にじいろ宇宙探検! ― 多摩市関戸公民館で講演とワークショップ
2026年3月7日、多摩市関戸公民館で講演会とワークショップ「にじいろ宇宙探検!~光で探る 星と宇宙のひみつ~」が開催され、国立天文台ハワイ観測所の松元理沙が講師を務めました。小学生から大人まで約30名が参加し、満席となる盛況ぶりでした。

CD分光器をつくるワークショップ。会場内の照明やスタンドライトを観察し、スペクトルの違いを確かめました。(クレジット:多摩市関戸公民館)
講演では、すばる望遠鏡の観測から、天文学者がどのように宇宙の謎に迫っているのかを紹介。天体画像や宇宙ビューワー「Mitaka」を用いた体験を通して、宇宙のスケールを実感してもらいました。また、すばる望遠鏡の観測装置「オーノヒウラ PFS」にも触れ、「光を分けて調べる」分光観測によって、星や銀河の性質、宇宙の進化が解き明かされていることを解説しました。こうした研究の発展は、次世代の超大型望遠鏡TMTへとつながっていきます。
続くワークショップでは、CDを使った分光器を制作し、身近な光を観察。講演内容と結びつけながら、分光の仕組みを体験的に学んでもらいました。

スペクトルランプ(水素、ナトリウム)を観察している様子。光源に含まれる元素によって見える虹の色が変わります。(クレジット:多摩市関戸公民館)
会場には、親子連れや天文学に興味のあるご夫婦など、幅広い年代の方々が集まりました。参加者の半数以上が、月や星を望遠鏡で見たことや、天文台・プラネタリウムを訪れたことがあり、宇宙への関心の高さが印象的でした。
参加者からは「簡単に作れて、子どもでもスムーズに観察できて良かった」、「このようなことがわかる研究を知ることができてよかった」などの感想が寄せられました。
講師の松元は「身近な分光観察を通して、すばる望遠鏡がどんな宇宙の謎を解き明かしているのか?そして、TMTのような超大型望遠鏡により、どのようなことがわかるようになるのか?少しでも、興味を持ってもらえたら嬉しい」と語ります。
また、講演後にも、すばる望遠鏡や国立天文台三鷹キャンパスの見学についてなど、さまざまな質問をいただきました。国立天文台三鷹キャンパスは、年末年始を除き、毎日午前10時から午後5時まで、どなたでも自由に見学できます(入場無料)。展示室では、TMTの模型や主鏡の実物展示もご覧いただけますので、ぜひお気軽にお越しください。

国立天文台三鷹キャンパス 展示室でのTMT主鏡・模型展示の様子(クレジット:国立天文台)


