宇宙・天文光学EXPO 2017

4月19日(水)~21日(金)にパシフィコ横浜で開催された、宇宙・天文光学EXPO 2017に国立天文台のブースを出展しました。今年は、TMTと 天文シミュレーションプロジェクト(CfCA)の展示でした。

CfCAでは、宇宙の様々な現象をシミュレーションするための計算機が展示されていました。CfCAのスーパーコンピュータ 「アテルイ」は、TMT望遠鏡本体構造の振動解析にも使用されています。その結果を可視化した動画も上映されていました。

TMTの分割鏡試作品。「この鏡を492枚並べて、30メートルの鏡をつくります。」と言うと、初めての方はとても驚いてくれます。今年は、鏡の表面に糸を張って、(平らな板ではなく) 実際の鏡の形状に研磨されて曲面になっていることを示していたのですが、気づいた方はあまりいないかもしれません…

宇宙の中を自由に移動して天体を眺められるソフトウェア(Mitaka)を用いたバーチャルリアリティ体験もありました。

最終日 21日には、特別講演会(国立天文台の研究者が語る天文コース)が行われ、TMT推進室からは、杉本正宏 准教授が、「30m超大型望遠鏡の巨大・精密システム」と題して、最先端のメカトロニクス技術が応用されながら開発が進むTMT望遠鏡について紹介しました。講演について、「天文学研究の話ではなく望遠鏡の話、しかも色々なトピックを詰め込みすぎたため、皆様にご理解いただけたか心配でしたが、講演会で的確な質問を頂き、また講演後にはブースにて多くの方にお声をかけて頂き、少しホッとしました。」との感想が杉本准教授から寄せられました。みなさまのご来場、誠にありがとうございました。

ハワイ島で出前授業

2017年3月10日から17日にかけて、ハワイ島で Journey through the Universe という学校訪問授業、先生向けの講習会、家族向けのイベントを行う宇宙教育プログラムがありました。ジェミニ観測所が中心となって2005年から始まり、国立天文台ハワイ観測所の職員が初期から出前授業等で協力しています(関連記事:すばる、地元ハワイ島の宇宙教育プログラムを共催)。

TMT推進室では3年前より、ハワイに出張し出前授業を行っています(関連記事:ハワイ州ヒロ ワイアケア中学校での授業)。2017年は臼田が ヒロ中学校の7年生1クラスと8年生2クラス、ワイアケア中学校の7年生に天文学の授業を行いました。

 

ヒロ中学校での授業の様子 (ジェミニ観測所 提供)

ヒロではTMTもスポンサーを務めるロボットコンテストに積極的であるため、”Robotics Devices for Subaru Telescope & TMT” という題目で、すばる望遠鏡の TUE (トップユニット交換装置)CIAX (カセグレン観測装置自動交換システム)、TMTの SHS (分割鏡交換システム) 等の紹介をし、過酷な環境のマウナケア山頂においてロボット技術が効率の良い運用に役立っていることを説明しました。

TMTの分割鏡交換ロボットも紹介しました (ジェミニ観測所 提供)

ワイアケア中学校の生徒と

2016年度の講演会まとめ

2016年度は15都道府県で約46件の講演を行いました。日本だけでなく、TMTの建設予定地であるハワイ島でも、一般講演や出張授業を行い、マウナケアの望遠鏡で得られた成果と、そこから新たに生まれた謎にTMTがどのように挑むのかお話ししました。

本年度も、講演会や展示会など様々な機会を通して、2020年代の天文学が何を目指すのか、その中で次世代超大型望遠鏡がどのような役割を果たすのかを伝えていきたいと思います。

講演を依頼される方は、TMT講師派遣プログラムの問い合わせフォームから申込みができますので、ぜひご利用下さい。ふれあい天文学を通じた出張授業も行っております。

「子ども大学よこはま」で授業

2月25日に、安井が「子ども大学よこはま」で小学4年生~6年生に授業を行いました。今年度のテーマは 「時間-過去・現在そして未来」 ということで、すでに6回の様々な授業が行われたそうです。そして、最終回の今回は、「宇宙の歴史」というタイトルで、宇宙や太陽、地球がいつどのように生まれたかについてお話ししました。

授業の後で学生の皆さんからいただいた感想を一部ご紹介します:

人が100年生きても(1年間に縮めた)宇宙の歴史の中では、0.2秒しか生きたことにならない事がびっくりしました。それだけ宇宙の歴史は長いんだなと思いました。(4年生)

たくさん分からないことがあったけど、たくさん知れたので、僕も何かを発見したいです。(4年生)

宇宙や銀河、地球、生命が生まれた頃の事が聞けて良かった。宇宙の歴史だけでなく、望遠鏡のことも聞けた。(5年生)

最も印象に残ったのはすばるが成長するということです。私も「すばる」のように成長続けたいなと思いました。(5年生)

授業を受けて新しく知ったことがたくさんありました。例えば、天体望遠鏡は初めはおもちゃだったということです。この話を聞いた私はびっくりしました。理由は、おもちゃだったはずの物が人々の暮らしにここまで活躍をし、進化していったことがとても驚いたからです。このガリレオ・ガリレイという人は発想がすごい人なのだと思いました。(6年生)

 

宇宙の歴史」は、私にとって初めてのテーマでしたので、みなさんに興味を持ってもらえるようにお話しできたか、少し心配していました。そのため、宇宙の広大さを感じたという感想を多くいただき、とても嬉しく思っています。

授業の後には、2016年度の修了式が行われました。

授業の後には、2016年度の修了式が行われました。(子ども大学よこはま 提供)