「子ども大学ひがしまつやま」で授業

埼玉県では平成22年から「子ども大学」として、子供の知的好奇心を刺激する講義や体験活動が行なわれています。11月20日に、ノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章先生のご出身地である東松山市にある大東文化大学東松山キャンパスで、臼田が授業を行ないました。地元の小学4~6年生54名が参加しました。

前半の50分は「ハワイから宇宙のなぞにいどむ」と題して、すばる望遠鏡やTMTの紹介をし、主鏡の大きさを実感してもらいました。

前半の50分は「ハワイから宇宙のなぞにいどむ」と題して、すばる望遠鏡やTMTの紹介をし、主鏡の大きさを実感してもらいました。

後半の1時間では、6つのグループで、「ちきゅう以外のせいぶつについて、みんなで考えよう!」について議論して、その内容を発表し、その内容について、またみんなで議論しました。

後半の1時間では、6つのグループで、「ちきゅう以外のせいぶつについて、みんなで考えよう!」について議論して、その内容を発表し、その内容について、またみんなで議論しました。

初めは遠慮がちだった生徒も、だんだんと慣れてきて積極的に質問や意見を出すことが出来ました。熱い場所に住んでいる地球外生命は色が白いのでは?食べ物が無くても生きていける?子孫はどうやって残すの?などなど、たくさんの意見が出ました。TMTを使えば、地球に似た惑星が見つけられることを分かってもらえたのではないかと思います。

初めは遠慮がちだった生徒も、だんだんと慣れてきて積極的に質問や意見を出すことが出来ました。熱い場所に住んでいる地球外生命は色が白いのでは?食べ物が無くても生きていける?子孫はどうやって残すの?などなど、たくさんの意見が出ました。TMTを使えば、地球に似た惑星が見つけられることを分かってもらえたのではないかと思います。

イミロア天文学センターで講演

ハワイ島・ヒロにあるイミロア天文学センターは、天文学とハワイ文化を融合した科学教育施設です。「イミロア」は、ハワイ語で「探検者」、「探求」を意味します。月例公開講演会シリーズ Maunakea Skiesには、マウナケアで望遠鏡を運用している機関が持ち回りで協力しています。10月21日には、 TMT推進室の家が “Scientific and Engineering Challenges of TMT:Japan’s Perspective” と題して講演しました。(臼田知史TMT推進室長もハワイ在任時代に何度か講演しております。)

講演の前半では、すばる望遠鏡についてお話しました。国立天文台が地元の協力を得てすばる望遠鏡を実現し運営してきたこと、主鏡製作に関するエピソード、補償光学の開発による望遠鏡の機能アップ、ユニークな主焦点カメラによる遠宇宙の観測などについて紹介しました。後半では、国際協力で進むTMT計画の概要に加えて、すでに日本国内では望遠鏡設計や鏡材製作・研磨などで大きな進捗があることを紹介し、TMT完成後に期待している第2の地球の探査、初代星や初代銀河の研究、ダークエネルギーの解明などの意義と方法をお話ししました。

すばる望遠鏡とも連携しながら、地元の皆さまの支持を得て、是非マウナケアでTMT計画を実現したいという日本からのメッセージと、星を見て太平洋に漕ぎ出したポリネシアの先人の知恵と勇気を引き継ぎ、共に協力してハワイを宇宙を探る人類の最前線基地にしましょうというメッセージを込めました。

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講演(英語)の様子は、動画でも紹介されています(ハワイ大学ヒロ校ウェブページ)

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分割鏡交換ロボットがグッドデザイン・ベスト100および特別賞を受賞しました。

TMTの分割鏡交換ロボットは、主鏡の反射率を最高の状態に保つために、分割鏡を再メッキされた予備の鏡に交換するための装置です。この分割鏡交換ロボットが、2016年度グッドデザイン賞で、ベスト100および特別賞(未来づくり)を受賞しました。

