2月28日に行われた 愛媛県総合科学博物館「天文講演会」では、愛媛大学 宇宙進化研究センター長の谷口義明さんが「宇宙の行方」と題して、TMTの紹介も含めて天文学者が解き明かそうとしている宇宙の謎について講演しました。この講演会は、「TMT講師派遣プログラム」を通じて企画されたものです。
聴衆の皆さんは大変熱心で、講演後の30分間の質疑応答では、時間いっぱいになるまで質問が出たそうです。講演会で出た質問について、谷口さんからのコメントを紹介します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「宇宙の果て」に関する質問はいつも出てきます。 ビッグバンで宇宙が始まるという話は皆さん知っているので、 宇宙は有限だから果てがあると思います。 ”無”からの宇宙創成説が正しいかどうかは別として このアイデアに従うと 宇宙が誕生した瞬間に、時間と空間が生まれた ことになります。その後、宇宙膨張とともに空間は膨張していきますが、 ここで誤解が生じます。つまり、何となく頭の中に浮かぶのは 例えば、部屋の中で風船が膨らむのを見る ような出来事です。ここで問題なのは、部屋は存在しないということです。 私たちが住んでいるのは無から誕生した空間の中なので(つまり風船の中)、 その外側(上の例でいうところの”部屋”)は存在しません。 したがって、宇宙は有限だが境界はない(といういう意味で”果て”もない)ことになります。 より正確に言うと、境界を認識できないということでしょうか。 まあ、しかし、禅問答のようなものなので、説明するのは難しいですね。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

聴衆の皆さんも谷口さんの語る宇宙の謎に深く引き込まれたのではないでしょうか。



