八丈島でふれあい天文学

2017年10月25-27日の3日間、TMT推進室の家が八丈島を訪れ、町立大賀郷中学校、富士中学校、三原中学校、大賀郷小学校、三根小学校、三原小学校の6校で合計10コマの出前授業をしてきました。受講生徒総数 は全6校で227名。テーマは「ぼくたちはどこにいるのだろう?」として、一時間目は国立天文台ご自慢のソフトMitakaを用いた宇宙体験旅行を軸に、太陽系、銀河系、宇宙の階層構造を概観しました。二時間目は、近代天文学史、ハッブルの業績、すばる望遠鏡建設と日本の天文学の活躍、そしてTMT計画へと話をつなぎました。

後日、星空のきれいな島の生徒から、多数の感想文と合計115件の質問が送られてきました。質問にはすべて回答させて頂きましたが、集中して良く聴いてくれていた様子が感想文からも伝わってきます。当初6校すべて一コマの授業と思っていたのですが、前日の打ち合わせで中学校3校と小学校1校は二コマ授業であることがわかり、急遽対応しました。

                   大賀郷小学校での授業の様子

2週連続で通過した台風の影響で、3日間、島では常時強風が吹いていて、往復の飛行機もかなり揺れました。初日の午後に時間が空くので八丈富士に登山する予定でしたが強風のため断念。翌朝、日の出前に、レンタサイクルを押しながらカルデラの周回道路までなんとか登山。帰りは20分で下山し、9時からの授業に臨みました。

大分市立碩田学園でふれあい天文学

10月4日に大分市立碩田学園にて、臼田がふれあい天文学の授業を行いました。5年生123名を前に、肉眼では星にしか見えない惑星や銀河などが望遠鏡という道具が発達するによって、どのように理解が深まっていったのかを説明し、大きな望遠鏡の必要性を説明しました。最後に地球以外に生物がいる可能性についても、事前のアンケート結果を基に生徒と議論しました。

授業の後で生徒からの感想をいただきましたので、一部を紹介します。星のこと、星座のこと、銀河のこと、宇宙の始まりのこと、望遠鏡のこと、など色々な話があったなかで印象に残ったことを教えてもらいました。ふれあい天文学で得た驚きがひとかけらでも、それぞれの子ども達のなかで残り続けてくれれば本当に嬉しいです。

・ぼくは、一番大きい星は、太陽の約1400倍もの大きさと知って、びっくりしました。

・銀河が星がたくさんあつまってできたということが初めて分かりました。

・一番心に残ったのは、秋の四角形です。のつはる少年自然の時に星が見れるか分からないけど、見てみたいです。

・わたしがいんしょうに残ったのは、星は動いているということです。すごい速さで動いていてびっくりしました。

・ぼくはブラックホールは一つしかないと思っていたのでおどろきました。

・1番きょうみをもったものは、うちゅうがどんどん広がっていると言うことです。

・1番興味をもったことは、他の星などに生物がいるかもしれないということです。私はいると思いました。

・私がいちばん興味をもった話はTMTについてです。鏡を六角形にすると考えた人はすごいなと思いました。10年後の完成が楽しみです。

・今度ののつはる少年自然の家では天体かんそくをします。そのときはお話しをしてくださったことをもとにがんばりたいと思っています。

・家に帰って父や母にたくさん話したところ、そうなんだぁとたくさんうなずいていました。

・ぼくはこの授業をうけて、星やうちゅうに関わる仕事をしたいと思いました。

・ぼくはいつかうちゅうりょこうにいってみたいと思います。そして地球以外の生物を、この目でたしかめたいです。

碩田学園の皆さま、素敵な感想をありがとうございました。翌週は宿泊学習で星空観察などもあったそうですが、ふれあい天文学での学習が生かされ積極的に活動しましたとの嬉しいご報告もいただきました。

給食も一緒に食べました!

インドでWFOSミーティング

インドで行われたTMTサイエンスフォーラムに合わせて、WFOSの技術打合せ(11月4~5日)とWFOSを用いたサイエンス検討会(11月6日)が、それぞれバンガロールとマイソールで行われました。普段はWEB会議システムを利用して週1回の打合せを行っていますが、プレゼン資料を用意しておいても、なかなか細かな部分まで伝えるのが難しく、大まかな理解に留まってしまいます。そこでたまに顔を合わせての打合せを持つことで、細かな情報交換を行うことが必要になってきます。

11月4~5日に行われた技術打合せでは、WFOSの新しい装置コンセプトに関する検討状況報告を行い、今後の方針について議論しました。この機会に理解しようと多くの質問がでたため、二日とも会議時間が1時間以上伸びてしまいました。 クタクタになりましたが、おかげで各グループでの検討内容の進捗や問題点の細かい点まで全員で共有することができました。

技術打合せ参加者の集合写真(Indian Institute of Astrophysics提供)

その翌日にマイソールへ移動して行われたサイエンス検討会では、TMTサイエンスフォーラムに参加する天文学者も交えて、WFOSを用いたサイエンス提案とそれを実行するために必要な装置仕様に関する要望を出してもらいました。今後、どのように装置コンセプトに反映させていくかの検討を進めることになります。

技術打合せが行われたバンガロールから、WFOSサイエンス検討会とTMTサイエンスフォーラムが行われたマイソールへ移動途中での朝食風景(朝6時出発だったので)。南インドでポピュラーなドーサをいただきました。

日本工業倶楽部で講演

2017年10月20日、日本工業倶楽部の第626回産業講演会で、「超大型望遠鏡計画と最遠方銀河の観測で活躍する日本」と題してTMT推進室の家が講演させていただきました。

日本工業倶楽部は、日本の経済発展を先導した実業家の倶楽部組織として1917年に設立され、今年が100周年とのことです。東京駅の目の前にある同会館は、1920年に完成しましたが、2003年に免震建て替え工事を経て、大正時代の貴重な建築が復元されたもので、登録有形文化財となっています。財界のトップ経験者を前に同館の大講堂で行った講演会では、日本の産業界が世界の最先端の望遠鏡建設に重要な技術的貢献をしていることをお話ししました。またすばる望遠鏡を用いて初期宇宙史や太陽系外惑星の観測的研究で日本の天文学者が成果を上げていることを強調し、その発展としてのTMT計画を紹介しました。

工業倶楽部会館・大講堂での講演会風景(当日の写真を撮り損ねたため、別の講演会写真を許可を得て掲載させていただいています)。