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サイエンスブック「すばる望遠鏡とTMTで結ぶ新たな宇宙像」が刊行されました

投稿者:TMTプロジェクト

すばる望遠鏡とTMTを活かすことにより期待される科学的成果に焦点をあてた検討が2019年度に全国の研究者によって行われ、その成果がサイエンスブックとしてとりまとめられました。

世界最大級の口径をもつ光赤外線望遠鏡として活躍し続けるすばる望遠鏡は、主焦点に装置を搭載できる特長を活かした広視野サーベイ観測やマウナケアの観測条件を活かした高感度観測で今後も力を発揮すると期待されます。一方、TMTはこれまでの望遠鏡を凌駕する解像度と感度での観測を可能にします。これを最大限に活かすには、すぐれた広視野観測機能などを活かしたすばる望遠鏡による天体の探査を、TMTの高感度観測につなげていくという研究の展開が重要になります。

サイエンスブックでは、両望遠鏡を活かした科学研究を、「惑星系の理解と生命探査」、「銀河進化のゆりかごから墓場まで」、「宇宙のダーク成分と物質の起源」という3つの節に分けて検討しています。また、両望遠鏡の観測装置や運用の計画についても論じています。

サイエンスブックの内容や検討経緯については、国立天文台ニュース5月号で紹介されています。

また、サイエンスブックはTMTプロジェクトの研究者向けウェブサイトで公表されています。

サイエンスブックには80人の研究者に執筆いただき、編集にも国立天文台外の方に多数ご協力いただきました。この場を借りて感謝申し上げます。

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