OPIE 宇宙・天文光学EXPO 2026
2026年4月22日から24日にかけて、パシフィコ横浜で開催されたOPIE 2026(OPTICS & PHOTONICS International Exhibition)に、国立天文台のブースを出展しました。OPIEは、光学・フォトニクス分野の最先端技術が集まる展示会で、会場には研究者や技術者、企業関係者など、多くの来場者が訪れました。
今回の国立天文台ブースでは、TMTプロジェクトの展示に加え、先端技術センター、産業連携室、スペースイノベーションセンター、自然科学研究機構アストロバイオロジーセンターの取り組みを紹介しました。

TMTプロジェクトのコーナーでは、パネルや分割鏡加工の試作品などを展示して、計画の最新状況や、TMTで期待される科学成果について紹介しました。来場者からは、「TMTのような超大型望遠鏡によって、どのようなことが明らかになるのか」、「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡のような宇宙望遠鏡とはどのように役割が異なるのか」といった質問も寄せられ、次世代望遠鏡への関心の高さが感じられました。

先端技術センター、産業連携室、スペースイノベーションセンターの展示(手前)とアストロバイオロジーセンターの展示(左奥)
アストロバイオロジーセンターの展示では、太陽系外惑星や宇宙における生命の兆候に関する研究、観測装置の開発についてポスターで紹介しました。また、産業連携室では、補償光学技術を応用した顕微鏡のデモンストレーションを実施し、タマネギの皮を使って生きたままの細胞を観察する様子を紹介しました。天文学のために培われた技術が、顕微鏡観察など異なる分野にも応用できることに、多くの方が興味を示してくださいました。
さらに、観測装置や機器開発についても質問が多く寄せられ、「国立天文台ではどのような装置を開発しているのか」、「電波望遠鏡など他の波長の望遠鏡にも関わっているのか」といった技術面への関心も印象的でした。研究成果だけでなく、それを支える技術開発にも注目していただけたことは、私たちにとっても大きな励みとなりました。
展示会3日目の4月24日午前には、特別セミナー「国立天文台を活用する研究者が語る天文コース」が開催されました。今年は太陽系外惑星をテーマに、国立天文台とアストロバイオロジーセンターの研究者が、太陽系外惑星の最新研究成果と将来の宇宙生命探査の可能性などについて講演しました。TMTプロジェクトからは、寺田が「超大型望遠鏡TMTで迫る太陽系外惑星の姿」と題した講演を行いました。TMTの登場によって、系外惑星研究が「発見」の段階から、「大気の精密な化学分析」を行う時代へ進もうとしているという話は、未来の天文学を感じさせる内容でした。

特別セミナー「国立天文台を活用する研究者が語る天文コース」の様子
毎年国立天文台ブースを訪れてくださる方もいらっしゃり、「今年も楽しみに来ました」、「TMTを応援しています」といった温かい言葉もいただきました。継続して展示を行っていることで、少しずつ活動を知っていただき、応援してくださる方々とのつながりが広がっていることを実感しました。
国立天文台ブースにお立ち寄りいただいた皆さま、ありがとうございました。今回の展示を通して、宇宙を探る研究の面白さだけでなく、その背景を支える技術や人々の取り組みにも興味を持っていただけていれば嬉しく思います。


