いちき串木野市立羽島中学校で「ふれあい天文学」

11月21日に薩摩半島の西側にある鹿児島県いちき串木野市立羽島中学校へ、TMT推進室の家がふれあい天文学の授業で伺いました。全校生徒31人の小規模校で、校長先生によると、皆小学校から一緒で仲が良いとのことでした。理科実験室で、すばる望遠鏡建設の経緯、ハイテク技術補償光学、国際協力で建設する30m望遠鏡計画TMTについて概略を説明。望遠鏡で何を研究するのかについて、宇宙の一番星探し、第2の地球探し、などについてスライドで分かりやすく紹介しました。普段聞く機会のない話だと思いますが、皆、目を見張って聞いてくれました。

羽島港は開国2年前の鎖国下、NHKの朝ドラで有名になった五代友厚ら薩摩藩留学生19名が英国に向け密かに出港した場所とのこと。羽鳥中学校の近くに新しい記念館がありましたが、立ちよる時間がなかったのが残念です。20161121w

「子ども大学ひがしまつやま」で授業

埼玉県では平成22年から「子ども大学」として、子供の知的好奇心を刺激する講義や体験活動が行なわれています。11月20日に、ノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章先生のご出身地である東松山市にある大東文化大学東松山キャンパスで、臼田が授業を行ないました。地元の小学4~6年生54名が参加しました。

前半の50分は「ハワイから宇宙のなぞにいどむ」と題して、すばる望遠鏡やTMTの紹介をし、主鏡の大きさを実感してもらいました。

前半の50分は「ハワイから宇宙のなぞにいどむ」と題して、すばる望遠鏡やTMTの紹介をし、主鏡の大きさを実感してもらいました。

後半の1時間では、6つのグループで、「ちきゅう以外のせいぶつについて、みんなで考えよう!」について議論して、その内容を発表し、その内容について、またみんなで議論しました。

後半の1時間では、6つのグループで、「ちきゅう以外のせいぶつについて、みんなで考えよう!」について議論して、その内容を発表し、その内容について、またみんなで議論しました。

初めは遠慮がちだった生徒も、だんだんと慣れてきて積極的に質問や意見を出すことが出来ました。熱い場所に住んでいる地球外生命は色が白いのでは?食べ物が無くても生きていける?子孫はどうやって残すの?などなど、たくさんの意見が出ました。TMTを使えば、地球に似た惑星が見つけられることを分かってもらえたのではないかと思います。

初めは遠慮がちだった生徒も、だんだんと慣れてきて積極的に質問や意見を出すことが出来ました。熱い場所に住んでいる地球外生命は色が白いのでは?食べ物が無くても生きていける?子孫はどうやって残すの?などなど、たくさんの意見が出ました。TMTを使えば、地球に似た惑星が見つけられることを分かってもらえたのではないかと思います。

イミロア天文学センターで講演

ハワイ島・ヒロにあるイミロア天文学センターは、天文学とハワイ文化を融合した科学教育施設です。「イミロア」は、ハワイ語で「探検者」、「探求」を意味します。月例公開講演会シリーズ Maunakea Skiesには、マウナケアで望遠鏡を運用している機関が持ち回りで協力しています。10月21日には、 TMT推進室の家が “Scientific and Engineering Challenges of TMT:Japan’s Perspective” と題して講演しました。(臼田知史TMT推進室長もハワイ在任時代に何度か講演しております。)

講演の前半では、すばる望遠鏡についてお話しました。国立天文台が地元の協力を得てすばる望遠鏡を実現し運営してきたこと、主鏡製作に関するエピソード、補償光学の開発による望遠鏡の機能アップ、ユニークな主焦点カメラによる遠宇宙の観測などについて紹介しました。後半では、国際協力で進むTMT計画の概要に加えて、すでに日本国内では望遠鏡設計や鏡材製作・研磨などで大きな進捗があることを紹介し、TMT完成後に期待している第2の地球の探査、初代星や初代銀河の研究、ダークエネルギーの解明などの意義と方法をお話ししました。

