WFOS開発チームミーティング

7月10-12日にWFOS開発チームの技術打合せが札幌で行われました。5月9日のブログ記事で光学設計検討を集中的に行うフェーズが一段落したことを報告しました。その後、我々WFOS開発チームは次のフェーズでどのような検討をすべきか、それらについてどの程度詳細に検討すべきかについてWEB会議で話し合いを行ってきました。今回の札幌での会議は顔を合わせて詳細を詰めることが目的です。この結果を受けて次のフェーズに関する契約書がまとめられ、各パートナーとTMT国際天文台の間で契約が交わされます。海外からの訪問者に配慮して蒸し暑い東京を逃れるために札幌を開催地としたのですが、残念ながら北海道は稀に見る暑さに見舞われ、毎日蒸し暑い日が続いていました。

文京区での生涯学習講座

TMTブログの講演報告は講師が報告文を起案する場合が多いのですが、今回は、講座を企画・依頼された方から報告をいただくことができました。以下に紹介させていただきます。

********************************************************

2017年6月19日、家先生に講師をお願いしていた東京都文京区での生涯学習講座(週1回、全4回)のコースが、大好評のうちに終了しました。

公益財団法人文京アカデミーが開催する生涯学習講座は、文京区が認定する生涯学習支援者による講座企画が可能です。

昨年夏に家先生が出版された『ハッブル 宇宙を広げた男』や動画テレビを見て、とてもわかりやすく楽しい夢のある内容に感動した私は、つてを使って家先生に文京区の生涯学習講座にぜひご登壇をとお願いしてみたところ、とても快くお引き受けいただけて、するすると今回の講座開催の運びとなりました。

4週連続という厳しいスケジュールでお願いせねばならない都合がありましたが、間に海外出張をはさみながらもご協力くださいました家先生、本当にありがとうございました。

講座のタイトルは『大型望遠鏡「すばる」と「TMT」で語る最新の宇宙像』。

すばる望遠鏡建設エピソードやハッブルをはじめとする天文に関わる人物や歴史、そして次世代望遠鏡TMT計画について教えていただきました。

日常生活にからめた例えがたくさん出てくることで、本来難しいだろうお話もとても楽しく理解することができ、すばらしい世界に興味がつきませんでした。

講座ではたくさんの美しい映像をみせていただきました。

人はやはり「見る」ことで理解をより深めることができるのだと感じます。

TMTが出来上がれば、より鮮明に美しい銀河や星々を見ることが出来、新たな発見もざくざく出てくるはずという夢と期待もたくさんいただきました。

すばらしい講座をありがとうございました。

TMTの完成を心待ちにしています。そして、応援しています。

 

文の京地域文化インタープリター(※) 黒田千恵子


※文の京地域文化インタープリターとは、地域文化の価値を理解するために必要な知識や技術を習得した文京区の文化資源の案内役として文京区が認定した人。

 

IRISサイエンスミーティング

TMTの第1期観測装置の一つであるIRIS(InfraRed Imaging Spectrograph、近赤外線撮像分光装置)は昨年11月に基本設計審査会 第一弾(Preliminary Design Review 1, PDR-1)を無事通過し、基本設計の最終段階に入りました。審査会では、科学観測の手順をもっと明瞭にし、それに必要な装置機能や運用を考えるべきだということが指摘されました。それを受けて、IRISサイエンスチームのメンバーと装置開発者によるサイエンスミーティングが4月7日にカリフォルニア州パサデナにあるTMT国際天文台オフィスで開催されました。日本からはIRIS撮像系開発チームの早野と鈴木が参加しました。

ミーティングでは、最初にIRIS開発の現状が報告され、続いて、IRISサイエンスチームのメンバーそれぞれが、TMT/IRISによる典型的な観測例を発表しました。また、星像の安定性と再構成(PSF reconstruction)、測光精度、迷光やゴースト、検出器の飽和と履歴現象など、観測限界を決定する重要な要素について議論を交わしました。これは、これからの観測装置の仕様や設計に影響する重要なポイントです。

最後に、観測例をさらに充実して装置開発へのフィードバックを継続するため、今後も定期的なサイエンスミーティングを開催することで合意し、無事閉会となりました。

写真:Shelley Wright(IRIS Project Scientist)提供

 

日本地球惑星科学連合大会 2017

5月20日~25日に行われた 日本地球惑星科学連合大会 2017にTMTのブースを出展しました。今年は、アメリカ地球物理学連合大会との共同主催ということで、展示会場も去年より広くなり、幕張メッセ国際展示場ホール7の手前半分が一般展示にあてられました。

TMT推進室の展示ブースでは、TMTの可動式模型や紹介動画、ポスターの展示に加え、TMTについて詳しくなれる資料を色々と配布しました。お隣はアルマ望遠鏡のブースです。示し合わせたわけではありませんが、ポスターの背景色が似た色で調和が取れていました。

TMT推進室の展示ブースでは、TMTの可動式模型や紹介動画、ポスターの展示に加え、TMTについて詳しくなれる資料を色々と配布しました。お隣はアルマ望遠鏡のブースです。示し合わせたわけではありませんが、ポスターの背景色が似た色で調和が取れていました。

展示場ホール内のミニステージでは、出展者によるショートセミナー(各20分)が開催されました。TMT推進室は、パブリックデーにあたる20日(日)と21日(土)にセミナーを行い、原川(20日)と青木(21日)が講師を務めました。

展示場ホール内のミニステージでは、出展者によるショートセミナー(各20分)が開催されました。TMT推進室は、パブリックデーにあたる20日(日)と21日(土)にセミナーを行い、原川(20日)と青木(21日)が講師を務めました。

20日のセミナー『次世代超大型望遠鏡TMTで探る太陽系外惑星』の様子。

20日のセミナー『次世代超大型望遠鏡TMTで探る太陽系外惑星』の様子。

ショートセミナーで聞き足りなかった分は、展示ブースで直接質問することもできます。

21日には、高校生によるポスター発表が会場内で行われ、TMT推進室の臼田の出前授業からアイデアを得て研究をしたという高校生がいて、嬉しく思いました。

大会期間中の休日(パブリックデー)は、中学生・高校生向けの講演や一般向けのパブリックセッションが開催され、どなたでも会場内の展示を無料で見ることができます。太陽系外惑星から地球の深部まで、様々な分野の展示発表が行われており、展示担当者から話を聞いたりパンフレットをもらえたりするので、地学好きな方には見逃せないイベントと言えるかもしれません。大学や研究所の紹介も多くされているので、高校生や大学生にもおすすめしたいです(学部生以下だと、パブリックデー以外の日も無料で入場・聴講できます)。今年の大会を見逃した方も、来年はぜひ来場をご検討ください。

23日の大抽選会(懇親会)には、TMTペーパークラフトを提供しました。インドの方が見事当選して、TMT日本代表の家正則名誉教授から賞品を受け取りました。