10月28日から11日3日にかけて開催された、グッドデザイン賞受賞展(東京ミッドタウン)では、分割鏡交換機構の1/20サイズ模型と解説動画が展示されました。

TMT分割鏡交換機構の1/20サイズ模型。主鏡は1/6部分のみが再現されています。

TMT分割鏡交換機構の1/20サイズ模型。主鏡は1/6部分のみが再現されています。

1/20模型の分割鏡交換ロボット部分。6本アームの駆動部やビジョンセンサーのチェッカーマークまで精巧に作られています。

1/20模型の分割鏡交換ロボット部分。6本アームの駆動部やビジョンセンサーのチェッカーマークまで精巧に作られています。

ベスト100の作品達が展示されているホールの一番奥に置いてある分割鏡交換機構模型に、「何???」というような表情を見せる来場者も多かったとか。分割鏡交換機構の製作を担当している三菱電機の開発チームも、社内からグッドデザイン賞応募のすすめがあったときは、受賞対象になるのか半信半疑だったそうです。それが、受賞のみならず、ベスト100、さらに特別賞にまで選ばれ、本当に驚いているとのお話でした。

10月31日の夕方からは、分割鏡交換ロボットも含まれる 産業・医療機器分野のベスト100受賞作品について、審査員からの報告とデザイナーによるプレゼンテーションが行われました。

審査報告会では、産業・医療機器ユニットの審査員5名の内、4名が登壇し、審査方法や受賞の理由について説明しました。始めにユニットリーダーの朝倉重徳氏から、機能性やコストが最重要視される産業・医療機器の中で、何をグッドデザインと評価したのかという説明がありました。製品に求められる精度、信頼感の追求と、使用者の立場に立った「美しさ」の追求、この2つが一致して一つの形を成したものをグッドデザインと考えたというお話だったと思います。また、デザインの領域も広がりつつあり、無形のものや、有形のものでもその背後の思想までを含めてデザインとして捉えるようになってきているとのことでした。

分割鏡交換ロボットの受賞理由については、ユニークな機構に機能美を感じたことに加え、その背後にある目的を評価したとのこと、「大望遠鏡で宇宙で最初に生まれた星を見る」という自然科学の壮大な夢の実現を応援したいとの、ありがたいコメントがありました。

ベスト100デザイナーズプレゼンテーションでは、三菱電機 川口昇 主管技師長が分割鏡交換ロボットについてのプレゼンテーションを行い、TMTの望遠鏡本体や分割鏡交換機構の制作を通して、天文学の発見に貢献したいという思いを力強く語っていました。

ベスト100デザイナーズプレゼンテーションでは、三菱電機 川口昇 主管技師長が分割鏡交換ロボットについてのプレゼンテーションを行い、TMTの望遠鏡本体や分割鏡交換機構の制作を通して、天文学の発見に貢献したいという思いを力強く語っていました。

光メモリ国際シンポジウム2016

10月17日に京都リサーチパークにて開催された第26回 光メモリ国際シンポジウム(ISOM ’16)にTMT推進室の家が招待戴き、“Optical Memory of the Cosmic History” と題して特別招待講演を行いました。「遠宇宙の姿はそのものが昔の宇宙の姿の記録媒体となっている」ということを軸に、それらの研究に挑戦するTMT計画についてしっかり紹介させていただきました。

家の講演に引き続く「補償光学セッション」では東北大学の秋山正幸准教授が、すばる望遠鏡の次世代装置とTMTの第2期装置として重要な技術開発となるトモグラフィー補償光学について明解な講演を行いました。また、基礎生物学研究所の玉田洋介助教が、すばる望遠鏡補償光学グループとの共同開発で進めている補償光学顕微鏡について、植物の幹細胞の分裂の様子をとらえた動画を交えて講演しました。眼底検査への補償光学の応用例の発表もあり、補償光学の広がりを感じさせる研究会でした。

特別招待講演のスナップショット。前週の10月14日には宇都宮大学オプティクス教育研究センターの10周年記念式典があり、そちらでもTMTとそのサイエンスについて家が講演させていただきましたが、同センターを設立された谷田貝豊彦 前SPIE理事長や、武田光男名誉教授もISOM2016 に参加されていて、週末を挟んで東西でお会いすることになりました。

特別招待講演のスナップショット。前週の10月14日には宇都宮大学オプティクス教育研究センターの10周年記念式典があり、そちらでもTMTとそのサイエンスについて家が講演させていただきましたが、同センターを設立された谷田貝豊彦 前SPIE理事長や、武田光男名誉教授もISOM2016 に参加されていて、週末を挟んで東西でお会いすることになりました。