天の川が星の集まりであるということは知っていても、実感として納得していないようでした。
そしてTMTの紹介。すばる望遠鏡に続いて、この建設に日本の物作りの技術が生きていること、TMTが児童の皆さんの世代で活用される望遠鏡であることを知ってもらう良い機会となりました。もしかして東川小学校の近くのどこかの町工場で、部品が作られているかもしれません。
最後に、児童の皆さんがこの日に知ったことを家族宛の絵手紙に書いてくれました。
(※) ビーズをつなぐのに使ったタコ糸、白いシャツの袖など。製造工程で蛍光物質が入っていたり、蛍光剤の入った洗剤で洗うと白さが際立つ。