すばる望遠鏡とも連携しながら、地元の皆さまの支持を得て、是非マウナケアでTMT計画を実現したいという日本からのメッセージと、星を見て太平洋に漕ぎ出したポリネシアの先人の知恵と勇気を引き継ぎ、共に協力してハワイを宇宙を探る人類の最前線基地にしましょうというメッセージを込めました。

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講演(英語)の様子は、動画でも紹介されています(ハワイ大学ヒロ校ウェブページ)

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分割鏡交換ロボットがグッドデザイン・ベスト100および特別賞を受賞しました。

TMTの分割鏡交換ロボットは、主鏡の反射率を最高の状態に保つために、分割鏡を再メッキされた予備の鏡に交換するための装置です。この分割鏡交換ロボットが、2016年度グッドデザイン賞で、ベスト100および特別賞(未来づくり)を受賞しました。

10月28日から11日3日にかけて開催された、グッドデザイン賞受賞展(東京ミッドタウン)では、分割鏡交換機構の1/20サイズ模型と解説動画が展示されました。

TMT分割鏡交換機構の1/20サイズ模型。主鏡は1/6部分のみが再現されています。

TMT分割鏡交換機構の1/20サイズ模型。主鏡は1/6部分のみが再現されています。

1/20模型の分割鏡交換ロボット部分。6本アームの駆動部やビジョンセンサーのチェッカーマークまで精巧に作られています。

1/20模型の分割鏡交換ロボット部分。6本アームの駆動部やビジョンセンサーのチェッカーマークまで精巧に作られています。

ベスト100の作品達が展示されているホールの一番奥に置いてある分割鏡交換機構模型に、「何???」というような表情を見せる来場者も多かったとか。分割鏡交換機構の製作を担当している三菱電機の開発チームも、社内からグッドデザイン賞応募のすすめがあったときは、受賞対象になるのか半信半疑だったそうです。それが、受賞のみならず、ベスト100、さらに特別賞にまで選ばれ、本当に驚いているとのお話でした。

10月31日の夕方からは、分割鏡交換ロボットも含まれる 産業・医療機器分野のベスト100受賞作品について、審査員からの報告とデザイナーによるプレゼンテーションが行われました。

審査報告会では、産業・医療機器ユニットの審査員5名の内、4名が登壇し、審査方法や受賞の理由について説明しました。始めにユニットリーダーの朝倉重徳氏から、機能性やコストが最重要視される産業・医療機器の中で、何をグッドデザインと評価したのかという説明がありました。製品に求められる精度、信頼感の追求と、使用者の立場に立った「美しさ」の追求、この2つが一致して一つの形を成したものをグッドデザインと考えたというお話だったと思います。また、デザインの領域も広がりつつあり、無形のものや、有形のものでもその背後の思想までを含めてデザインとして捉えるようになってきているとのことでした。

分割鏡交換ロボットの受賞理由については、ユニークな機構に機能美を感じたことに加え、その背後にある目的を評価したとのこと、「大望遠鏡で宇宙で最初に生まれた星を見る」という自然科学の壮大な夢の実現を応援したいとの、ありがたいコメントがありました。

ベスト100デザイナーズプレゼンテーションでは、三菱電機 川口昇 主管技師長が分割鏡交換ロボットについてのプレゼンテーションを行い、TMTの望遠鏡本体や分割鏡交換機構の制作を通して、天文学の発見に貢献したいという思いを力強く語っていました。

ベスト100デザイナーズプレゼンテーションでは、三菱電機 川口昇 主管技師長が分割鏡交換ロボットについてのプレゼンテーションを行い、TMTの望遠鏡本体や分割鏡交換機構の制作を通して、天文学の発見に貢献したいという思いを力強く語っていました。