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ふれあい天文学で「遠くの地元」学校と交流 (3)サンフランシスコ⽇本語補習校

投稿者:TMTプロジェクト

ふれあい天文学「遠くの地元」学校シリーズ2021年の最後の交流は、またカリフォルニア州に戻ってサンフランシスコ日本語補習校。上弦のほぼ半月が見える日でした。12月20日の記事にも書きましたが、カリフォルニア州は南北に細長く広がり、サンフランシスコと林のいるパサデナの距離は、国際宇宙ステーションが真上を通るときの地面からの距離よりも遠くにあります。この補習校はサンフランシスコ校とサンノゼ校の2つを含み、かなり人数の多いところです。1校を除いてまだオンライン授業が続いているため、教室からの接続と家庭からの接続の混合になりました。小学生向け授業と中高生向け授業に分けたのですが、それでも多数の接続があり、TMT主鏡分割鏡の数に匹敵する接続数でした。そのためプレゼンテーションファイルのページ送りをするさいに、動きがにぶくなることを初めて経験しました。事前打ち合わせで先生方からアドバイスをいただき、資料のページ数や画像サイズを調整していたのではありますが。

お話しで使用したスライドの一部。左は2022年に予定されている月周回軌道宇宙船の「乗組員」、右側の女性たちはアメリカの月滞在予定者。国際宇宙ステーション滞在(予定を含む)などにより着々と経験を積んでいます。男性の月滞在予定者も選ばれています。

サンフランシスコ近辺には、TMTの主鏡分割鏡の研磨工場や倉庫などがあり、林も何度かそのあたりに出張したことがあります。ここの生徒さんたちにとって、世界地図の中で自分たちの住む地域がTMTを作る上で大きな働きをしていることを知ったことが、より関心を持ってもらうきっかけになったでしょうか。

Apple Mapsより

事前に出してもらった質問には、星の進化に関するものや、太陽系内の天体への人間の移住の可能性に関するものがありました。次の望遠鏡計画は?という小学4年生からの質問には、質問した児童の世代がそれを作ることになるでしょうとお答えしました。このような交流は、小学生や中学生が、自分も天文や宇宙に関係のある仕事につくようになるかもしれないと考えてもらうきっかけとして大事であることを改めて認識しました。

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