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中国で第二期観測装置の研究会

投稿者:TMTプロジェクト

TMTでは、IRIS(近赤外撮像分光装置)、WFOS(広視野可視撮像分光器)、IRMS(近赤外多天体分光器)の三つの観測装置が最初に作られることになっていますが、その次に作られる 第二期観測装置の検討も進んでいます。その一つであるMICHIは、第一期観測装置ではカバーされない中間赤外線の観測装置です。

7月16日に、MICHI を用いたサイエンスを中国の研究者と議論するための研究会が北京で開催されました。MICHIのPIであるクリス・パッカム氏(テキサス大学サンアントニオ校)がMICHIの検討状況を説明した後、参加者各人の研究紹介、およびTMT/MICHIで可能となるサイエンスについての紹介、議論を行いました。参加者は30名程度。シニアから学生まで幅広い年齢層でした。日本からは久留米大学の本田充彦が参加し、検討中のサイエンスの一部を紹介しました。

中国では、現状、地上での中間赤外観測の経験は限られていますが、赤外天文衛星のアーカイブデータ等を活用した研究は行われており、TMT/MICHIを用いてそれらの研究を発展させる期待について紹介がありました。また、既存の8mクラス望遠鏡を用いた共同研究の可能性についても検討が行われました。

本田の個人的な感想として、若い層を中心に海外(欧米)との研究交流が盛んにおこなわれているようで、今後の可能性を大いに感じる会合でした。

(報告: 久留米大学  本田充彦)

研究会は、中国TMT SAC メンバーの協力のもと、中国科学院国家天文台(NAOC)で開催されました。(写真提供:NAOC)

研究会は、中国TMT SAC メンバーの協力のもと、中国科学院国家天文台(NAOC)で開催されました。(写真提供:NAOC)

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